息子が1年後に帰国子女枠を利用して大学受験をしようと考えております。今年の夏休みに一時帰国をします。一時帰国の際にどのような学習をすれば良いか教えてください。
一時帰国の期間をどのように過ごすのがよいかについて、当然ご本人の状況が大きく関わってきます。
たとえば、慶応大学など統一試験が大学合否に大きく影響する大学をご希望なら、この夏休みは統一試験でよい成績を上げるための準備期間と考えるべきかもしれません。
その場合、統一試験としてTOEFL、SATをお考えであり、英語環境での学習がまださほど長くないのであれば、TOEFLとSAT1のverbalのスコアアップのための授業を実施するなど、英語力を総合的に引き上げるためのサポートをしてくれるところを探されるべきでしょう。
逆に、英語環境での学習が十分でTOEFLのスコアも高いのであれば、高いレベルでの英語語彙の学習や、SAT1のmath、SAT2の対策が必要でしょう。
また、TOEFL、SATでなくIBの制度で学ばれているのであれば、日頃読み書きの訓練をしていますので、英語文法の整理(TOEFL対策という形ででも構いませんので)を最優先されるのがよいと思います。
理系の学部への進学をご希望であれば、数学・物理などの補習と予習が重要であるかもしれません。
英語環境での生活・学習が長く、日本語力に大きなご不安があるなら、日本語と日本語小論文の学習を中心に考えられるべきでしょう。
逆に、英語環境での学習期間がまだ短く、しかも英語力が順調に伸びてきていないのであれば、日本人教師に日本語で説明される英語文法の授業が最も有効だと思います。
いずれにしましても、12年生になる前の期間に、大学受験がどのようなものであるか、どんなスケジュールになるか、それまで何に注意して過ごすのがよいかなど、今後に向けてのアドバイスを個別に(個人別にすべきこと・注意すべきことが違いますので)受けられる環境で学ばれることが一番重要であると考えます。
2006年3月にいただいたご質問への回答