カナダに留学して6年経ち、まもなく12年生の過程を終えて、帰国する予定です。理工系に進みたいと考えています。国立では筑波大学(理工学群)、東北大学(理工)を、私立では慶応大学(理工)を志望しています。英語レベルについてお聞きします。TOEFLはiBTの場合、必要とされる点数はどれぐらいでしょうか。
筑波大では学校成績が非常に重要になります。工学系なら、数学と物理が最も高いレベルの授業で最優秀の成績を収めていることが求められます。次に、理科2科目目(たとえば化学)の成績と英語の力が重要になりますが、数学・物理・英語の力によっては、理科2科目目はなくても合格の可能性はあります。
東北大では数学・物理・化学・英語のすべてで高い成績が必要になると同時に、日本の入試問題での得点力も必要になります。数学や物理の高校での成績があまり良くないのに、日本の入試で得点できる、という生徒さんはいないので(逆-高校成績はとても良いが日本の入試で得点できない-はいます)、まずは今の学校で成績を上げることが最優先となります。
慶応大でも学校成績(カナダでの理系として大学進学できるのが最低条件です。またはアメリカの制度であるSATを受ける手もあります)でまず審査がありますので、上記2校と同様に成績が重要です。そしてそのうえで、数学と理科2つの比較的簡単なテストが面接時にありますので、そこで確実に解き終えられる力も必要となります。
上記3校と早稲田を除けば、非常に高い英語力が求められる理工学部、工学部は多くありません。しかしその場合も、東京理科大、法政大くらいで考えた場合、TOEFL(iBT)68位の英語力がないと筆記試験で十分に得点できない恐れもあります。
Update: '08年3月28日
2006年12月にいただいたご質問への回答