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実践女子学園中学校高等学校

東京都渋谷区中学受験編入

体験活動を通して、自立する力を身につける

実践女子学園中学校高等学校 帰国生インタビュー

海外での学校生活はどうでしたか?

実践女子学園中学校高等学校 写真その1
K.I
私は、小学校4年生からアメリカに行きました。英語の準備は少ししか出来ず、選択肢は現地校しかありませんでした。最初は、先生もクラスメイトも何を言っているのか分からず、ただ座っているだけの日々でしたが、半年くらい経過すると、よく話しかけてくれる友達が何を言っているのかが正確に聞き取れるようになり、自分の言葉で言いたいことが言えるようになりました。現地校には他国の人がたくさんいて、アメリカ以外の国の文化も学ぶことができましたね。毎週土曜日は、補習校にも通い、国語のフォローもしてもらっていました。2012年8月頃に帰国し、JOBAのたまプラーザ校に通いながら、受験勉強をしていました。

N.S
私はインドのニューデリーに滞在していました。現地では、日本人学校に通っていました。暑い国だったので、アメリカンスクールに訪れて水泳大会をしたり、学校内でも水泳大会があったり、プール行事が盛んでしたね。球技大会などもあり、他の学校との交流は多くありました。インドの人は、「R」の発音が強く、訛りのある英語を話していましたが、インドに行ったことで、英語は共通語ということを改めて認識しました。日本人学校に通っていましたが、英検の準2級まで取得することができました。

 

受験を意識し始めたのはいつ頃ですか?

K.I
帰国の話題が出た2012年4月頃ですね。日本にいた時は、私立を意識したことはなかったのですが、アメリカに来て、せっかく英語が身についてきたのだから、帰国枠のある学校で、今の英語力をもっと伸ばしていきたいなと思ったのがきっかけですね。

N.S
私は、2012年8月頃です。インドに行ったばかりの頃は、塾が1つもなく、正直、受験は諦めていましたね。12年の初めころに塾が出来て、これなら受験勉強を頑張れるかなと思うようになりました。インドに行く前は、私も受験を意識したことはなかったのですが、海外に出たことで、同じような経験を持った帰国生が多くいるような、私立の学校が良いかなと思うようになりました。

実践女子学園中学校高等学校 写真その2
 

受験する学校のポイントは?

実践女子学園中学校高等学校 写真その2

K.I
身につき始めた英語を維持することができるプログラムがあるかどうかでしたね。
初めて実践女子の文化祭に来たときに、先輩方が積極的に行動していたことが、凄く印象的でした。ここはGSCクラスもあるし、たくさんの帰国生がいるので、色々と刺激を受けることが出来るかなと思いました。

N.S
英語のレベルアップももちろんですが、中学・高校で学んだことを将来、活かすことが出来るプログラムがあるかどうかもポイントの1つでした。ここは「礼法」という授業があります。大学生に就職活動の指導をしている先生が、学校に来てくれて、お辞儀の仕方から、話しの聞き方、立ち振る舞いなどを指導してくれます。そういったことをしてくれる学校はあまりないのかなと思いました。

 

海外滞在中、勉強面で困ったことは?

K.I
社会と理科の勉強は大変でした。日本語でも難しい教科だと思うのですが、現地では英語で勉強しなくてはいけませんでしたので。専門用語が多すぎて、本当に苦労しました。周りの友達や先生に聞きながら克服していきました。もちろん、現地校で国語は勉強しないので、土曜日に補習校に通いながら、少しずつ、国語の補填をしていきました。

N.S
塾がなかったことは、困ったことの一つでした。ですので、塾が出来たときは受験への道が拓けた感じでしたね。私は、日本人学校だったので日本のカリキュラム自体は問題なく勉強できていましたし、英語も日本人学校で勉強することができました。

実践女子学園中学校高等学校 写真その3
 

入学前の印象と入学後の印象の違いは?

K.I
文化祭の見学に来た時、積極的に行動する先輩方が印象的でしたが、その反面、静かな雰囲気の学校の印象でした。実際に入学してみると、思っていたよりもにぎやかな学校で、なんだか安心しました。“やる時はやる、遊ぶ時は遊ぶ”みたいなメリハリがしっかりしていますね。

N.S
私も見学に来たときに、すれ違う先輩方はみんな、にこやかに挨拶をしてくれて、なんだか静かなおとなしい生徒が多い学校なのかな。と感じていましたが、入学してみると、面白い先生も多く、海外生活の長かった生徒も多く、とても楽しいクラスで、打ち解けやすかったです。

女子校に抵抗はありましか?

二人
抵抗はなかったですけど、私たち、受験した学校はすべて女子校でしたね(笑)

女子校に入学してみてどうですか?

