経済状況のせいでアメリカからの帰国生が去年よりも多く、今年の帰国生の大学受験は厳しいと聞きました。人数が多いと受かりにくいのでしょうか？私は中国からの帰国生なので不利なのでしょうか？学部は経営・商学系を志望しています。
アメリカからの帰国生が多いことは、アメリカからの帰国生にとって不利になると言えます。アメリカ出身者の中での競争となる面があるからです。
また、アメリカからの帰国と言っても、他国の人が想像するほど英語が出来るわけではありません。むしろ単位取得が簡単であるため、高校生らしい勉強があまり出来ず、英語での読み書きの力が十分ついていない生徒さんも多くいます。大学受験は会話力ではなく読み書きの力が合否を左右するため、アメリカだからと言って入試に必要な英語力があるというわけではありません。
中国で現地の社会や人間の様子をきちんと見てきた人なら、小論文入試でそれを生かすことができます。英語と中国語の両方が出来ることは、経営・商学系の学部では積極的に評価されます。
帰国枠受験は他人との競争のように見えて、実際には基準さえ超えれば合格となる場合が多いものです。自分が得てきたものをどう生かすか、および受験までにどう成長するかを考えるのがよいと思います。
Update: '10年9月6日
2009年7月にいただいたご質問への回答