現在イギリスに留学にきています。日本の高校は一年間の休学扱いです。現地の私立ボーディングスクールの受験の最中で、その結果により、残るか帰国するかを決めるつもりです。今後の進路の可能性として、1)現地の高校に受かった場合、そのままイギリスの大学を目指す。2)一年の留学後、帰国して、日本の大学を目指すか、海外大学と併願する。希望は京大、阪大、名古屋大学の工学部です。3)イギリスの高校を卒業して、イギリスの大学で思った大学に入学できなかった場合、浪人を覚悟の上、日本の大学を受ける。3)が一番難しいかなと思っています。工学部なので、帰国子女枠は多分なく、一般入試になるかと思います。その場合どうしたら一般入試を受けられますか？高校卒業資格試験から始めることになるのでしょうか?
まず一年間で戻って来て国内の大学受験をする場合は、帰国枠は使えません。したがって、一般受験ということになり、その場合一年間のビハインドが生じます。
また、二年間留学した場合は帰国枠が使えますが、京都大学工学部、名古屋大は帰国枠入試を行っていません。
したがって、志望校としてお書きいただいた大学の中では阪大工学部の受験を目指すということになるかと思います。
逆にイギリスの大学を目指す場合ですが、イギリスの留学でA-levelなどの学位は取得できるのでしょうか。
イギリスでは、高校の卒業資格と、A-levelなどの学位は別物です。ケンブリッジはもちろん、他の主要大学はすべてA-levelなどの学位取得が前提になります。さらに言えば、ケンブリッジでは、そのA-levelでストレートA（日本で言うところのオール5）を取っているような生徒がライバルになります。英語で学び、そのレベルの成績を取るのはなかなか大変だとは思います。しかし、数学科などであれば、ケンブリッジ大学に合格する日本人もいないわけではないので、努力次第です。
最後に日本の高校を卒業して海外を目指す場合ですが、日本の高校卒業資格では、ケンブリッジ大学などのイギリスの大学に直接入学することはできません。ファウンデーションコースなどに1年間通ってから進学する手はありますが、ケンブリッジやオックスフォードなどはそれも無理で、実際にはA-levelを取得することが必要になります。
Update: '18年11月6日
2016年10月にいただいたご質問への回答