K.I
入学当初は、クラス内にグループが出来るような感じかなと思っていたのですが、男子生徒がいないせいか、あまり気を遣うことなく、本音でみんなと話をすることが出来ると思います。もちろんケンカをすることもありますが、仲直りするのも早いですね。

N.S
そうですね。共学校から女子校を比較すると、学校生活をする上で、気持ち的に楽だなあと感じますね。

他の帰国生はどんな生徒たちですか?

K.I
帰国生と言っても、一見、他の一般生とは変わらないですが、実際に話しをすると、明るく活発で、英語力の高い生徒が多いと思いますね。

N.S
海外の現地校に通っていた生徒が多いので、英語力が高く刺激を受けることがよくあります。いつもテンションが高くて、一緒にいると元気をもらえています。

実践女子学園中学校高等学校 写真その5
 

実践女子学園に決めた理由は?

実践女子学園中学校高等学校 写真その8

K.I
放課後のAEC(Advanced English Class)があることですね。実際に授業を受けていますが、他の学年の先輩と同じクラスで授業を受けています。普段、なかなか話をしない先輩方と英語で会話が出来るというのは、とっても楽しいですね。今まで、勉強してきた英語が伸ばせているなあと感じているので、やはり、AECがあることは私にとって重要でしたね。

N.S
“女性らしさ”ということを身に付けられることですね。礼法の授業はもちろんですが、これから必要になる、女性としての立ち振る舞いを基礎から学ぶことができています。部活動とは別に、必修科目にある和装着付けを現在、履修しています。海外にいたので、日本の良さはよく分かるのですが、こういった授業を通じて、改めて日本の良さや伝統のようなものを感じることが出来ています。

 

好きな授業の科目はなんですか?

K.I
数学です。先生がとっても面白くて、授業が楽しいです。受験の頃からとっても苦手でしたが、入学してから好きになりました。通常の英語の授業も、思っていたよりも日本語ではなく、英語を使って授業を進めてくれるので、個人的にはすごく嬉しいです。

N.S
私も数学です(笑)
入学する前は、本当に、本当に出来なかったんですよ!今、実際に勉強してみて楽しさを実感しているんですが、先生の教え方がとっても上手で、自分の頭の中で正解を発見することができています。数学の楽しさを知ることが出来ていますよ。
英語の授業は、GSCのクラスはとてもレベルが高いですが、毎日刺激を受け、みんなに追いつくために頑張っています。

今後はどんな進学先を目指していますか?

実践女子学園中学校高等学校 写真その9

K.I
東京外国語大学です。父の勧めもあり、意識し始めるようになったのですが、実践女子は、今年4名の入学者もいて刺激を受けましたね。
将来の仕事はまだ漠然としていますが、仕事をする上で、英語は使いたいと思っています。それに、英語以外の言葉も勉強して、もっと多くの他国の人とも話しがしたいです。次は、スペイン語を学びたいと思っています。英語とスペイン語を武器にして、海外で働くことも視野に入れています。

N.S
私は、上智大学 国際教養学部です。知人から紹介されて、学校の良さを知りました。このまましっかり英語を勉強して、将来も英語が使える職業に就きたいと思っています。 美術も好きなので、英語を使いながら美術に関われるような仕事も探してみたいなと思っています。

 

後輩へのメッセージをお願いします。

K.I

私は、受験が決まったときに、アメリカで国語と算数ばかりをやっていました。帰国してから少し英語力が落ちたので、現地でもっともっと、積極的に現地の友達と交流して英語を磨いていればよかったかなと思っています。なので、英語圏にいる方は最後の最後まで、英語に触れておいた方がいいかなと思います。

受験勉強を頑張っているみなさんへ
多くの不安を抱えて、受験勉強をしていると思いますが、先のことだけを考えずに、頑張って勉強するのが良いと思います。後悔だけはしないように、一生懸命頑張ってください!

実践女子学園中学校高等学校 写真その10

N.S
日本人学校の夏休みとアメリカンスクールの夏休みにはズレがあるので、日本人学校に通っている場合には、夏休みになると、アメリカンスクールのサマープログラムなどを受けることができます。1年目は参加したのですが、2年目は参加することが出来ませんでした。
海外にいないと、こういった交流もなかなかないので、今、日本人学校に在籍していて、外国の人と交流できるものがある場合には、積極的に参加してほしいと思います。
また、住んでいる国によって環境の違いなどがあり、海外にいながら受験勉強をするのは大変なことだと思います。私も実際に経験をしたので、大変さはよく分かります。ただ、今の頑張りは、将来きっと役に立つと思いますので、みなさんぜひ頑張ってください。

 

編集後記

実践女子学園中学校高等学校 写真その11

異文化を経験し、帰国生の多くいる学校を選んだ二人にとって、実践女子学園はまさにピッタリの学校でした。学校の教育方針でもある「堅実にして質素 、しかも品格ある女性の育成」という言葉通り、英語教育だけではなく「礼法」などの日本人女性として成長する為の授業が、海外に住んでいた帰国生にとって日本を再認識する良いきっかけになっているようです。