アメリカの現地校10年生の息子のことで質問です。日本の学年ですと高校2年生になります。10年生終了時(日本では高校3年)の今年の6月に日本に帰国することになりました。帰国子女枠での大学入試を希望していますので、日本の高校3年生へ9月から編入をと考えて、帰国する地元の高校へ問い合わせなどをしています。帰国子女枠の場合、大学では受験資格にいろいろ細かな違いがありますが、高3への編入にデメリットはないのでしょうか? 帰る時期についてもアドバイスを頂けたらと思います。
日本の高校に編入した生徒さんに対し帰国枠での受験資格を認めている大学・学部の多くは、高2途中からの編入であれば受験資格を認めています。ただし、もともと国公立大の多くは日本の高校への編入者に帰国枠受験の資格を認めておらず、認めているところも高3での編入しか認めていないケースが大半です。高3編入のメリットは、高3での編入なら受験資格を認めるが高2編入なら認めないという大学を受験校に追加できることですが、これは実際には少数です。
高3編入のデメリットとしては、受験資格以外の点が挙げられます。高3途中(2学期から通学)の編入の場合、私立大の多くが9月~11月に入試が行われる(出願は8月~10月)ことを考えると、受験準備を進めるのが非常に大変であり、実力に見合った結果を残しにくいということがあります。
一方、高2への編入とすれば、受験までの期間をある程度とれることで、日本語力や高校生としての教養をじっくり身に付けつつ、大学・学部の選択や準備を丁寧に行うことができるというメリットがあります
高2への編入なら、帰国時期は10年生終了後がよいですが、高3編入なら、10年生終了を待たずに出来るだけ早くした方が、大学受験への準備としては望ましいということになります。
Update: '08年5月9日
2007年1月にいただいたご質問への回答