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【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2024/9/6 号
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保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。
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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(102)
早稲田大学の帰国生受け入れ
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9月に入りました。2025年度4月入学試験の幕開けです。
私立大学の大部分は、9月もしくは10月に帰国生入試を実施します。
また海外高校生も出願可能な総合型選抜(旧AO入試)は、例年9月1日から出願が始まり、11月1日以降に合否発表が行われます。
毎日新聞によれば、学校推薦型と総合型選抜による入学者が私立大学では全入学者の6割に上るとの予想が公表されています。
こうした潮流は大学受験サポートにも影響を与え、大手予備校でも対策講座を設置するところが増えています。
総合型選抜というと海外高校生や帰国生とは無関係と考える人もいるかもしれませんがそうではありません。
関西学院大学のように帰国生入試を廃止する代わりに、総合型選抜の中でグローバル入学試験として帰国生に配慮した入試形態もあるからです。
総合型選抜で気をつけたい点は、「第一志望であること」「合格後の入学を確約すること」を求めるケースが多いことです。
単なる併願とは違っていることから、本当に行きたい大学・学部学科であるかを吟味した上で入試形態を選択しなければなりません。
名称は変わっても外部英語試験のスコア提出、さらに1000字を超える志望理由書や4年間の学修計画の提出を求める大学もあります。
合格の鍵は、早めの大学選択と出願書類の準備です。加えて海外生ならではの自己アピールにも気をつけたいところです。
2025年4月入学試験はすでに幕を開けていますが、2026年度以降の大学入学を目指す海外高校生は総合型選抜にも目を向けた志望校選びを進めるようにしてください。
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■ 大学受験ワンポイント情報(102)
早稲田大学の帰国生受け入れ
過去には全学部で帰国生入試を実施していた早稲田大学が教育学部(教育学科教育学専攻生涯教育学専修、英語英文学科)の2024年度入試を最後に、いわゆる「帰国生入試」の募集を停止したことは既報の通りです。
帰国生入試の募集停止にともない海外で就学経験を有する者を対象とした入試は、政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入試と人間科学部のFACT入試(日本語学位プログラム)、
また英語学位プログラム(6学部)となります。
その早稲田大学が2024年4月入学から国際教養学部を除く12の学部で「外国学生のための学部入学試験(通称:外国学生入試)」を開始しました。
ちなみにこの試験の出願資格には外国の教育課程における高校卒業が条件ですから、日本国籍であっても出願資格に支障はありません(ただし途中本帰国した高校生は対象外となります)。
以下、2025年度4月入学要項から試験日程を紹介します(月日はすべて2024年です)。
政治経済学部 一次選考 9月1日 一次選考合格発表 9月12日 二次選考 9月22日 最終合格発表日 9月26日
法学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 9月12日 二次選考 9月20日 最終合格発表日 9月26日
教育学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 9月12日 二次選考 9月27日 最終合格発表日 10月24日
商学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 なし 二次選考 実施せず 最終合格発表日 10月10日
社会科学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 9月3日 二次選考 9月10日 最終合格発表日 9月27日
文化構想学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 9月11日 二次選考 9月18日 最終合格発表日 9月26日
文学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 9月11日 二次選考 9月18日 最終合格発表日 9月26日
基幹理工学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 9月17日 二次選考 10月1日 最終合格発表日 10月28日
創造理工学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 9月17日 二次選考 10月1日 最終合格発表日 10月28日 ※建築学科を除く
先進理工学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 9月17日 二次選考 10月1日 最終合格発表日 10月28日
人間科学部 一次選考 9月7日 一次選考合格発表 9月27日 二次選考 10月12日 最終合格発表日 10月18日
スポーツ科学部 一次選考(書類選考) 一次選考合格発表 8月30日 二次選考 9月7日 最終合格発表日 9月20日
日本語学位プログラムのみの募集のため、英語学位プログラムである国際教養学部(SILS)は対象とはなりません。
従来の帰国生入試と比べると、出願期間や試験日程に大きな違いはありません。また学部によりTOEFL iBTやIELTS Aadeic Moduleなどの外国語外部試験のスコア提出が必要なことも同様です。
帰国生入試と異なるのは、日本語外部試験のスコア提出が必須である点です。
帰国生であっても、出願に際しては「日本留学試験(EJU)」「日本語能力試験(JLPT)」の受験とスコア提出が必要になります(選択または学部によりどちらかを指定)。
多くの学部は2種類のうちどちらか1つを提出すれば良いですが、社会科学部とスポーツ科学部は前者の試験(EJU)のみが指定されています。
EJU(日本留学試験)はJLPTとは異なり試験会場が日本国内に限られることから、スコアの有効期限を確認した上で渡航が必要です。
また2つの試験とも試験機会が年2回と少ないことから、こちらについても注意しなければなりません。
4月入学や日本語学位プログラムを強く希望する海外高校生にとって、早稲田大学の外国学生試験は大きな選択肢と言えます。
合格に向けた準備は帰国生入試と違いません。
高校での学校成績、語学試験のスコアを向上させるとともに、第一次選考の学科試験対策や面接対策に取り組んでください。
参考URL:https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/system/international/