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【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2023/1/6 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。
保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。
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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(65)
秋季入学試験について(1)
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新年あけましておめでとうございます。
1月試験・2月試験を控えている受験生の皆さん、試験本番が間近に迫ってきました。気を抜かず最後の追い込みに力を注ぎ、見事栄冠を勝ち取ってください。
JOBAオンライン授業で大学受験指導を受講している生徒の中にもこれから一般入試を受験する生徒がいます。
来週末の共通テストから2次試験と厳しい時期が続きます。これまで学習してきた成果を精一杯発揮してもらいたいと思います。
年が変わり、これまで受験学年でなかった海外高校生・帰国生の皆さんもいよいよ受験生です。
「一年の計は元旦にあり」を範とし、自らのスケジュールを改めて見直してください。
2024年度入学試験の要項公表は少し先になりますが、23年度入試の入試要項を参考に予定表を作成することをお勧めします。
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■ 大学受験ワンポイント情報(65)
秋季入学試験について(1)
本メルマガでも何度か取り上げた通り、新型コロナ(COVID-19)によるパンデミックは人類社会のあり方にさまざまな問題を提起しました。
コロナ禍の拡大により全国の小中学校や高等学校、大学で入学式や始業式が中止され、その後の授業が休講となる中で秋入学の導入を求める声があがったこともその一つです。
北半球とくに欧米地域の学校が7月から9月を入学時期や学年始まりとしていることに対して、日本は大正期以降一貫して4月入学・始業を保持してきました。
明治期に採用されていた秋入学が日本で再び議論され始めたのは、1987年の臨時教育審議会でした。
その後、2011年に入ると東京大学が入学時期を9月に移行する検討作業を始めたことを発表し、秋季入学への全面移行を検討すべきとの最終報告書が出されました。
秋入学の導入・採用に関する議論のキーワードは「グローバル化」「国際標準」です。国際大学ランキングにおいて日本国内の大学が徐々に地位を低下させていることも秋入学移行の重要な理由に挙げられます。
本メルマガの読者の中には、海外大学との併願を含め国内大学の秋入学を検討している人もいることでしょう。
実際に大学受験に関する教育相談では、入学時期を春にするか秋にするか悩んでいるという問い合わせが一定数あります。
日本社会が秋入学に移行するためには、国民や企業の合意形成はもちろんのこと、教育・雇用・社会保障の面でさまざまな法改正が必要になります。
すでに複数の大学で採用されている秋季入学では、学生にとって就職面や卒業面での負担やハードルが4月入学に比べ大きいことが指摘されています。
英語プログラム中心に学位取得が可能な秋季入学は、海外高校生にとって大きなメリットがある一方で、卒業後の計画を視野に入れた選択をしなければなりません。
そうした秋季入学について、本号では早稲田大学を取り上げてみます。
早稲田大学では6つの学部で英語による学位取得プログラムを提供し、すべて9月入学を導入しています。出願に際しては日本語能力を問わないことがホームページに明記されています。
上記プログラムを提供している学部と専攻は、以下の通りです。
政治経済学部 政治学、経済学、グローバル政治経済学
社会科学部 社会イノベーションプログラムにおける国際的および学際的研究(TAISI)
国際教養学部(SILS) 国際教養
文化・メディア・社会学部 Global Studies in Japanese Cultures Program(JCulP)
基幹理工学部 数理科学、コンピューター科学と通信工学
創造理工学部 機械工学、土木・環境工学
いずれの学部も入学後(国際教養学部は4月入学も可)は英語による授業が実施され、それぞれの専攻に応じた学位(B.A)が取得できます。
出願はオンラインのみで、2023年1月11日午前10時から2月20日午後5時(いずれも日本時間)ですから、間もなく出願受付開始です。
ホームページ上では、昨年度(2022年度)合格者のSAT、ACT、IB Diploma Programの平均スコアが公表されていますから、出願の参考資料として目を通しておくことが大切です。