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2022/07/15 号

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【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2022/07/15 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。

保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。

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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(56)
  日本語面接の準備と対策

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入試対策として面接練習をしている際に、将来の目標を質問することがあります。

「国際機関で働きたい」「グローバル人材として活躍したい」、帰国生のみならず国内高校生でも同様の将来像を回答するケースは少なくないと思います。

目標や理想を語ることはけして非難されるべきではなく、勧奨すべきものと思います。

ただし、「海外経験を持つ=国際機関で働く」ではあまりにも浅薄な回答とならざるを得ません。

少し前のことですが、「将来は米国陸軍に入りたい」と答えた受験生がいました。

「なぜ入りたいのか」「入ってどうしたいのか」、最初はこれと言って具体的な内容はなく「何となく」の域を出ないものでした。

本当にそうしたいのであれば、しっかり調べて自分なりのストーリーを作成するようにアドバイスしたところ、回答は当初から見違えるほど精査された内容に変化しました。

「国際機関で働きたい」と考える人は、参考資料として以下のホームページを閲覧してみてください。

(1)外務省国際人事機関センター(https://www.mofa-irc.go.jp/)

日本の外務省には国際人事機関センターがあり、主に大学生を対象としたキャリア・セミナーを実施しています。

またJPO(Junior Professional Officer)やYPP(Young Professional Program)など、国連機関で働くことを希望する若者向けの制度が紹介されています。

(2)国際連合日本政府代表部(https://www.un.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html)

国際連合日本政府代表部では、米国の大学や大学院に在籍中の邦人学生を対象としたインターンシップ募集があります(現在はCOVID-19の関係で受入れを停止しています)。

いずれも高校生が直接関与することは難しいものですが、大学入学後の計画の一部に組み入れてもらうことで、イメージを具体化できるはずです。

参考資料:国際機関で働こう!(パンフレット)

https://www.mofa-irc.go.jp/brochure/ebook/HTML5/pc.html#/page/1(最終閲覧日:2022年7月10日)

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■ 大学受験ワンポイント情報(56)
  日本語面接の準備と対策

出願書類の提出も終わり、あとは入試日を待つだけという大学も出始めている時期に入りました。

卒業後、現地で受験勉強をしてきた人たちも、それぞれの本帰国先で日々受験勉強に取り組んでいる人も少なくないと思います。

本メルマガでは毎年この時期になると試験本番に向けたアドバイスを行っています。今回は、日本語面接についてです

帰国生入試は、推薦入試や総合型選抜と同じくらい面接が重要です。

具体的な配点や比重は公表されていませんが、面接を通した人物評価に重きをおく大学はけして少なくありません。

中学入試や高校入試の場合、一般的に面接官は2名ですが大学入試では3名から5名の面接官がいると考え、心の準備をしておくとよいでしょう。

面接官が多いとそれだけでプレッシャーになりそうですが、多ければ多いほどあなた自身を多面的に評価していると考えればプレッシャーではなくなるはずです。

JOBAで面接練習をしていると、頭の中だけで回答しようとしている受験生がいます。入試本番を想定した<問答集>をまったく作成していないケースです。

すべての質問に対する想定問答集を作成することは不可能です。しかし、ある程度の準備は必要です。

とくに<標準装備>ともいうべき、以下の4つのテーマについては回答を必ず文字化しておきたいです。

・志望理由
なぜその大学や学部や学科に入りたいのか、滞在国ではなく日本の大学を選んだ理由は何か、入学後は何をどのように学びたいのか、大学生活に期待することは何か、卒業後の進路

・海外体験
海外生活のメリットとデメリット、滞在国で在籍した学校のこと、滞在国と日本との比較や相違点、海外学校で身につけた能力や資質

・趣味や性格
自己紹介、自己PR、長所短所、周囲からの評価

・社会意識、時事問題
COVID-19に関する質問、受験する学部や学科と関連する社会事象、現代社会における問題・課題とその解決方法、最近のニュースで関心をもっているもの

文章化する際には、小論文と同じ体裁(意見・理由・説明の流れ)で回答文を作成しておくようにしましょう。

質問に対する回答を先に提示することで、あとから何を話したかがわからなくなることを防げるからです。

また書き言葉と違い話し言葉は句点がないため、回答が冗長になってしまうことがあります。

「○○ですが、・・・」や「○○し、それから・・・」のような回答です。できれば「○○です。しかし・・・」や「○○しました。次に・・・」のようなかたちで回答すると、聞く側(面接官)は内容を聞き取りやすくなります。

最後に、過去の受験生のエピソードを紹介します。

この生徒は面接対策として、回答文をスマホに入れていました。学科試験終了後、スマホの回答文を読み直し面接準備の時間にあてる予定でした。

ところが試験会場では、入構から出講までいっさいスマホの使用が禁じられていました(入試要項や受験票にはスマホ使用禁止の記載はなく、試験日当日に口頭で伝えられたそうです)。

せっかく文章化してもこれでは効果が減衰してしまいます(それでもこの受験生は気持ちを切り替え、見事合格を勝ち取りました)。試験当日はプリントアウトした回答文を持参することをお勧めします。

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