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2021/11/19 号

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【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2021/11/19 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。

保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。

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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(41)
  帰国生にとっての学部学科選び 南半球の受験対策

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前回に続き説明会からの話題です。

学習塾の教材会社が主催する教育セミナーに参加しました。セミナーのテーマは「高校教科書改訂」です。

ご承知の通り、日本では2021年度から新しい大学入試制度が導入されています。

いちばん顕著な例は、「センター試験」から「大学入学共通テスト」への変更です。

巷間を騒がせた英語の外部試験採用は見送られた状態のままでスタートした入試改革ですが、これに合わせ2022年度入学の高校生は改訂教科書を使用した学習に切り替わっていきます。

改訂教科書の内容は新しい学力観に基づくものですが、そのゴールはあくまで2024年度の大学入試を見据えたものになります。

帰国生にはあまり関係ない科目の社会科については、地歴分野で従来の日本史と世界史のうち現代史(西暦1700年以降の歴史)の部分が融合した歴史総合が始まります。

とくに大きく変わるのは、英語と数学です。

海外生であれば英語についてはとくに心配はないかもしれません。

しかし注意すべきは改訂教科書による英語学習が始まることにより国内生の英語レベルが今よりも向上し、海外生のレベルに近づいてくる点です。

帰国枠入試の必須アイテムというべくTOEFL iBTについて言えば、生半可なスコアでは海外生としての優位性が保たれなく可能性が出てくるため、一層のスコアアップを目指す必要が生じるということです。

本メルマガでもたびたび取り上げてきた数学は、すでに理系科目という位置づけから外れ、数Ⅰから数Cまでの5単元が必修科目となる可能性があります。

大学入試改革は帰国枠入試に直接影響を与えるものではありませんが、求められている学力をしっかりと把握しないと準備不足のまま受験を迎えてしまうかもしれません。

すでに高校生の学年に入っている海外生・帰国生は従来通りの準備で入試科目や入試方法にあまり大きな変化はないでしょう。

とは言え、日本では2024年度を大きな節目に大学入試制度が大きく変更していく状況に留意し、受験勉強だけではなく入試情報の収集に努めることが大切です。

早稲田大学や慶應義塾大学は、入試変更を早めに大学ホームページに掲載します。参考にしてください。

参考URL 早稲田大学入試変更点 https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/change/(最終閲覧日 2021年11月15日)
慶應義塾大学入試変更点 https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/changes/(最終閲覧日 2021年11月15日)

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■ 大学受験ワンポイント情報(41)
  帰国生にとっての学部学科選び 南半球の受験対策

11月も半ばを過ぎ、日本各地は秋から冬への時季に入ろうとしています。

国内の高校生は、学校推薦型選抜(指定校推薦、公募推薦)や総合型選抜(AO入試)の出願が終了し、発表を待つ時期となっています。

帰国生の場合は、多くの国公立大学の試験が残されているものの私立大学はほとんどの大学で試験や発表が終了しています。

4月入学を基本とする日本の大学を受験する場合、高校3年生あるいは高校卒業後の7月・8月は合格力を磨く絶好のチャンスと言えます。

しかしオーストラリアやニュージーランドに代表される南半球の現地校やインター校の場合、このチャンスの期間が短くなってしまいます。

例えば、11月卒業で翌々年の4月入学を目指すのであれば、卒業後の準備期間は十二分でしょうが、これだと入学までのモラトリアムが長すぎてしまうでしょう。

そこでポイントなるのが、高校2年生から高校3年生に移行する「夏休み(12月・1月)」の過ごし方です。

日本の夏休みと違い、南半球の夏休みは入試直前期にはあたりません。しかし直前期は数週間の「冬休み」しかなく学校の欠席もしにくいことを考えれば、この時期に必要なことは集中学習ということになります。

集中学習ポイントは、次の3点です。

・外部英語試験対策

・日本語小論文対策

・日本語小論文以外の入試科目対策

TOEFL iBTやIELTS academic moduleなど、出願に利用しようとしている外部英語試験のスコアを目標値までできる限り高めることが大切です。試験要項に出願に必要なスコアが明記されている場合は、少なくともこの時期に基準を突破しておかなければあとあとの学習に響きます。

日本語小論文については、いわゆる小論文の書き方を定着するとともに時事知識や社会常識を身につける学習が求められます。いきなり過去問にチャレンジするのではなく、論理的文章を書くための思考方法や表現方法を理解にとどめず実践できることを目標にしましょう。

日本語小論文以外の試験科目は受験生それぞれ異なります。国語(あるいは日本語)であったり数学であったりします。数学については試験範囲の習得はマストです。その上で演習量を増やすとともに、難度の高い問題に取り組む時期です。

入試そのものを考えれば面接や口頭試問が気になる人もいるでしょう。しかし、この時期に面接対策をしても受験の時には忘れてしまいます。

勉強以外で準備したいこととしては、今年の情報・資料でいいですから自分自身の受験カレンダーや志望理由書を作成しておきたいところです。

少しでも心に余裕がある時期に準備しておけば、受験に対するイメージが具体化するとともに、いざ受験直前になっても準備したものを再利用できるからです。

グローバルとは名ばかりで9月入学が広まらない日本の大学を志すとき、南半球の高校生が不利な面をもつことは否定できません。

自分のおかれた環境を嘆くのではなく、現在と未来を結びつけた視点をもち受験準備を進めることを期待しています。

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