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【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2020/08/21 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録いただきました皆様にお送りしています。
保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。
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<今回の特集記事>
■ 大学受験ワンポイント情報⑩
10月、11月の帰国生試験について(青山学院大学、横浜市立大学、横浜国立大学)
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JOBA本部校・大学受験科の石井昭彦です。
猛暑、炎暑、酷暑・・・8月に入り東京は35度を超える日々が続いています。講習会生はと言うと連日の暑さの中、教室に通い必死に受験勉強に取り組んでいます。
約2週間後の9月2日には、帰国生入試の先駆けとも言うべき早稲田大学の入試が実施されます。
先月29日に更新された要項では入試上の注意点として、マスクの持参と着用が求められています。受験生はマスク着用のまま学科試験や面接試験を受けることになります。
マスク以外にフェイスシールドの持ち込みも許可されるなど、いつもと違った光景が見られる受験となりそうです。
COVID-19の影響と大きく関わることがらの一つとして、このところ卒業後に海外大学への進学を決めたご家庭から日本国内の大学進学についてのご相談を受ける機会が増えています。
海外高校から海外大学の選択は、日本社会のグローバル化を推進する大きな原動力のはずです。
将来の目標実現のステップとして海外大学進学を選択したにも関わらず、生活不安や学習不安を理由に国内大学進学に切り替えざるを得ない受験生の心情は推して知るべしだと思います。
前回のメルマガに引き続き今号でも10月、11月試験を行う大学を取り上げたのは、そうした海外生に少しでも役に立てたらという思いがあります。
カレンダー上では先のことのように見えても、受験校を絞り込み出願準備から受験勉強へと歩みを速めることが肝要です。
日本国内の状況も先行きが不透明ですが、大学進学について不安があればJOBAの相談窓口をご利用ください。
<JOBA帰国枠大学受験の無料教育相談>
https://www.jolnet.com/form/university/conference.php
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■ 大学受験ワンポイント情報⑩
10月、11月の帰国生試験について(青山学院大学、横浜市立大学、横浜国立大学)
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前号に引き続き10月、11月に帰国生対象の入試を実施する大学を取り上げます。
今回は青山学院大学と横浜市立大学、横浜国立大学の帰国枠入試を取り上げます。
【青山学院大学】
東京メトロの表参道駅から徒歩4分、渋谷駅から徒歩10分の青山キャンパスには幼稚園から初等部・中等部・高等部、大学が集っています(短期大学は2018年度募集停止)。
2021年度入試で帰国生募集(海外就学経験者入学者選抜)を行うのは4学部21学科です。
文系学部に比べ理系学部の選択肢が広いことが特徴ですが、理系学部の試験科目には日本の高校で学習する数学(数Ⅲまで)と理科(物理か化学)が含まれます。
青山学院に限らず理系志望の海外高校生は、数学と理科の早めの準備が必要です。
文系学部の中で帰国生に人気が高い学部は、国際政治経済学部です。
国際政治・国際経済・国際コミュニケーションの3学科からなり、今年の試験日(二次選考)は10月10日(土)です。
昨年行われた2020年度入試では、志願者数139名に対し一次選考合格者数は88名、二次選考志願者数59名に対し合格者数は41名でした。
一次選考は書類審査(外国語能力)が合否判定のポイントとなります。
国際政経学部の外国語能力に関する出願資格は2通りあります。
英語試験だけの場合、出願に必要な提出スコアは、
①TOEFL iBT(C)(TOEFL iBT(C) Special Home Editionを含む)79点以上
②IELTS(Academic Module、CDI含む)オーバーオール・バンド・スコア6.0以上
③実用英語技能検定(従来型・英検2020 2days S-Interview)1級
のいずれかを満たすことが条件になります。
特徴的なことは、英語と英語以外の言語(ドイツ語・フランス語・スペイン語・ロシア語・中国語)の2グループからスコアを組み合わせた出願が認めれている点です。
例えば、中国語検定2級またはHSK5級180点以上の取得者であればTOEFL iBTのスコアが61点以上で出願資格を満たすことが可能です。
二次選考は、日本語小論文と面接(日本語・英語)での合否判定となります。
2020年度の合格者数だけを見ると受かりやすい印象を受けますが、2019年度入試では二次選考志願者数56名中合格者数は27名とやや厳しい結果でした。
一次選考合格をみすえ、小論文対策と面接対策に取り組む姿勢が合格の鍵を握るといえるでしょう。
帰国生入試ではありませんが海外就学生が出願可能な入試形態としては、文学部英米文学科と地球社会共生学部地球社会共生学科の自己推薦入試があります。
2つの学科ともWEB出願は9月18日が締切日で、第二次審査(試験日)は英米文学科が10月24日、地球共生学科が11月14日となっています。
【横浜市立大学】
横浜市立大学と横浜国立大学は、年内合格を望む国公立志望の海外生に人気が高い大学です。
横浜市立大学では国際教養学部・国際商学部・理学部・データサイエンス学部の4学部で海外帰国生募集と国際バカロレア特別選抜が行われているほか、医学部の医学科と看護学科では国際バカロレア特別選抜が導入されました。
2021年4月入学の海外帰国生募集の出願期間は9月7日~11日、試験日は10月3日です。
外部英語試験を用いた加点方式が特徴で、TOEFL iBT(C)の場合だと80点以上(出願資格は国際教養学部が76点以上、残りの3学部が61点以上)で10点分の加点措置が行われます。
2020年度入試結果は大学ホームページで公表済みですが、国際教養学部と国際商学部の受験者倍率が1.36倍と2.4倍であるのに対して、理系学部では9倍(理学部)と4.5倍(データサイエンス学部)と文低理高の傾向がみられます。
※https://www.yokohama-cu.ac.jp/admis/undergraduate/tt534t0000000gf0-att/2020gakubu-data.pdf
【横浜国立大学】
横浜国立大学では教育学部・経営学部・都市科学部(平成29年度に新設)で帰国生徒選抜、経済学部では外国学校出身者選抜が実施されます(理工学部での帰国生募集はありません)。
教育学部と経営学部は現時点で最新の入試要項が発表されていませんが、残りの2学部の入試日程は以下の通りです。
・経済学部
出願期間 9月14日~18日
第1次選抜合格者発表 11月6日
第2次選抜(筆記試験、面接) 11月16日
合格者発表 12月15日
・都市科学部
出願期間 9月18日~24日
第1次選抜(建築学科 実技と筆記試験) 10月17日
第1次選抜合格者発表 10月28日
第2次選抜 11月14日
最終合格者発表 12月2日
ちなみに昨年の例(2020年度入試)を挙げると、
・教育学部
出願期間 10月25日~31日
選抜試験 11月23日
合格者発表 12月2日
・経営学部
出願期間 10月21日~28日
小論文・面接試験 12月2日
合格者発表 12月13日
でした。