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2024/3/1号

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【JOBA 日本本部より配信】
【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2024/3/1 号
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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(91)
  学部学科選びのアドバイス:文理融合

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先日、パキスタンのカラチに住む高校生の家庭から連絡が入りました。

現地で議会総選挙が行われることにともない、インターネットが使用できなくなる可能性があり授業を欠席するかもしれないという内容でした。

幸いなことに当日はネットが使用不可になることもなくオンライン授業を実施できましたが、改めて海外生徒がおかれている生活環境の多様さを実感しました。

2年前、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった時期には、モスクワから帰国せざるを得ない生徒がいました。またイスラエルとハマスの武力衝突により、今なお一時帰国の状況におかれた生徒もいます。

便利な世の中になったとは言え、マスコミが報道するニュースだけでは計り知れない苦労が海外生活にはあることがわかります。

そうした不便さやトラブルも海外経験における知見を広める機会としてとらえ、自分がおかれた状況をポジティブにとらえることも大切です。

日本国内の大学では、3月中旬から4月上旬にかけてオープンキャンパスが実施されます。

国内高校の春休みに合わせての実施ですが、かりに帰国中であればぜひ足を運んでみることをお勧めします。

国際基督教大学・オープンキャンパス 3月20日(水曜日、祝日)

上智大学・オープンキャンパス 3月29日(金曜日)

オープンキャンパスの参加は事前申し込みが必要な場合があります。また春ではなく夏に行う大学も少なくありません。

機会があればぜひ利用してみてください。

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■ 大学受験ワンポイント情報(91)
  学部学科選びのアドバイス:文理融合

大学の進路選択に「文系」「理系」があることは海外に在住の高校生にもよく知られていることでしょう。

日本国内では、高校2年生あるいは3年生に進級する際に「文系」「理系」のクラス分けが一般的です。

ここ数年の傾向として、大学に中には文系と理系を合わせた「文理融合」を掲げた新しい学部学科が登場しています。

横浜国立大学の都市科学部(2017年開設)、九州大学の共創学部(2018年開設)、中央大学の国際情報学部(2019年開設)はこうした文理融合学部の先駆けになります。

海外大学のようにダブルメジャーが浸透していない日本の大学では、大学は学部と言う仕切りで専攻を縦割りで学ぶイメージが強いと言えます。

東京大学のように古くから教養学部を設置し文理融合の重要性を保持しているケースもありますが、最近の傾向としてはデータサイエンスの重要性にともない社会問題解決型の研究テーマと関連するかたちで文理融合学部が注目を集めています。

例えば九州大学共創学部は、上智大学総合グローバル学部のように一学部一学科で、ホームページの学部紹介で次のような案内文を掲載しています。

「高等学校までは、文系、理系のいずれを選択しても「答えがある」問題に繰り返し取り組むことで、知的基礎体力を身につけることが求められます。

この知的基礎体力を礎に、大学では、自分で選択した学門分野の中で、自分で問いを立て、その答えを見つけ出していくという能動的な学びが求められますが、

特定の専門分野を早い段階で決めるために、「これを学んだからこれをする」というように、専門性が先行し、専門性の枠を超えた発想や思考をするのが難しくなる場合があります。

共創学部では、まずは自分が取り組みたい課題を見つけ、次に課題を解決するために必要となる専門を学びます。」

まさに問題解決型を主眼とした文理融合学部と言えるでしょう。もちろん帰国生入試を実施しています。

東京にばかり目を向けず、「自分が学びたいこと」「社会に貢献できる学問とは何か」を意識した大学選びをしてもらいたいと思います。

文理融合学部の目玉の一つは、一橋大学のソーシャル・データサイエンス学部です。ただし本メルマガでもお伝えの通り、上記学部は帰国枠入試を実施していません。

志望する場合は、一般入試(共通テスト必須)での出願となります。

(2021年10月15日号の記事を一部修正しました。)

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