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2023/4/21号

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【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2023/4/21 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。

保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。

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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(72)
  7月までの受験準備(5月・6月卒業の高校生)その3

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グローバル化と合わせ、ダイバーシティという言葉を耳にする機会が多くあります。

大学受験で言えば、一般入試だけではなく学校推薦型や総合型選抜で学生募集することは大学を多様化するための一つの方策と言えます。

海外生や帰国生、外国人学生の募集もダイバーシティと関連します。

例えば、横浜国立大学は2020年4月にダイバーシティ推進本部を学内に設置し、「多様性を歓迎し、包摂性を尊ぶ、教育・研究環境を推進する」ことを宣言しています。

ダイバーシティ&インクルージョンを目指す体制づくりと呼応するかのように、昨年11月に東京工業大学が2024年度入試から総合型選抜と学校推薦型に女子枠を採用することを発表しました。

理系学部ではこれまでにも女子学生が男子学生に比べ、少ないことが指摘されていました。性別による学生の偏りを解消する方策が女子枠です。

旺文社の調べによれば、2023年度入試で女子枠を設けている大学例として、10の国公立・私立大学(すべて理系学部)が挙げれらています。

東工大の発表後、つい最近では東京理科大学が48名の女子枠の創設を公表し、さまざまなマスメディアが女子枠について取り上げています。

女子枠入試それ自体は国内高校生の入試に関する動きであり、帰国生入試と直接関係する話題ではありません。

今後も広まる可能性が大きい女子枠については、各所で批判があることも事実です。

今回は日本の大学入試の動きの一つとして、女子枠を取り上げました。

大学に限らず私たちの社会がダイバーシティ&インクルージョンをどのように実現していくかという広義の見方で、とらえて欲しいと思います。

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■ 大学受験ワンポイント情報(72)
  7月までの受験準備(5月・6月卒業の高校生)その3

前号では日本語小論文についての受験準備を取り上げました。今回は教科学習にについてのアドバイスです。

1.英語

大学が帰国生に求めるものの一つとして、海外で身につけた高い語学力がありますので、入試では高度な内容が出題されると考えておいた方がよいでしょう。

日常的なコミュニケーションに不足を感じない方でも、入試で出題される抽象度の高い文章を読み書きすることは苦手かもしれません。自分の英語力を客観的に見ることが必要となります。

英語力については英語資格の提出によって判断し、独自試験を実施しないという大学が増えています。

その一方で、国内一般入試と同様の問題を課す国立大学もあり、帰国生が苦手とする要約や和訳が出題されるケースもあります。

どんな形式にせよ、帰国生に英語力が期待されていることは間違いありません。海外に滞在している間に英語学習をきちんと行っておくことが大切です。

2.国語・日本語

全ての大学で実施しているわけではありませんし、同じ大学でも学部により実施の有無やレベルや内容に違いがあります。理系学部での実施はほとんどありません。

基本的には、大学の授業についていける日本語能力があるかどうかを確認するためのものだと言えます。

つまり一般の大学入試問題に比べて易しいのですが、日本文学科などでは日本文学の授業に対する素養を見るため、日本の古典や文学史の知識を問う問題まで出題されることがあります。

国語試験で十分得点するためには日頃の読書の質と量が大きく影響しますが、それをこの種の試験のための対策と考えるより、小論文入試問題への準備と位置づけた方がよいでしょう。

質・量ともに十分な読書は小論文問題での課題文の読解に役立ちますし、文章を書く上でも大きく影響するからです。

どんな学科で学びたいかを自ら問うために、またはどんな学科に適性があるかを知るために、新書などで面白いと思うものをいくつか読んでみることは非常に重要だと思います。

読書の代わりとして、一般入試用の現代文問題集などを用意し、そこで取り上げられている文章を読むのもよいでしょう。

3.数 学

大学により問題はかなり異なります。大学の講義についていくための基本的な知識の有無を確認する問題を出題する大学もあれば、国内一般入試と全く同じ問題を出題する大学もあります。

数学は滞在国によってカリキュラムが異なりますので、戸惑うことになるでしょうが、まずは現地での勉強を完璧にしておくことです。

入学後のことも考えると、国内一般入試レベルの問題がこなせる程度までの学習が必要でしょう。

といっても、ただ単に受験生の間でバイブル化されている参考書や問題集をこなしても効率的ではありません。

志望する大学側の思惑とずれた内容の学習は、限られた時間である以上避けるべきでしょう。

いわゆる一般生と全く同様の出題をする大学から、教科書の基本例題レベルのことを面接で問うような大学まで入試の質・量ともに幅が広いですが、概して大学側は、入学後、その大学で一般生と同様のカリキュラムについてこられるかどうかを入試で確認すると言えます。

では理系学部のカリキュラムについていける素養は何かと考えると、まずは計算力でしょう。この対策は、自分が受ける大学の入学試験に適すると思われる問題を数多く解くしかありません。

次は、集合や必要・十分条件などの論理必然性について、ベン図やグラフを用いて、マクロに物事を組み立て、その解決の糸口を見いだしていける能力でしょう。

日常の学習から、自然科学的な概念や定義を意識しながら学ぶ習慣が大事です。もちろん、そうした学習が実を結ぶのも滞在国での学習が充実していることが基本になります。

4.理 科

一般的な傾向として、極端に難しい問題は出題されません。数学同様にカリキュラムや言葉の問題が多分にあるので、帰国後にそれらの問題の克服が中心となります。したがって、海外滞在中に学習内容を消化しておく必要があります。

滞在国で学習していない科目や滞在国での学習も授業でやったという程度では多くの場合、入試準備で挫折します。SAT subject tests、AP Test、GCEなどで勉強した経験が重要になります。

次号では受験準備として面接を取り上げます。

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