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帰国枠大学入試の資格についての質問

Question

現在、中東に住んでいます。新高1(インターではG9)になります。来年の6月に本帰国することが決まりました。6月の時点で、海外生活は4年、インター歴は2年になります。インターはアメリカンスクールでG9-G10まで通いました。帰国後も、引き続き日本にあるインター校に編入したいと思っています。その場合、受験でなにか不利なことはありますか?

Answer

日本国内の国際校卒業だと、受験での選択肢が狭まります。そのため、一般的には日本の高校への編入をお勧めしますが、ご質問の意図は英語環境での学習が2年程度しかないため引き続き英語環境で学びたいということですよね。


日本国内の国際校卒業だと受験での選択肢が狭まるというのは、日本国内の通常の高校と同様に高校卒業資格・大学入学資格を得られても、帰国枠入試の受験資格が得られるとは限らないためです。一般入試に挑戦するのは筆記試験が英語のみ(たとえば青山学院大英文学科)といったケースを除き現実的でなく、帰国枠入試、自己推薦入試、AO入試など日本語小論文と英語、出願書類などでの選考となる入試に絞って考えるしかありません。しかし、帰国枠入試で国内の国際校出身の生徒さんの受験を認めていない大学が多いため、自己推薦入試、AO入試に限定されやすくなります。
帰国枠入試で国内の国際校出身者の受験資格を認めていて、それを入試要項上で明記しているのは、帰国生に人気のある大学では中央大だけです。しかし明記されていなくても、資格がないとは読み取れない大学も多くあります。
自己推薦入試、AO入試で英語を活かして受験する生徒が多いのは、早稲田・上智の国際教養、慶應大(総合政策)(環境情報)(法)、早稲田大(政経)、立教、明治(商)、成蹊、明治学院などです。こうした大学では、日本の教科学習から完全に遠ざかっていても、日本・海外の国際校での成績が良く、英語力が高く、日本語の読解・論述の力があれば合格できますし、早稲田・上智の国際教養はアメリカの大学入学と基本的に同じ考え方です。
そのため、まずは学校成績を上げること(言葉の難しい科目を避けずにこれを成し遂げてください)と、TOEFLを定期的に受けて英語力が順調に伸びているか確認することが重要でしょう。
Update: '09年12月3日
2008年4月にいただいたご質問への回答

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