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実践女子学園中学校高等学校

東京都渋谷区中学受験編入

女性が世界を変える ゆるぎない国際教育

実践女子学園中学校高等学校 帰国生インタビュー

海外経験と帰国後の学校選びについて

実践女子学園中学校高等学校 学校説明会レポート

まず、海外経験について教えてください。Y.Yさんお願いします。

Y.Y 私は、小4のときにダラス近郊に引っ越して、小6の6月に帰国しました。

アメリカに引っ越すよと聞いたときは、どう思いましたか?

Y.Y とてもイヤでした。英語も話せないし、環境になれないのではないかと不安ばかりでしたが、周りのひとたちの勧めもあって最後は前向きに考えられるようになりました。

現地での一番の思い出は何ですか?

Y.Y とても情熱的な担任の先生のことが印象に残っています。ゲーム感覚で授業を進めてくださったので、とても楽しく勉強することができました。入学した時は英語が全く分からなかったのですが、授業中のグループワークなどを通じて友だちも増え、自然と英語が身についていった気がします。

現地校では、英語には苦労したのではないですか?

Y.Y 自分でも気が付かないぐらい自然に日常会話ができるようになりました。しかし、教科書に出てくる専門用語が全く分からなかったので勉強が大変でした。授業中に質問することができないので、教科書のイラストや前後の文章から意味を予想しながら授業を受けていました。

補習校はどうでしたか?

Y.Y 日本語が自由に使えるので補習校に行くのは楽しみでしたが、宿題の量がとても多くて大変でした。現地校ではほとんど宿題が出なかったので、何とか終わらせることができました。補習校での友だちとは今でも一時帰国の時に食事をしたりメールで連絡を取り合ったりしています。

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続いてS.Y さん。お願いします。

S.Y 私はフィリピンのマニラで生まれて3才のときに一度日本に帰国しました。その後、小3の時にテキサス州のヒューストンに引っ越して小6の時に本帰国しました。

それぞれの国の思い出を教えてください。

S.Y フィリピンの思い出はほとんどないのですが、母の話では多少英語を話していたようです。

フィリピンから帰国した時は、日本が外国のように思えたのではないですか?

S.Y 2年保育の幼稚園に周りの友だちと同じタイミングで入園したので、特に違和感はありませんでした。

再び海外に行くよと聞かされたときはどう思いましたか?

S.Y 号泣しました。(笑)父だけ単身赴任する可能性もあったのですが、その場合でも父と離れて暮らすのは寂しいし、私たち家族も帯同となると友だちと離れるのが辛いし、とにかく大泣きしました。

海外生活ではどんなことに苦労しましたか?

S.Y 現地校では、数少ない日本人の友だちといつも一緒にいたので、英語力がほとんど付きませんでした。でも、3年目にクラス替えがあってその友だちとはクラスが離れてしまったのですが、それから劇的に英語力が身に付きました。理科や社会もそれからできるようになったと思います。5th Grade になってから成績優良者として毎回表彰されるようになったのです。

日本に帰国したとき、逆カルチャーショックのようなものは感じませんでしたか?

S.Y 芸能人の話題では、友だちとの会話についていけませんでしたが、マンガやアニメが好きなので、その話題では全く苦労しませんでした。

次に、受験のことを聞かせてください。受験を意識し始めたのはいつ頃ですか?

Y.Y 自分自身では、あまり受験を意識することはありませんでした。あまり意識しなかったことで自分のペースでリラックスして受験勉強ができたと思います。

受験する学校を選ぶとき、何がポイントになりましたか?

Y.Y 両親が私に合うと思う学校をいくつか選んでくれたので、学校見学に行き、入りたい部活を見つけたり学校の環境を見て「この学校なら楽しそう!!」と考えていました。

学校見学のときに気を付けたことはありますか?

Y.Y 学校を訪問したときの態度も見てくれる学校もあると聞いていたので、服装も含めて気を付けていました。

S.Y さんはどうでしたか?

S.Y 私が受験を意識し始めたのは、小6になって帰国の話が出たころからでした。女子校に入学したかったので、帰国生入試を実施している女子校を中心に選びました。入学後も英語を伸ばせるプログラムがあることが重要でした。

具体的な進学校を絞り込んだのはいつごろですか?

S.Y 帰国して塾に通い始めてからです。塾の先生にアドバイスをいただき、学校訪問は5校、最終的には3校を受験しました。

受験を意識して勉強を始めたのはいつごろですか?

