今年で海外生活が12年目になり、年齢は17歳になります。大学は日本でと考えているのですが、帰国枠大学入試のイメージが掴めません。どのような問題が出題されるのですか?海外の高校で習った事は役にたちますか?初歩的な質問ですが、出題は日本語ですか、それとも英語ですか?教えてください。
文学部、法学部、経済学部などの文系学部の志望である場合、入試では、日本語小論文、英語、面接が課されるのが一般的です。これに国語(日本語読解)が加わるところもありますし、逆に英語のみ、小論文のみといったところもあります。
大雑把に言って、日本語・英語の双方で、大学で学ぶのにふさわしい(大学できちんと研究活動が行っていける)力があるかを確認する、ということになります。その確認をどんな形で行うかが、大学・学部により若干違うということです。それゆえ中には、学校成績やSATなどの統一試験結果で判断される大学もあります。
英語・日本語小論文ともに、高校のどの科目でいつ習った、というような内容ではなく、あくまでも高校修了までに身についた総合的な力(数学の力はここではほとんど関係ありませんが)が問われるものです。それゆえ今の滞在国では習うが日本では習わない、といった具体的な違いはあまり関係しません。漠然とした言い方になりますが、高校生らしい教養が身についていればよい、ということになります(これがないと、小論文で問われている内容について見当がつかない、といったことが起こります)。
2005年3月にいただいたご質問への回答