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2023/11/17号

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【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2023/11/17 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。

保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。

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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(85)
  南半球の高校生にとっての受験準備

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7月26日からTOEFL iBTが新形式に移行し間もなく3か月になります。

最近ではようやくインターネット上でも新形式に対応した問題が散見されるようになりました。

帰国生入試に限らず、海外高校生が日本の大学を受験する場合、TOEFLに代表される外部英語試験のスコアが重要なことは言うまでもありません。

9月入学試験に代表される書類選考型であれば、なおさらのことです。

外部英語試験スコアの目標と定めるときに参考にして欲しいのが、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)です。

欧州評議会によって作成され2001年に公開されたCEFRは、今では英語を含む外国語(欧州言語)の習熟度を比較参照する物差しになっています。

習熟度レベルは、A1(学習を始めたばかりの者・初学者)からC2(母語話者と遜色のない熟練者)の6レベルに分かれ、スコアとは別に到達度が示されています。

TOEFL iBTの場合、42点から71点がB1(習得しつつある者・中級者)、72点から94点がB2(実務に対応できる者・準上級者)、95点から113点がC1(優れた言語運用能力を有する者・上級者)、114点以上がC2(上述)に相当します

出願資格という点では、一般的にはB1以上を求められるケースが一般的ですが、大学・学部学科によってはB2以上の場合もあります。

帰国生入試で言えば、少なくともB2レベルのスコアを早めに取得するとともに、できればC1レベル以上を確保したいところです。

海外生活をしていても英語力はそれぞれ違います。しかしながら、帰国枠で日本の大学を志望する皆さんはまずは外部英語試験のスコア向上を主目標として日々の学習を進めて欲しいと思います。

参考URL:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/091/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2018/07/27/1407616_003.pdf(最終閲覧日 2023年11月15日)

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■ 大学受験ワンポイント情報(85)
  南半球の高校生にとっての大学受験準備

毎年この時期に南半球で現地校に通っている高校生に向けたメッセージを発信しています。

みなさんもご存じ通り、帰国生入試の入学時期は4月と9月に大別されます。

米国の現地校に通っている高校生は、5月ないしは6月に高校を卒業した年の秋に大学入学するのか、それとも翌年の4月入学にするかを選択できます。

それに対してオセアニアの現地校に通う高校生は、11月・12月の高校卒業から数か月後に春入学するか、それとも翌年の秋入学するかを選択します。

北半球の海外高校生にとっての春入学、南半球の海外高校生にとっての秋入学は、いずれも卒業から10ヶ月後の入学であり、卒業から入学までの猶予期間に違いはないように見えますが、4月入学が主流である日本の大学入試を考えると大きな違いがあります。

4月入学を志望し日本の大学を受験する場合、北半球の海外高校生は夏休みにあたる7月・8月に合格力を磨くチャンスが与えられます。

しかしオーストラリアやニュージーランドなど南半球の現地校やインター校の高校生にとって、この時期は短い冬休みにあたります。

卒業生の場合も同じです。例えば南半球の11月卒業で翌年の4月入学を目指すのであれば、北半球の高校生であれば卒業後の集中学習が可能となる学習期間を確保することが難しくなります。

そこでポイントなるのが、高校2年生から高校3年生に移行するオセアニアでの「夏休み(12月・1月)」の過ごし方です。

日本の夏休みと違い南半球の夏休みは帰国生入試の直前期にはあたりません。北半球の高校生にとって約2ヶ月間の夏休みが南半球の高校生にとっては2~3週間の「冬休み」にあたることを考えれば、志望大学合格のためにはどこかで集中学習が必要になります。

それがこの時期、オセアニアの夏休みです。

集中学習ポイントは、次の3点です。

・外部英語試験対策

・日本語小論文対策

・日本語小論文以外の入試科目対策

TOEFL iBTやIELTS academic moduleなど、出願に利用しようとしている外部英語試験のスコアを目標値までできる限り高めることが大切です。

試験要項に出願に必要なスコアが明記されている場合は、少なくともこの時期に基準を突破しておかなければあとあとの学習計画に影響が出ます。

日本語小論文については、いわゆる小論文の書き方を定着するとともに時事知識や社会常識を身につける学習が求められます。

いきなり過去問にチャレンジするのではなく、論理的文章を書くための思考方法や表現方法を理解にとどめず実践できることを目標にしましょう。

日本語小論文以外の試験科目は受験生それぞれで異なります。国語(あるいは日本語)であったり数学や理科であったりします。

数学については試験範囲の習得はマストです。その上で演習量を増やすとともに、難度の高い問題に取り組む時期です。

入試そのものを考えれば面接や口頭試問が気になる人もいるでしょう。しかし、この時期に面接対策をしても受験の時には忘れてしまいます。

勉強以外で準備したいこととしては、今年の情報・資料でいいですから自分自身の受験カレンダーや志望理由書を作成しておきたいところです。

少しでも心に余裕がある時期に準備しておけば、受験に対するイメージが具体化するとともに、自分自身のモチベーションにもなります。

議論ばかりで9月入学が普及しない日本の大学を志すとき、南半球の高校生が北半球の高校生に比べ不利な面をもつことは否定できません。

自分のおかれた環境を嘆くのではなく、現在と未来を結びつけた視点をもち受験勉強を進めましょう。

※上記は昨年(11月18日号)の内容を一部改変したものです。

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