現在中2の息子がおり、高2で帰国となる予定です。編入先の候補にインターナショナルスクールを考えております。理由は現在ハイスクールのfreshman(9th)でして、日本の高2の8月には12thという卒業学年に達しているからです。単位も持ちこめるメリットや、日本の高校で古典や日本史等の科目を勉強する必要もないからです。いわゆる高3の夏にインターナショナルスクールを卒業できれば、大学受験対策に集中できる利点も感じています。ただし大学は日本国内を希望しているので、インターナショナルスクールにした場合、高卒資格がないから難しいという話や、AO入試なら大丈夫という話を聞いたりと混乱しております。どうかアドバイスをいただけたらと思います。
まず国内のインターナショナルスクールというのは、基本的に帰国枠の対象にはならないということを押さえておく必要があります。
帰国生というのは海外の学校に在籍していた生徒を指す概念です。ただし、AO入試や海外就学経験者入試など、大学側はなんとか優秀な生徒を獲得するべく様々な入試制度を編み出し、英語の得意な生徒に門戸を開いています。
端的に申し上げますと、国内インターに高2で編入した場合、上智や早稲田の国際教養学部などの受験資格は持てますが、帰国枠受験については、半数ほどの大学が受験できないと思って下さい。それでも半数くらいは受験可能であるのは、高2で編入ということで、帰国後2年以内という要件にあたる可能性があるからです。大学がその国内インターを卒業要件にあたるとみなして、さらに帰国後2年以内であることで資格を満たすと判断すれば受験できます。ただし、慶應や東大などの要件が厳しい大学の受験はできないと考えてよいです。
国内の普通科の高校に編入しても同じようなことは言えます。この場合、一般入試の受験資格は得られますが、現実的に高2で戻ってきて一般受験をするといのは厳しい状況だと思われますので、事実上インターに編入したのと同じような状況であると言えます。国内高校の場合は、国内インターよりはAO・推薦の選択の幅は広くなるかもしれません。
Update: '19年7月8日
2018年2月にいただいたご質問への回答