S.Y 小6の夏休みからです。現地ではほとんど受験の準備はできませんでした。

面接や作文の対策はしましたか?

Y.Y はい、面接の練習をしました。とにかくじっとして、聞かれたことに対してきちんと答えること、そわそわしないように言われていたので、両親からの突然の質問に瞬時に答える練習をしました。

S.Y 私は、塾の先生に模擬面接をしていただきました。そのおかげで、本番でも落ち着いて質問に答えることができました。

受験のときに一番困ったことは何ですか?

Y.Y 入塾テストのときに、基礎が全くできないのに応用問題がなぜ解けるの?と驚かれたことを思い出します。塾では基礎的な問題を中心に勉強しましたが、つるかめ算とか全くダメで困りました。(笑)

S.Y そもそも算数が苦手で苦労しました。特に文章題が自分でも驚くほどできませんでした。(笑)

学校紹介

この学校に決めた理由は何ですか?

Y.Y GSCというグローバル学級があったことです。アメリカで苦労して身に付けた英語を更に伸ばせると思いました。

S.Y 渋谷という大都会にありながら、とても静かで落ち着いた印象だったことが一番の理由です。

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入学前に何か不安なことはありましたか?

Y.Y うまく周りになじめるかが不安でした。人見知りなので自分から話しかけることができませんでしたが、同じ塾に通っていた友だちがいたのでその友だちのおかげで友だちの輪が広がりました。

S.Y 勉強面でみんなについて行けず、クラスでも孤立するのではないかと心配していました。困難な中学受験を乗り越えてきた人たちのレベルがわからずに不安でした。

入学前の印象と入学後の印象に違いはありましたか?

Y.Y ときわ祭を見学したとき、静かな人が多かった印象を持ちましたが、入学後、慣れてくるとみんな明るくてワイワイしていてとても楽しいです。

S.Y 毎朝、長いものさしを持った先生が校門の前に立っているイメージをもっていましたが、さすがにそれはありませんでした。(笑)

ときわ祭のことをもう少し詳しく教えてください。

Y.Y 私は合唱部なので、2日間で4回の合唱をしました。桃夭館(とうようかん)の桜講堂と音楽室が会場だったのですが、たくさんの方に来ていただきました。

S.Y 私は吹奏楽部で同じく4回演奏しました。また、図書委員だったので古本市の運営もしました。売上金は東日本大震災の義援金になりました。

入学後、学習面で困ったことは何ですか?

Y.Y 途中でやる気が失せるぐらいの宿題の多さに戸惑いました。(笑)放課後に部活があるので、時間を作るのが大変です。帰国生の多くは感覚で英語を覚えてきたので、英文法が難しくて大変です。

S.Y 私も英文法は苦手です。また、社会の暗記が苦手なので、なかなか点数が伸びませんでした。まだまだ克服できていないので、がんばりたいと思います。

学習面以外で困ったことはありましたか?

Y.Y 教室を移動することです。授業が始まるまでに別の教室に移動しなくてはならないので、時間を気にして生活しないと大変です。

S.Y 入学当初は、先輩にどのように接していいかわかりませんでした。

この学校のお気に入りポイントを教えてください。

Y.Y 桃夭館(とうようかん)です。比較的新しい校舎なのでとてもきれいです。図書館も新しくなってとても過ごしやすい場所です。中学生が使う校舎も建て直してほしいです。(笑)

S.Y 吹奏楽部で使っているので音楽室です。色々なドラマがあった思い出の場所なので(笑)

どんなドラマだったのでしょうか?

S.Y そうですねぇ・・・。出会いと別れでしょうか。(笑)

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GSCでは音楽の授業は英語で行われているようですね。

Y.Y はい。GSCでは音楽と美術の授業が英語で行われています。どちらも実技科目なので、実際に体を動かしながら説明を英語で聞くという感じです。先生方の説明もとても良くわかります。

好きな授業は何ですか?

Y.Y Englishの授業が一番好きです。日本人の先生の授業と違って自由に発音させてくれる機会を与えてくれるので大好きです。

S.Y 私は国語が好きです。英語を学んで初めて日本語の素晴らしさがわかったように思います。「光陰矢の如し」なんてかっこいい言葉だなあと思いました。

印象に残っている、またはこれから楽しみな学校行事は何ですか?

Y.Y 高校での球技大会です。バスケットボール、バレーボール、卓球などがあるので、今から楽しみです。

S.Y 中1、中2と連続して箱根実習所で行われるイングリッシュサマーキャンプに参加しました。とても楽しいキャンプだったので今年も参加するつもりだったのですが、火山のために学校でのプログラムとなってしまい、がっかりでした。

他にはいかがですか?

