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【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2020/05/15 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。
保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。
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目次
■ 大学受験ワンポイント情報④
アドミッション・ポリシーについて
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JOBA本部校・大学受験科の石井昭彦です。
かつてゴールデン・ウィークと称された大型連休が幕を閉じました。
いつもの年であれば、連休期間は少し早めのオープンキャンパスが開催される時季にあたります。
ところが今年は緊急事態宣言の関係から、多くの大学で3月から4月を含めオープンキャンパスが中止となってしまいました。
現在の状況が収束に向かえば、夏休み(おもに8月)には数多くの大学でオープンキャンパスが実施されます。
高1・高2のみなさんは、一時帰国に合わせ、ぜひ足を運ぶ機会をつくってください。
高3・受験生のみなさんは、オンライン・オープンキャンパスで学校情報を収集してみるのも良いかもしれません。
一昨年のことですが、国際基督教大学(ICU)のアドミッションズ・センターを訪問する機会を得ました。
スタッフの方に入試情報や大学の特色についてお聞きするのが目的でした。
その際、キャンパス・ツアーの手配をお願いしました。
ガイドとして登場したのは、自身が海外就学経験をもつ男子学生でした。
学内を散策する時間で、帰国生にとってICUがいかに魅力ある大学であるかが直に伝わる良い機会となりました。
ICUでは、6月13日(土)に英語によるオンライン・オープンキャンパスを開催予定です。
詳細は未発表ですが、リベラル・アーツに関心がある高校生・受験生はホームページをこまめにチェックし、ぜひ参加してみてください。
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■ 大学受験ワンポイント情報④
アドミッション・ポリシーについて
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2月・3月に集中する一般入試とは異なり、9月から12月はAO入試や推薦入試が行われる時期にあたります。
先月の会見で萩生田(はぎゅうだ)文部科学大臣は、今年度に限りAO入試や推薦入試の出願時期を検討するよう求めることを提言しました。
提言が今後どのように反映されるか現時点では未詳ですが、かりに出願時期や選考方法に変更が生じる場合、ほぼ同時期に試験が実施される帰国生入試も影響を受ける可能性があります。
本メルマガでも折に触れ登場するAO入試ですが、高校生・保護者の皆さんはどのような入試をイメージしていますか。
昨年12月に文部科学省が発表した資料によれば、令和2年度にAO入試を採用している国公立の大学数と割合は以下の数値となります。
・国公立全体
95大学〔54.9%〕 285学部〔47.2%〕
・国立
59大学〔72.0%〕 222学部〔55.4%〕
・公立
36大学〔39.6%〕 63学部〔31.0%〕
※出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1412102_00001.htm
1990年に慶應義塾大学SFCの2学部で始まったAO入試は、今では知名度を得た入試形態と言えるかもしれません。
拡充の一途をたどるAO入試ですが、正式名称はアドミッションズ・オフィス入試と言います。
各大学のアドミッション・オフィスが定めた選考基準により、学力検査によらない学校成績や小論文、面接で入学者を選考します。
AO入試の出願書類は、一般入試とな異なる特徴があります。
英語による学位取得プログラムの実施校の一つである秋田県の国際教養大学(AIU)では、2019年に帰国生募集を停止し、AO入試の枠内で募集が行われます。
出願者は、日本語による自己アピール書(400字)の提出が求められます。
あいさつ文で紹介した国際基督教大学(ICU)のユニバーサル・アドミッションズ入学試験では、出願にあたって志望理由(300 字以内)に加え、
・ICU で何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含めて述べてください。(350 字以内)
・あなたの人生観に大きな影響を与えたと思われることを述べてください。また、あなたは ICU にどういう意味を見いだしますか。(350 字以内)
についてそれぞれ提出します。
ここで注意すべきは、「なぜICUなのか」を明確に伝える必要があるということです。
ICUに限らず志望理由書は大学・学部に的を絞った文面でなければ意味がありません。そこで受験生の皆さんが注目すべきはアドミッション・ポリシーです。
志望校のホームページやパンフレットを見ない人はまずいないと思います。その際、必ずアドミッション・ポリシーをしっかりと読み込んでください。
「学生の受け入れ方針(法政大学)」や「期待する学生像(東京大学)」と書かれている場合もあります。
アドミッション・ポリシーは、出願書類の作成に必要なだけではなく面接試験で理解の程度が確認されます。
関西学院大学・帰国生徒入学試験のアドミッション・ポリシーには、「諸外国で勉学してきた帰国生徒が海外での貴重な経験と知識を生かし、学内での相互交流を通して学識や人間性をより一層高め、将来の日本および世界を支えていく真の国際人として成長していくことを期待しています。」と書かれています。
自身の経験と知識を具体的に披瀝し、どのような相互交流を通しいかなる成長を予見しているかを準備して面接に臨むことが重要となるのです。
WEBでの説明会があればエントリーを行い、自分自身の志望する大学・学部学科が求めるものをつかみとってください。