海外・帰国生へのメッセージ (質問をクリックすると回答が表示されます)
帰国生に対する入学後のクラス配置・授業体制は一般生(国内生)と異なっていますか。
本校は大きく分けて2つのクラス(本科・インターナショナル)のうちから、自分が力を入れたいことによってクラスを選択することができます。帰国生、一般生(国内生)というカテゴリーに留まらない、様々なバックグラウンドを持った生徒同士が共に学校生活を送ることによって、多様性を受け入れる姿勢や協働性を養うことを大切にしている学校です。
帰国生に対する英語の授業は一般生(国内生)と異なっていますか。
インターナショナルクラスは入試時点での英語力によって、アドバンスト(CEFR B1以上)かスタンダードに分かれます。アドバンストは英語・数学・理科・社会を外国人教師が担当し、全て英語で展開されます(合計週21時間)。スタンダードの英語の授業は外国人教師と日本人教師のティームティーチングで、週10時間行われます。一般生の割合が多く、個人の興味・関心を深めていくことができる本科クラスの英語の授業は週8時間で、日本人教師が6時間担当し、残りの2時間は外国人教師と日本人教師のティームティーチングによる会話授業です。
帰国生に対してキャッチアップとしての補習授業を行っていますか。
補習授業は行っておりませんが、クラスメイトとのバディーグループシステムを採用しており、本科・AG・SGの生徒がグループを作成し、互いに英語や日本語などを補い合いながら生活しています。
入学した帰国生を指導する上でもっとも気をつけていることは何ですか。
それぞれが持っているバックグラウンドを尊重することと、生徒自身が目標達成に向けて、着実に歩みを進めていくことができる環境作りです。また、秀でた英語力の維持を望まれる場合、日本語能力を向上させ、しっかりとしたバイリンガルを目指される場合、1期生2期生では、どちらにもしっかりと対応させて頂いております。
帰国生が貴校に入学するにあたって、事前にしっかり認識しておいてほしいことは何ですか。
1つめは、カトリックミッションスクールであるということです。他者を尊重し、社会に貢献できる人材となれるよう、宗教の授業や行事を通じた心の教育に力をいれています。2つめは国際生がいる学校であるということです。海外からの帰国生はもちろん、国内生の中でも様々なバックグラウンドを持った生徒を受け入れている学校ですので、多様な価値観に触れることができます。3つめは、インターナショナルクラスのアドバンストグループにおいても、英語・数学・理科・社会以外は日本語での授業であるということです。学校生活を送る中で日本語の運用能力を高め、日本の文化・生活様式を体得していくことも一つの目標となります。
帰国生に望む「海外で学んできてほしいこと」は何ですか。
世界の諸問題に目を向け、多様性を受け入れつつ、批判的思考力を身につけられるよう生活することです。海外生活そのものが貴重な経験ですので、まずは自分が住んでいる国や地域の価値観を大切にして欲しいですし、それを自信をもって他者に発信する姿勢が身についていると望ましく思います。それと同時に、視野を広げるためにも、異なる文化や価値観との出会いを受け入れ、前向きに捉えることができる姿勢を身につけて欲しいと考えています。
帰国生やそのご家族に伝えたいことがあればお書きください。
本校は生まれ変わって3年目の学校ですが、その教育精神は産業革命時代のイタリアにルーツを持っています。学校自体が、時代が進んでも変わらない伝統と、時宜に合わせて変化していく部分を弁別し、成長していく雰囲気を持ち合わせていますので、あらゆる状況を受け入れ、柔軟に対応していくことができると確信しています。
帰国生が貴校に入学するにあたって、必ず喜んでもらえそうなことは何ですか。
都内にありながらも、緑が多くのびのびと生活できる環境です。2027年度には広大な敷地に新校舎の建設が決定しています。また、本校の魅力の一つである、「生徒と教員の距離が近く、家庭的な雰囲気であること」も、安心して学校生活を送ってもらえるポイントではないかと考えています。手取り足取りではない、自主性を尊重した学習・生活指導に関しても、海外経験をお持ちのお子さまには慣れ親しんだスタイルかと思います。
帰国生に対しての具体的な受験準備のアドバイスをお願いします。
インターナショナルクラス(アドバンストグループ)の学力試験に関しては、CEFRのB1以上の資格を取得している場合には免除になりますので、あらかじめ受験しておくことをお薦めします。エッセイの試験対策として、身の回り・世界で起きていることに対して常に自分の意見を持ち、表現する練習をしておくことをお薦めします。