筑波大学推薦入試（４月入学）は帰国子女にも適応可能か教えて下さい。また帰国入試でも、理系だと数学、理科の試験が課せられますが、筑波大学は小論文、面接のみの準備で良いのでしょうか。
筑波大学推薦入試（４月入学）について、筑波大学ホームページには以下のように書かれています。
「いわゆる公募制の推薦入試です。指定校制度はありません。高等学校における平素の学習や活動の成果などによって、志願者を総合的に評価します。しっかりとした学習習慣・生活習慣を身につけた志願者の中から、小論文・面接によって、明確な目的意識と勉学への意欲を持ち、各専門分野への適応性を示す人材を選抜します。」
こちらが帰国子女にも適応可能かというご質問ですね。
筑波大では、5月卒業・6月卒業の海外の高校卒業者のために2学期推薦（8月入学）の入試を長年実施しています。入試日は7月上旬で、お書きいただいた4月入学の推薦入試と同様に小論文（小論文試験には何らかの形で－学類によって違います－外国語も含まれます）と面接を実施します。
筑波大は5月卒業・6月卒業の生徒さんについて、この枠で入学させることを考えていますので、4月入学の方の推薦入試はお勧めできません。8月入学よりも合格基準が厳しくなってしまいます。4月入学の「明確な目的意識と勉学への意欲を持ち、各専門分野への適応性を示す人材」という考え方に入っていない「国際性」「語学力」も、8月入学では積極的に評価しようと考えているからです。そのため、海外での成績がよく、語学力もそれなりに高い生徒さんにとっては、8月入学は4月入学よりはるかに合格しやすい試験となっています。
どちらの入試も、理系科目については成績書類で判断し、判断材料として足りない部分は、面接試験の際に口頭試問という形で確認されます。もし理系科目を中心に学校成績が非常によいが、語学力には全く自信がない、というような5月・6月卒業の生徒さんがいるようでしたら、8月入学より4月入学の方が合格しやすい、という場合もあるかもしれません。
Update: '08年10月11日
2007年4月にいただいたご質問への回答