慶応、自治医科、順天堂の医学部を志望しています。数学と理科が試験科目だと聞いているのですが、数学は数Ⅲまで出るのでしょうか?その場合、IB math HLは取らないとだめでしょうか。math HLは大学レベルの数学と先生に言われたので心配をしています。IBではA1 English SL、A1 Japanese HL、Environmental systems and societies SL、Chemistry HL、Biology HL、Math SLを取る予定です。
IBのmath HLが日本で大学レベルということはありません。範囲については、最終試験等のためのガイドラインがあるにもかかわらず、学校や先生による違いが大きく生じているようです。
志望大学では、数Ⅲの範囲が日本の入試形式でどれくらい解けるか、ということはさほど問題になっていませんし(たとえば慶応大では生物や化学も含め口頭でやりとりしつついくつか訊かれるだけですし、自治医大では数Ⅲは試験範囲から外れています)、生物や化学はHLで履修するのですから、さほど気にすることはありません。
ただし実際に受験が迫ってきたときには、帰国生の受けられる医学部医学科は少ないため、他大学も視野に入れて数Ⅲ範囲までの筆記試験対策は行わざるを得ません。そのためには滞在中から日本の数学の参考書、問題集に触れておく必要があります。そこで、高校で習っている内容と、日本の入試問題との差を確認すればよく、その段階で未習部分を自力で勉強するという必要はありません。
それは日本で集中的に行えばよいことですので、高校で習った範囲を日本の参考書、問題集で取り組むようにしましょう。同じ範囲でも求められている力が違うのだということを確認しておくことが重要です。
Update: '11年8月10日
2010年3月にいただいたご質問への回答