JOL会員登録 ボタン
無料教育相談 ボタン
メールマガジン モバイル用写真 メールマガジン PC用写真
メールマガジン バックナンバー

2023/4/7号

☆★━━━━━━━━━━━━━━━━
【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2023/4/7 号
━━━━━━━━━━━━━━━━★☆

このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。

保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。

──────────────────
目次
■ 大学受験ワンポイント情報(71)
  7月までの受験準備(5月・6月卒業の高校生)その2

──────────────────

今号のあいさつ文は、これまで受験勉強に取り組み合格を果たした海外高校生への祝辞となります。

4月に入り、各大学では入学式が挙行されています。

桜の名所で知られる東京・千鳥ヶ淵近くの日本武道館では、東京電機大学(4月2日)、法政大学(4月3日)、帝京大学(4月4日)、専修大学(4月5日)、東洋大学(4月6日)、明治大学(4月7日)、日本大学(4月8日)、東京理科大学(4月9日)、東京大学(4月12日)と
入学式が目白押しに行われます。

会場実施に加えマスク着用を任意とする大学も多く、ようやくコロナ前の状況に戻ったと言えそうです。

儀式や儀礼は時間の区切りとともに、参加者に自身のステイタス変化を自覚させる意味があると言われています。人類学では通過儀礼(rite of passage)と表します。

受験生のみなさんは入学式という儀式を経ることで、正真正銘の大学生になるわけです。

新しい人生のスタートを真摯に受け止め、これから充実した4年間(あるいは6年間)を過ごされることを祈念します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 大学受験ワンポイント情報(71)
  7月までの受験準備(5月・6月卒業の高校生)その2

前号に続き、受験準備のお話です。今回は学習準備についてのアドバイスとなります。

1.TOEFLなどの英語試験について

大学入学資格となる国家統一試験以外に、TOEFL iBTやIELTS Academic Moduleなどの英語資格を出願要件に求めたり、合否判定材料に用いたりする大学が多くあります。

これらの英語資格は、大学や学部学科によって認定する試験種類が異なるため、どの英語試験が有効であるかを事前に確認しておくことは大切です。

英語環境で学んでいる際の学力の土台となるので、順調に力が付いているかどうかを確認する意味でも計画的に受けておくべきです。長期休暇などを利用した計画的な準備しておきましょう。

様々な英語資格の中でTOEFL iBTはほとんどの大学で通用するものですが、60以下のスコアでは実力を反映しづらい面があるので、その場合はスコアアップのための学習に比重を置き対策に取り組むことをお勧めします。

今年(度)の受験を控えている高校生は、出願時期を考えるとこの4月から7月が英語試験を受験する最後の機会となります。あとひと踏ん張りすれば合格に近づくイメージで取り組みましょう。

2.日本語小論文

日本語小論文は帰国枠大学入試においては、最も重視される科目の一つです。

東京大学のように日本語に加えて外国語の小論文を出題するところもありますが、多くの大学では日本語小論文のみとなります。

出題形式は、資料文などを読ませてから書かせる形式(課題文型)と題目だけを与えて書かせる形式(テーマ型)の2つがあります。前者には文章だけではなく図表やグラフが含まれる場合もあります。

国立大学や国際基督教大学、早稲田大学のように複数の学科で共通の小論文問題を課す大学の入試では、課題文型が多いようです。

解答の制限字数は600字から1200字程度、試験時間は60分から90分程度で実施されます。国語とともに、あるいは英語エッセイと合わせて実施ということもあります。

国立大学の課題文は、文章内容が難解である特徴をもちます。

小論文試験では、専門的な知識を問うことよりも読解力・思考力・学科への適性を問う問題を出題しています。

課題文の中心的主張を正しく理解し、論じるべき点から目を逸らさないことが得点の鍵になります。また、高い読解力があれば、学科に関係する専門的内容の基本理解が課題文から得られることもあります。

つまり、専門的知識の有無が合否を大きく左右することは少ないということです(高校生としての一般的教養も、ある人にとっては専門的知識と見えてしまうかもしれません。大学側は高い一般的教養を求めていますので、この点は注意してください)。

もちろん、関心をもってあるテーマを追究する過程で専門的知識を身につけるのは良いことです。しかし、高校の学習と並行しながら大学入学以前に習得できる専門知識が限られます。

まずは日々感じたことや考えたことを大事に温めること、およびそのきっかけとなる読書や体験を重ねることを心掛けましょう。

読書は本に限らず新聞でも有意義ですが、報道記事や社説だけでは話題や問題になっている出来事について知るだけに留まってしまいます。それより、執筆者が明らかである論説や評論から、自分の関心ある領域のものを逃さずに読んでおくとよいでしょう。

また、高校在学中から漢字を書く練習をしておくべきだと考える方が多いですが、それよりも読めて意味の理解できる語を増やしておくことの方がはるかに重要です。

読める語が多ければ入試前の練習で十分書けるようになります。

日本語小論文に限らず、過去の入試問題を参考にする方は多いようです。帰国枠大学入試問題は入手が難しいですが、一般入試や総合型選抜(AO入試)、推薦入試でも小論文試験を実施していますから、そのための市販問題集を購入しても十分参考になります。

ページの先頭へ戻る