僕はドイツに10年以上住んでいます。2年後に現地の高校を卒業して、日本の国立大学に入学したいと思っています。東京大学、横浜国立、大阪大学を志望しています。ドイツ語は日本語と同じぐらいのレベルです。半年前からスペイン語も習い始めました。そこで、英語は大学にとってどれくらい重要ですか。TOEFLは受けた方がいいですか?日本語力をスキルアップしたいのですが、どういった勉強をしたらいいでしょうか。
英語の必要性についてですが、東大、大阪大では外国語の試験をドイツ語で受験できるので、受験だけを考えれば絶対に必要というわけではないですね。しかし、大学に入ると、英語の文献を調べることが多く、ドイツ語に翻訳されているものは限られているでしょうから、入学後には必要になるのではないでしょうか。TOEFLなどの資格試験は、現在余裕があれば取り組んで損はないでしょうし、大学入学後でも間に合うと思います。
日本語のスキルアップに関する質問ですが、簡単に言えば、読んで書けるようにするということです。入試という観点で考えれば、論説文になるでしょうが、多くの論説文に触れて、筆者の意図を理解できるようにすること、それについて、自分の考えをまとめて意見提示できるようにすることです。毎年末に、「日本の論点」という本が発売されます。政治経済をはじめ、様々な分野の論客が寄稿する本です。最初は難しく感じるでしょうが、自分の興味が強い内容の文章から読み始めてはどうですか。書く力は、特に最初のうちは、自力でなんとかすることが難しいです。滞在地で家庭教師などが手配できれば理想です。JOBAでも小論文の通信添削講座を開講しています。一度ホームページを参照してみてください。
ドイツ語、日本語、スペイン語と、3つの言語を操れるというのは、稀有な能力です。その能力を活かして将来を切り拓いてください。
Update: '12年8月21日
2010年12月にいただいたご質問への回答