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2022/03/18 号

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【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2022/03/18 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。

保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。

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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(48)
  帰国生にとっての学部学科選び 医学部

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2023年4月入学を目指すみなさん。

このメルマガでも何度か触れましたが、いよいよ「みなさんの順番」がやってきました。

「みなさんの順番」と言う意味は、一年後に何をしているかを考えればわかるはずです。

一人暮らしの手配や入学式の準備など、おそらく新たな生活に向けたさまざまな準備をしているはずです。

大学生活の準備が始められるということは、進学する大学・学部学科が決まっているということです。

昨年、受験指導したJOBA生からも新生活に向けた近況報告が届いています。

試験はまだ先のことと高を括ることなく、一年後の自分をしっかりと見据え日々の学習と受験準備を進めてください。

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■ 大学受験ワンポイント情報(48)
  帰国生にとっての学部学科選び 医学部

大学進学の最難関学部が医学部であることは論をまたないでしょう。

令和元年度の文部科学省資料によれば、日本国内で医学部を設置する大学数は国公立と私立を合わせ81大学あります。

81大学の入学定員総数は9430人ですから、全大学入学定員(約62万人)と比べれば医学部がいかに狭き門であるかがイメージできると思います。

他学部と同様、帰国枠入試を設置している大学医学部や医科大学は少なくありません。

近年では外国学校に限らず、国際バカロレア入試を実施している医学部もあります。

帰国枠で医学部進学を目指すには、国内高校生と同じ受験準備が必要で高度な学力が求められます。

学科試験では、数学と理科2科目を必須とするケースが一般的です。

また外部英語試験のスコアや英文での志望理由書を提出するケースもあります。

順天堂大学医学部のように、1次試験で日本語小論文や面接を受験し合格した後、2次試験として大学入学共通テスト(5教科)を受験する場合もあります。

共通テストの問題は各大学が実施する筆記試験と比較すれば難度は下がりますが、それでも海外高校生には大きな負担となります。

浜松医科大学のような例外を除くと、学科試験が課されない医学部受験はほとんどありません。

帰国生入試と異なり、国際バカロレア入試では学科試験を課さない大学が複数あります。

先ほど取り上げた順天堂大学医学部では帰国生入試とは別に国際バカロレア入試を実施していて、以下の要件を満たせば2次試験(大学入学共通テスト)が免除されます。

1.国際バカロレア ディプロマ・プログラムの最終成績が41点以上であること

2.科学のうち物理・化学・生物から2科目を履修し、そのうち1科目をHigher Levelで履修していること

3.数学(Math Analysis または Math Application)をStandard LevelまたはHigher Levelで履修していること

国際バカロレア入試の先駆けである岡山大学医学部では学科試験を課さず、面接の結果と書類審査(成績証明書、自己推薦書、評価書)の総合評価で合否を判定します。

東北大学や横浜市立大学の国際バカロレア入試も岡山大学と同様に学科試験は課さず、IBDPの最終成績と面接や小論文で判定されます。

ここまで書くともしかして国際バカロレア入試で受験すれば医学部合格はそこまで難しくないのでは?とも思う人がいるかもしれません。

学科試験の有無という点だけみれば帰国生入試に比べ負担は少なく、学校成績を確保することに集中すれば合格が勝ち取れる可能性が高まると言えます。

しかし募集人員は少なく、過去の入試結果でも合格者が0名の年度もあります。医学部が求めるハードルは想像以上に高いのです。

大学進学に際して「大志を抱く」ことは大切なことです。

医学部を目指すのであれば、大志だけでは合格は勝ち取れません。

帰国枠入試に必要な学校成績や外部英語試験スコアに磨きをかけるとともに科目試験の準備を念入りに進めること、さらに国内高校生と同様の小論文や面接の対策が必要です。

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