現在、娘がアメリカのハイスクール1年生に通っています。ミドルスクールもアメリカで卒業しています。現地で日本語学校は行っておりません。もしこれから日本で大学受験の準備をするとなると文系国立や私立では、どういう試験内容になるのでしょうか。それとも、今、日本に帰らせて普通に入試をさせればかえって不利になるでしょうか。
文系学部では、日本語小論文と英語と面接というのが一般的な試験内容となります。高校途中で帰国して日本の高校に編入しても、特にそれが高2以降の編入であれば、私立大では帰国枠入試を利用できるところが多いですし、AO入試や自己推薦入試もありますので、一般入試での受験を目指す必要はないものと思います。
ただし、国公立大は帰国枠入試の受験資格に、海外での高校卒業を条件としているところが大半ですので、私立大に絞られます。国公立大の一般入試となると私立大より受験科目数が多くなりますので、高校編入後にその対策を間に合わせるのはかなり厳しいと思います。
他の海外生と比べて特に日本語力が低い(そして英語力はきわめて高い)というようなことがある場合、私立大受験に絞れば、日本の高校に編入する意味もあるとは思います。高校卒業後の短期間の準備だけでは帰国枠入試の日本語小論文試験に間に合わない恐れもあるからです。しかし、この場合も早稲田大と上智大の国際教養学部のように英語での教育環境となっているところを目指せば、試験も書類審査のみ、または英語と面接のみですので、受験という点に限って言えば、問題ないものと思います。
Update: '09年5月26日
2008年1月にいただいたご質問への回答