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2021/03/19 号

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【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2021/03/19 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。

保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。

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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(25)
  2022年度入試に向けての準備(3)

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昨年は実施される機会がなかった来場型の「オープンキャンパス」ですが、今年は少しずつ解禁の兆しが見え始めています。

One Campusが魅力の上智大学では、3月28日(日曜日)に高校生を対象とした対面式のオープンキャンパス実施が告知されています。

当日参加できない受験生や保護者は、オンライン(ZOOM)での参加も可能です。

オープンキャンパスは単なる学校見学とは違います。

実際の講義参加や教官との質疑応答を通し、大学生活を肌で感じる貴重な時間です。

私事になりますが今から○○年前、志望校のオープンキャンパスに訪れ大教室での授業を初体験しました。

すり鉢状の大教室でのI教授の講義(倫理学でした)は、来るべく大学生活への期待を十分に満足させるものでした。

今年こそは多くの海外生・帰国生が一時帰国の際に、自分の目と耳で大学生活を実感できる機会が増えることを願っています。

早稲田大学や慶應義塾大学では、現時点では来場型のオンラインキャンパスの告知はありませんが、4月入学式が大学構内で実施されることは朗報です。

昨年夏から受験指導を担当してきた身として、多くの受験生がオンラインではなくリアルな式典から大学生を始められることをうれしく思います。

<参考URL>
https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/event_ad/itd24t0000004wzi-att/miniOC_yotsuya_2021spring_flyer.pdf
(最終閲覧日 2021年3月15日)

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■ 大学受験ワンポイント情報(25)
  2022年度入試に向けての準備(3)

毎週、世界各地からお問い合わせをいただく教育相談ではさまざまなご質問を頂戴します。

前号で取り上げた出願資格はその代表的なものです。

今回は、帰国生大学入試の試験科目としてポピュラーな日本語小論文の学習についてお伝えします。

小論文の指導を希望されるケースでは、「とにかくたくさん書かせて欲しい」という要望をいただく場合があります。

実際、入試本番では小論文を書くわけですから、こうした要望自体とくに異議を唱えるものではないように思えます。

しかしこれが他の科目だったらどうでしょうか?

例えば数学で、「とにかくたくさん問題を解かせて欲しい」という要望があったとして、「わかりました。たくさん解かせます!」と応えることはまずありません。

数学指導は解かせる時間ではなく、「解き方を教える」時間だからです。

日本語小論文も同じです。一方的に書いた文章をただ添削するだけでは日本語小論文の「解き方」は身につきません。

課題文型であれば、「課題文の読み方」や「大意把握」「要約作成」が「解き方」に相当します。その上で、「文章の書き方(論理性)」を習得し、ようやく実践練習に入ります。

大学の中には、日本語小論文としながらも作文に近い出題形式もあります。反対に試験科目は作文となっているにも関わらず、論理性の高い文章を書かなければならない場合もあります。

一般的に言えることは、国公立大学や私立上位大学の日本語小論文は課題文型が多く、小論文の出発点に的確な文章読解力が求められていることです。

ここまで書けばおわかりの通り日本語小論文の学習は、まず「評論文」や「新聞の論説」を読み、主題や主張を理解する読解力の向上が必要になります。

ゴールは書くことですが、そこにばかり気を取られていると入試小論文の本質を見失うことになりかねません。

早稲田大学高等学院や慶應義塾湘南藤沢高等部のように、入試科目にも課題文型小論文を課す大学附属高校があります。

論文を書くのは大学生になってからの時代は過去のものであり、STEAM教育が重視される今日では論理的な読解力や思考力、表現力はますます多くの場面で必要とされる時代に入っています。

日本語小論文を単に国語の一要素ととらえず、知的生産の一つの技術として学習に取り組んでもらいたいと思います。

<参考文献>
『新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)』

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