S.Y 英語レシテーションコンテストに出場しました。準備しているときは緊張していましたが、本番に強いタイプのようで当日はとても楽しむことができました。

高校生になると短期留学の機会がありますよね?

Y.Y GSCでは、高1の3ヶ月間、全員必須でオーストラリア・アデレードの現地校に留学します。中3の後期から準備が始まり、今から楽しみにしています。

S.Y 一般学級でも短期留学、交換留学、夏季語学研修などに参加できます。

日本文化実習について教えてください。

Y.Y 私は、箏曲山田流の実習を受けました。何曲か演奏できるようになり、発表会も行いました。

S.Y 私は、華道桂古流でした。実習の時間はとても楽しく、日本文化のひとつを楽しみながら体験することができました。

学校にいる他の帰国生たちのことを聞かせてください。

Y.Y クラスの帰国生はみんな明るくて、いつも一緒に楽しく過ごしています。

S.Y ちょっと強烈な子もいますが、帰国生特有の積極性だと思います。

先生のことも少しだけ聞かせてください。

Y.Y 優しい先生が多いです。ご注意をうけることもありますが、先生の優しさを知っているので素直に受け入れられます。

S.Y 授業も人柄もとても個性的で楽しいです。

ネイティブの先生はどうですか?

Y.Y 陽気でおもしろい先生がたくさんいます!!ふざけたりして楽しませてくれるときもあるので、「先生」ということを忘れてしまいそうです。でも、授業になると真剣になるのでとても集中できます。

S.Y 英語には敬語がないので、友だちのように話しかけることができて楽しいです。

将来の夢

将来は、どんな職業に就きたいと考えていますか?

Y.Y 国際社会の最前線で働ける仕事に就きたいと思っています。この夢を実現するために、早稲田大学の国際政治経済学科や学習院大学の国際社会科学部(新設予定)などの国際系の学部・学科に進学したいと思っています。

そのために、努力していることは何でしょうか?

Y.Y 先日のGTECの結果から、Reading の力を付けようと洋書をたくさん読もうと努力しています。意味の分からない単語をピックアップしてボキャブラリーを豊富にしたいと思います。

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S.Yさんはいかがでしょうか。

S.Y 具体的な進学先はまだ決めていませんが、将来は警察官か駅員さんにあこがれています。日本製の文房具が好きなので、文房具メーカーの会社員になりたいとも思っています。デザインや機能性ももちろんですが、日本の技術力が光る製品もたくさんあるので、それを取り扱える仕事に憧れています。

そのために、がんばっていることはありますか?

S.Y 最近、積極的に人助けをしようと心掛けています。また、委員会でも積極的に発言するようにしています。

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最後に、海外で生活している後輩たちに一言お願いします。

Y.Y 私は今、海外にいた時に避けてきたことに対してたくさん後悔しています。たくさんの本を読めなかったこと、コミュニケーションを取れなかったこと、クラスメイトと一緒に素直に喜べなかったこと・・・。日本に帰ってきて初めて海外での自由さに気が付きます。日本は規則が厳しいから良いと言うひともいますが、私は自由があるからこそたくさんの発想が生まれると信じています。そんな自由な発想ができる「今」をおもいっきり楽しんでください。自分の言いたいことが伝わらなくて、辛くて日本に帰りたい!って思うかも知れません。でも、日本語は母国語であるからこそ傷つきやすいし、言葉を使わずに「空気」を読まなければならないときもあるので、私はそのことが何よりも辛く思います。逆に、言葉の壁があるからこそ何かにとらわれることがない「今」を楽しむことができると思います。そう思いながら毎日を過ごしてください。
アメリカの現地校でお世話になった先生がよく仰っていた大好きな言葉を贈ります。
Make everyday your masterpiece. 「毎日をあなたの名作にしなさい」

S.Y 苦労することや迷うことが多くて大変ですよね。人に流されたりしないことに気を付けながら、やりたいことを気軽に、好きなだけやってほしいと思います。楽しんだ者勝ちですよ。中学に上がってからが本当にあっという間なのです。実際私がそうでした。
迷うことがあったら、やらないで後悔するよりもやって後悔した方が良いと思います。とにかく、色々な経験を積んでください。一時後悔したとしても、その経験に感謝する日がかならず来るはずですから。

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主に中学2、3年生が過ごす第3館を背景に