海外・帰国生へのメッセージ (質問をクリックすると回答が表示されます)
帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
多様性に富んだ学校づくりをめざす本校では、帰国生も他のさまざまなバックグラウンドをもつ生徒たちも、基本的に同じ学習グループ・同じハウス(異学年の生徒コミュニティ)で学びます。英語の授業は、帰国生・一般生という分け方ではなく、本人の希望をもとに学習歴や英語検定等の取得状況も勘案して、10~20名の少人数で習熟度に合わせた授業を行います。
帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
英語の授業の多くは外国人教員と日本人教員がチームを組んで担当し、楽しみながら取り組める教材やアクティビティを毎回工夫して、バランスよく4技能を伸ばしています(2024年度は英語科スタッフ22名中10名が外国人です)。帰国生や相当の英語力を持つ一般生が受講するアカデミッククラスでは、外国人教員が担当するオールイングリッシュ授業で、エッセイライティングやグループ討論などで高度な英語力をつけます。英語の習熟度クラスは年に数回変更の機会があり、本人の意欲や希望を尊重しています。
帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
本校では、生徒が自分でテーマや進度を決めて学習に取り組む「ラボラトリー」(探究ラボ2コマ/週)を時間割の中に組み込んでいます。教科の担当者を予約して、この時間を「個別対応のサポートを受ける補習」として、苦手教科の克服のために使うことができます。また、学習進度の差が出やすい数学では、理解度に応じて解説と問題演習の配分を調整するため、自分に合ったレベルの問題に取り組みながら先へと進むことができます。
入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
1学年約100名の少人数教育の良さを生かし、一人ひとりに目を配ってサポートします。細かい規則のない自由で開放的な校風は、帰国生には居心地が良いようです。同学年の授業クラスとは別に、複数学年の生徒から成る「ハウス」というコミュニティがあり、担当教員が多方面から生徒を見守ります。ハウスを担当する外国人教員と課外活動や行事で関わる機会が多いことや、同じハウスに属する帰国生の先輩からピアサポートが受けられることも、帰国生にとって心強い点の1つだと思います。
帰国生の進学実績を具体的に調査していれば、その具体的な結果をお教えください。
2019年4月に中等部1期生を迎えて開校した、新しい学校です。2024年4月に1期生が高等部3年生になりました。進学実績は2024年年度末になります。
帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
本校は、自分の意見や考えを持つこと、そしてそれを表現することを奨励する学校です。周りと違うことを恐れず、気がついたこと・疑問に思ったことははっきり伝えてください。その上で、意見の違いを乗り越えて周囲と力を合わせ、本校の教育理念である「協働」を体現してほしいと思います。
帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
自分が暮らした国や地域の文化や生活をしっかりと学んできてほしいと思います。また、海外で生活を送ることで日本の社会や文化について認識を深めることができるのも、帰国生の強みだと思います。その経験を他の生徒たちに伝え、共有してくれること、その結果として校内に多様性に満ちた豊かな文化が育つことを期待しています。
帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
帰国生受け入れに積極的な学校はたくさんありますが、それぞれに校風や教育方針があり、特色ある教育が行われています。本校の教育や生徒のようすは、SNSを通じて頻繁にご紹介していますが、できれば来校して実際に自分の目で見た上で、受験するかどうかを決めていただきたいと思います
これまで受け入れてきた帰国生を見て、帰国生のもっともすばらしいと思われる点はどのような点ですか。
様々な個性や考え方を受け入れる資質を身に付けていること、そして自分の考えを持ちそれを表現することができる点です。本校では、すべての教科・授業でアウトプットを重視し、グループワークやプレゼンテーションを取り入れているので、意見を交わしたり学んだことをシェアしたりする場面が多く、大いに活躍してくれています。