わたしは今、中国で暮らし、現地のインターナショナルスクールに通っています。日本の大学への進学を考えているのですが、TOEFLのスコアをもっていれば、作文、面接のみで、帰国子女枠で受験することは可能なのでしょうか?また、わたしはこちらでGCSE、またGCEを受ける予定でいます。とる教科によって、受験できる学部が変わったりすることはありますか?また、GCSE,GCEをとらずに自分で学習した場合はどうなりますか?
帰国枠での大学受験資格としては、高校を現地で卒業したか、継続在籍年数は何年か、単身留学でないか、などが問題となります。その意味では、今の学校へは単身留学ではなく、このまま卒業までご両親と一緒に生活しながら在籍ということであれば、受験資格のない帰国枠実施校はありません。
しかし、大学・学部によっては、それ以外に、在籍校のカリキュラムによる大学入学への統一試験結果が、受験資格として求められることがあります。GCEを受ける予定ということですので、予定通りAレベルを修了すれば、この資格を満たすことになります。その場合、理系の学部では数学、物理などが、経済学部・商学部では数学が、選択されていなければいけません(資格として必要ということだけでなく、その成績も大学合否に直接影響します)。
また、TOEFLも必要とされる大学があります。たいていの場合は、AレベルだけでTOEFLは不要ですが、TOEFLがあれば英語筆記試験が免除となることもありますし、それ以上に、自分の英語力が順調に伸びているかどうかを確認する手段として、非常に有効です。
なお、自学自習は、大学入試対策としてはもちろん役に立ちますが、6月卒業であれば、まずはAレベルの学習を充実させることが先決となります。日本の大学入試に向けた勉強は、Aレベルの学習がうまく進んでいれば(および、文系学部なら現地での生活の充実も重要です)、6月以降の計画的な学習で十分間に合います。
ただし、それももちろん個人差がありますので、理系学部志望の場合は、長期休暇などで日本人の先生に個別指導を受ける機会を設け、理系としてのセンス、基礎力などが順調に育っているかを確認できるとよいでしょう。
2005年2月にいただいたご質問への回答