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2022/05/20 号

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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(52)
  2023年度入試情報 (2)

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大学受験を志す高校生の皆さんは、折に触れ学校ホームページを閲覧することと思います。

本メルマガでも度々ホームページからの情報収集が受験生にとって、大切な「仕事」であることを伝えてきました。

大学ホームページから受け取る情報は、なにも入試や学部学科の内容にとどまりません。

大学(あるいは大学院)という高等教育機関のあり方を実感する事柄も多く含まれます。

ロシア連邦がウクライナに侵攻したのは、2月24日のことです。テレビや新聞、ネットニュースはいまだ行方がみえないこの事態を日々報じています。

東京大学のホームページでは、侵攻翌日の2月25日付けで総長メッセージが公表されています。東京大学以外の大学でも学長や総長によるウクライナ侵攻に関するメッセージが掲載されています。

卒業前の試験勉強や受験勉強に追われる中で、なかなかこうした内容にまで目を配ることは難しいかもしれません。

しかし、これから始まる大学の学びがどのようにアカデミックな情報発信をし、社会に影響を与えているかを垣間見ることができると思います。

東京大学のホームページに話を戻します。

トップページのUTokyo FOCUSには今回のウクライナ侵攻を「正しく」理解するためのページが作成されています。

マスコミのニュースに触れる機会も大切ですが、それだけに頼るのではなく学術情報をふまえ現代社会を理解する姿勢も身につけて欲しいと思います。

参考URL:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html(最終閲覧日:2022年5月12日)

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■ 大学受験ワンポイント情報(52)
  2023年度入試情報 (2)

前回は東京都の大学について2023年度入試情報を取り上げました。今回は関西圏の大学についてみていきます。

・関西学院大学

関西学院大学は帰国生入試に大きな変更が生じます。

2022年度までは全学部で実施していた「帰国生徒入学入試」が、2023年度からは「グロバル入学試験III 帰国生徒入学試験」となります。

2023年度入試要項の未発表ですが、試験の概要は大学ホームページに掲載されています。

試験概要で目を引くことは、「合格した場合は本学に入学することを条件とします。」の一文です。

従来の入試と異なり、総合型選抜の一環としての募集であることから専願を条件とすることはいたしかたないかもしれませんが、出願をためらう受験生もいるかもしれません。

現時点では出願資格の明記にとどまり、試験日程は6月まで待つ必要があります。

関西学院の魅力の一つは、文系・理系の幅広い学部(文学部、社会学部、法学部、商学部、人間福祉学部、国際学部、教育学部、総合政策学部、理学部、工学部、生命環境学部、建築学部)で帰国生受け入れが行われている点です。。

この点は入試形式が変更されても同じです。

出願資格の点では、これまでと比べ外国学校の在籍年数や外部英語試験スコアの提出において緩やかになっています。

例えば、2023年度入試では外国学校の卒業資格がなくても出願が認められます。

グローバル入学試験では、全学部でインターナショナル・バカロレア入試も実施されます。

帰国生入試がグロバール入試やIB入試に変更するかたちは、早稲田大学と軌を一にする動きのようにも見えます。

参考URL:https://www.kwansei.ac.jp/cms/kwansei_admissions/pdf/2021/kakushu/2023%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%B7%8F%E5%90%88%E5%9E%8B%E9%81%B8%E6%8A%9C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6_12%E6%9C%88%E5%85%AC%E8%A1%A8%E8%B3%87%E6%96%99(%E5%AE%8C%E6%88%90%E7%89%88).pdf(最終閲覧日:2022年5月10日)

・同志社大学

スポーツ健康科学部で帰国生を含む海外修学経験者を対象とした入学試験を実施しています。

出願期間:2022年9月30日~10月11日

試験日:2022年11月19日

発表日:2022年12月3日

参考URL:https://www.doshisha.ac.jp/attach/page/OFFICIAL-PAGE-JA-1825/166407/file/kikokusei-2023.pdf(最終閲覧日:2022年5月10日)

同志社大学には14の学部がありますがスポーツ健康科学部以外の進学を目指す場合は、アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)あるいは自己推薦入学試験(公募制)に出願可能な場合があります。

また海外で現地校やインター校の高校を卒業した受験生は、国際教育インスティテュート 国際教養コース(The Institute for the Liberal Arts, The Liberal Arts Program)の出願が可能です。

他大学の「英語による学位取得プログラム」と同様、授業はすべて英語で行われ、9月入学・4月入学を選ぶことが可能です。

・立命館大学

国際関係学部とグローバル教養学部の2学部で「帰国生徒(外国学校就学経験者)入学試験
」が実施されています。

2023年度入試要項の発表はまだですが、出願にあたってはまず英語資格試験のスコア基準をみたさなければなりません。

選考は、書類選考と英語面接で学科試験や小論文試験はありません。

上記以外に海外高校生が出願可能な入試方式としては、AO英語基準入学試験( English-based AO Admission)やAO選抜入学試験があります。

後者(AO選抜入学試験)については、学部や入試方式により国内高校生しか出願できないものがあります。

まもなく公表される入試要項で出願要件をしっかり確認するとともに、不明点があれば必ず入学センターに問い合わせすることが必要です。

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