わたしは大学で環境関係の勉強をしたいと思っています。そのためにはどのような勉強をすればいいでしょうか。
環境に関する勉強をしたいとお考えの場合、まずすべきことは、どんな視点から環境について学ぶかということです。
というのは、環境問題を考えていただけば分かる通りで、たとえば汚染・破壊の現状について化学的または生物学的な側面からの研究が必要ですし、環境問題の引き金となった経済活動については経済学が、どう対策をとっていくかについて政治学・法学が重要になります。また、倫理・建設・建築なども当然視野に入ってきますし、いわゆる環境問題ではなく、人を取り巻くものという意味での「環境」について学ぶという点では、情報学やデザイン学なども関係してきます。
つまり従来の学部・学科のあり方からすると非常に複合的な分野であり、それに対し実際に複合的に研究していこうという「環境学科」というようなものはほとんどないのが実情です。
それゆえまずは法学なり化学なりについて学び、その延長線上で環境についても学ぶ、というのが一般的になります。
ですからまず、環境問題をどういう視点で学びたいのかを自問自答する必要があります。
いずれにしろ、現時点ですべき「受験勉強」というのは、英語の力を上げておくことになるでしょう。
中学卒業後の単身留学という場合には、英語力の不足とくにレベルの高いボキャブラリーの不足が課題であることが多いからです。
2005年7月にいただいたご質問への回答