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【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2022/11/18 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。
保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。
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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(63)
南半球の受験勉強
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ネットニュース等でご存知の方も多いかと思いますが、日本では新型コロナの第8波に関する報道が目につくようになっています。
気温の低下にともなう換気不足や集団免疫が他国と比べ低いことが感染者の増大につながっているのではないかとの指摘がある一方で、マスク着用が目立つ日本社会で再び感染拡大が起こっていることに改めてこのウイルスの「怖さ」を感じずにいられません。
冬はインフルエンザの流行期でもあり、受験生の皆さんは一層の用心に努めてほしいと思います。
依然として新型コロナの影響を直接・間接に受けながら、私たちは徐々にポストコロナ(アフターコロナ)の時代に入りつつあります。
コロナ禍により個人や社会が直面したさまざまな状況は記憶にとどめる単なる過去の出来事でなく、世界や自国、政治や経済のこれからをどのように描く際の素材であるという意識が大切です。
「喉元過ぎれば・・・」という刹那的ではない思考で改めてこの約3年間を見直してみてください。
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■ 大学受験ワンポイント情報(63)
南半球の受験勉強
毎年この時期に南半球で現地校に通っている高校生に向けたメッセージを発信しています。
みなさんもご存じ通り、帰国生入試の入学時期は4月と9月に大別されます。
米国の現地校に通っている高校生は、5月ないしは6月に高校を卒業した年の秋に大学入学するのか、それとも翌年の4月入学にするかを選択できます。
それに対してオセアニアの現地校に通う高校生は、卒業から数か月後に春入学するか、それとも翌年の秋入学するかを選択します。
北半球の海外高校生にとっての春入学、南半球の海外高校生にとっての秋入学は、いずれも卒業から10ヶ月後の入学であり、卒業から入学までの猶予期間に違いはないように見えますが、4月入学が主流である日本の大学入試を考えると大きな違いがあります。
4月入学を基本とする日本の大学を受験する場合、北半球の海外高校生は夏休みにあたる7月・8月に合格力を磨くチャンスが与えられます。
しかしオーストラリアやニュージーランドなど南半球の現地校やインター校の高校生にとって、この時期は短い冬休みにあたります。
卒業生の場合も同じです。例えば南半球の11月卒業で翌年の4月入学を目指すのであれば、北半球であれば卒業後に集中学習できる期間がとれません。
そこでポイントなるのが、高校2年生から高校3年生に移行する「夏休み(12月・1月)」の過ごし方です。
日本の夏休みと違い南半球の夏休みは帰国生入試の直前期にはあたりません。北半球の高校生にとって約2ヶ月間の夏休みが南半球の高校生にとっては2~3週間の「冬休み」にあたることを考えれば、どこかで集中学習が必要になります。
それがこの時期、オセアニアの夏休みです。
集中学習ポイントは、次の3点です。
・外部英語試験対策
・日本語小論文対策
・日本語小論文以外の入試科目対策
TOEFL iBTやIELTS academic moduleなど、出願に利用しようとしている外部英語試験のスコアを目標値までできる限り高めることが大切です。
試験要項に出願に必要なスコアが明記されている場合は、少なくともこの時期に基準を突破しておかなければあとあとの学習計画に影響が出ます。
日本語小論文については、いわゆる小論文の書き方を定着するとともに時事知識や社会常識を身につける学習が求められます。
いきなり過去問にチャレンジするのではなく、論理的文章を書くための思考方法や表現方法を理解にとどめず実践できることを目標にしましょう。
日本語小論文以外の試験科目は受験生それぞれで異なります。国語(あるいは日本語)であったり数学や理科であったりします。
数学については試験範囲の習得はマストです。その上で演習量を増やすとともに、難度の高い問題に取り組む時期です。
入試そのものを考えれば面接や口頭試問が気になる人もいるでしょう。しかし、この時期に面接対策をしても受験の時には忘れてしまいます。
勉強以外で準備したいこととしては、今年の情報・資料でいいですから自分自身の受験カレンダーや志望理由書を作成しておきたいところです。
少しでも心に余裕がある時期に準備しておけば、受験に対するイメージが具体化するとともに、自分自身のモチベーションにもなります。
議論ばかりで9月入学が普及しない日本の大学を志すとき、南半球の高校生が北半球の高校生に比べ不利な面をもつことは否定できません。
自分のおかれた環境を嘆くのではなく、現在と未来を結びつけた視点をもち受験勉強を進める準備を始めましょう。