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【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2024/11/1 号
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保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。
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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(106)
海外高校生と大学入学共通テスト
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「大学全入時代」という言葉が朝日新聞デジタルの見出しが登場したのは、2022年10月のことです。
少子化の影響により18歳人口が減少する過程の中で、大学・短大への入学希望者数が大学・短大の定員数とほぼ同数になることを伝える記事です。
最近では日本国内の大学入試については選抜方法の多様化がマスメディアで取り上げられるようになっています。
文部科学省が昨年公表した資料によれば、一般選抜の割合が減少し、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)による入学者の割合が増えています。
AO入試や推薦入試と言えば学科試験の代わりに小論文や面接、高校での学校成績を利用することから、一時期は学生の学力低下を危惧する声も少なくありませんでした。
総合型選抜や学校推薦型選抜では、試験方法自体が学力を把握する内容(例えば、面接ではなく口頭試問を採用する)に変わっていたり、大学入学共通テストの受験を必須としたりして、受験生の学力を見極める内容に変化しています。
今回は大学入学共通テストについて取り上げます。
2025(令和7)年度の大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の試験日は、2025年1月18日と19日となります。
共通テストは国内高校生が受験する試験として海外高校生はあまり意識しないかもしれません。
実際、帰国生入試で共通テストの受験を必須としているのは、東北大学工学部のようにごく限られた大学だからです。
(帰国生入試で共通テストの受験を必須としていた東京理科大学では、2025年度は年内入試に変更し、共通テストの受験が必要なくなりました。)
多くの帰国生にとっては受験必須ではないため、共通テストに向けた学習に負担増のイメージを持つ海外高校生もいることでしょう。
しかしながら自分が行きたいすべての大学や学部・学科が帰国生入試を実施しているわけではありません。帰国生入試の募集停止が広まる近年の傾向を考えると、海外高校生が国内高校生と同様の学科試験を受けなくてはならない日はそう遠くないかもしれません。
IBDPやGCE A-Levelのように滞在国での学習成果が学科試験を免除する要件となるのであれば問題ありませんが、これから大学受験を目指すみなさんは理系・文系に関わらず海外でも日本の学習に取り組む時間を増やすことが求められていると考え準備をしてください。
参考URL https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1414952_00005.htm(最終閲覧日 2024年10月30日)