M.O
生後4ヶ月の頃に、海外に移りました。最初は香港でインターの幼稚園に通っていましたので、その頃の記憶はほとんどありません。その後、4歳で日本に戻り、日本の小学校に3年ほど通っていました。その頃には、英語が特別出来るわけでもなく、英語は一旦リセットされていましたね。その後、04年~07年に中国・蘇州、07年~09年まで中国・上海のそれぞれインター校に通っていました。2回目の海外では、英語がほとんど最初からでしたので、とても苦労しました。
M.Y
私は、小学校1年生の2学期にシンガポールに移りました。人見知りしないタイプだったので、不安はありませんでした。どちらかというと、ワクワクの方が大きかったですね。そこから4年間インター校に通いました。英語は非常に難しかったですが、ESLで1年間を過ごし、2年目からは、メインストリーム(通常のクラス)に移り、先生や周りの友達と問題なくコミュニケーションが取れるようになり、現地での生活が楽しくなりました。
M.O
国語は、家の中と塾で勉強していました。今では、日本語の時には日本語、英語の時には英語で考えられるようになっています。
M.Y
私も、補習校には行っていなかったので、塾で勉強していましたね。その頃、漢字を見ても、文字なのかどうか認識出来ないレベルでした。家の中では、なるべく国語を勉強するように言われていましたが・・・
二人
それでも当時は、全然ダメでしたね・・・(笑)
M.O
小6になってからです(笑)元々、日本に戻ってくる予定がなく、急な帰国となってしまったので、受験を意識はしていませんでした。ただ、現地の塾の先生と両親が状況をすぐに話し合ってくれたおかげで、この学校のことを知ることができました。
M.Y
私は、日本に帰国してからですね。やはり海外での生活・体験や、英語の能力を伸ばしたいと思ったことと、それに、シンガポールで塾に通っていたこともあったので、「受験」というのは自然と意識していました。
M.O
英語力の維持が第一、それに中国での生活も長かったので、中国語ができる学校であれば尚、いいなと思っていたら、ここにはあったのでピッタリでした!
M.Y
やはり英語力の維持伸長ですね。英語の授業だけではなく、帰国生向けに補習や放課後何か特別なことをしてくれる学校がいいな。と思っていました。
M.O
日本の学校がとても久しぶりだったので、とっても堅苦しい雰囲気かな?と思っていましたが、入学してみると先生や先輩も気さくな方が多く、すぐに馴染むことができました。
M.Y
見学に来た時に感じたのは、女子校ということで、「静かで大人しい雰囲気」。が第一印象でした。ただ、実際に入学すると、思っていたよりもとてもにぎやかで、クラスのみんなともすぐに打ち解けることができました。帰国生やネイティブの先生も多いこともあってか、非常に親しみやすいですね。
二人
怖いっていう漠然としたイメージはなんとなくありました(笑)
M.Y
ただ、私は行きたいなと思った学校はすべて、女子校でしたけど(笑)
M.O
英語と中国語の勉強ができることが一番楽しい部分ですね。母が華道をやっていることもあり、日本文化実習という授業では、華道を選択しています。日本の文化に触れることは、海外でのインター校生活が長かったので、とても嬉しく思います。
M.Y
私は、早い段階で、SJCクラスに行きたいと決めていました。英語の維持が前提だったので、放課後に実施されているAdvanced English Class(以下、AEC)は魅力的で、かつ、日本の文化にも触れていく為の、日本文化実習があることは大きかったですね。私は今、茶道を選択しています。
M.O
帰国生が多いという部分は、嬉しいことの1つです。日本語より英語の方がコミュにケーションが取りやすいと思ったときも、同様の経験をしている子がいるので、スムーズに会話が出来ますし、AECはGSCクラスの生徒も入れるので、違うクラスの子たちともコミュにケーションが取れるのは楽しいですね。
M.Y
AECは、帰国生が多く集まりレベルも高いです。それに少人数で無学年なので、英語を使っていろんな人たちと会話が出来ます。まるで、インター校に戻ったような感じになるのが嬉しいですね。そういう意味では、帰国生が多いので共感できる部分も多く、楽しいと感じます。
M.O
それに、海外で仲の良かった友達がこの学校にも来ていました。
M.Y
現地で仲の良かった友達の友達が入学したりしていて、そういったことが他の子にも起きている環境なので、帰国生が多くて安心ですね。
M.O
英語の授業がとっても楽しいですよ。現地では、会話をしながら文法を学ぶということが多かったのですが、ここでは、文法と会話としっかり分けて学べるので、理解もしやすいです。それに、GSCの場合、A・Bクラスは英語よりも国語の割合が多く、Cクラスの場合は、国語よりも英語の割合が多く設定されています。それぞれ、理解しているベースが違うので、こういった配慮は嬉しく思いますね。
M.Y
私は小学校の時に、とっても理系科目が苦手でした。ですが、中学3年生の時に教わっていた先生が非常に分かりやすくて、理系科目の見方を180度変えさせられました。そんなに苦手だったのに、今は理系クラスで勉強し、理系の大学を目指すようになりました。
M.O
海外での進学も捨てた訳ではありません。ただ、最近は英語を教えることが非常に楽しいと感じるようになりました。なので、英語の先生を目指したいと考えています。日本の教育系の大学に進み、英語を教えることが仕事にできたら嬉しいですね。
M.Y
将来、化学の力で実生活に役立つものを開発できるような仕事がしたいと考えています。
もちろん、海外への進学も視野に入れていますが、まずは国内の理系大学に進んでから、留学をして勉強を続けようかなど、迷っていますね。
M.O
海外では、人前に出ることが多いと思うので、まずはその環境を楽しんでください。
私は今、風儀委員の委員長をしていますが、自ら発信をしないと何も始まりません。みんなの前で意見をすることや発表することなどは、海外での生活があって、いろんな国の人と話をしてきたことで、自然と身に付いたことだと思います。海外だから体験できること、今しか経験できないことはたくさんあると思います。なので、それを最大限満喫してほしいと思います。それに、帰国することを見据えて、理科や社会、漢字の勉強は少しずつでも良いのでしておいた方が良いと思います。未だに困っていることもたくさんあるので(笑)みなさん、応援しています!
M.Y
海外で生活できること、それはラッキーなことだと思います。海外で生活をしたいからと言って、みんなが出来ることではありません。それに、日本では出来ない体験がたくさんあります。様々なことに積極的に参加し、いろんな友達をつくり、良い思い出、経験をたくさんして欲しいと思います。私も、United Nations Dayやスポーツ大会、ミュージカルなどの学校行事に積極的に参加したことで、はっきりと意見を言うことや人前で話すことなどを身につけることができました。臆せず、海外生活を満喫して下さい!
取材を受けた二人が大好きなアリーナにて。
春、秋と取材をさせて頂いて、実践女子学園の帰国生に共通して言えることは英語が大好きで、他の教科が苦手だとしても常に必死に覚えようとする姿勢。それは、同様の経験をしてきた同級生や先輩がいるからこそ、互いに支えあい、生まれているのかもしません。
GSCクラス、SJCクラスと分かれている点や、日本の文化を積極的に学ばせる点も帰国生たちからすると、魅力的な要素の一つ。
海外での生活は、人によって様々です。
英語圏、非英語圏、日本人学校、現地、インター校など、勉強してきたことも多種多様に分かれます。そんな多種多様な生徒たちが集まっている実践女子学園は、先生たちのサポートはもちろんのこと、色々な境遇の生徒同士が、たくましく支えあっているようにも見えました。