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【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2024/11/15 号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。
保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。
本メルマガは毎月第一・第三金曜日に配信しています(第五金曜日はお休み)。次回配信予定は12月6日です。
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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(107)
南半球の受験準備と入試対策
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例年この時期に南半球(オーストラリア・ニュージーランド)の現地校に通っている高校生に向けたメッセージを発信しています。
ご存じ通り、帰国生入試の入学時期は4月(春)と9月(秋)に大別されます。
米国の現地校に通っている高校生は、5月ないしは6月に高校を卒業した年の秋に大学入学するのか、それとも翌年の4月入学にするかを選択できます。
それに対してオセアニアの現地校に通う高校生は、卒業から数か月後に春入学するか、それとも卒業翌年に秋入学するかを選択します。
北半球の海外高校生にとっての春入学、南半球の海外高校生にとっての秋入学は、いずれも卒業から10ヶ月後の入学であり、卒業から入学までの猶予期間に違いはないように見えますが、現状4月入学が多い日本の大学入試制度を考えると大きな違いがあります。
4月入学を基本とする日本の大学を受験する場合、北半球の海外高校生は学校の夏期休暇にあたる6月・7月・8月に合格力を磨くチャンスが与えられます。
しかしオーストラリアやニュージーランドなど南半球の現地校やインター校の高校生にとって、この時期は短い(3週間ほどの)冬休みにあたります。
卒業生の場合も同じです。例えば南半球の11月卒業で翌年の4月入学を目指すのであれば、北半球のように卒業後に集中学習する時間がとれません。
そこでポイントなるのが、日本学年の高校2年生から高校3年生に移行する「夏休み(12月・1月)」の過ごし方です。
日本の夏休みと違い南半球の夏休みは帰国生入試の直前期にはあたりません。北半球の高校生にとって約2ヶ月間の夏休みが南半球の高校生にとっては2~3週間の「冬休み」にあたることを考えれば、どこかの時期での集中学習が必要になります。
それがこの時期、オセアニアの夏休みです。
集中学習ポイントは、次の3点です。
・外部英語試験対策
・日本語小論文対策
・日本語小論文以外の入試科目対策
TOEFL iBTやIELTS academic moduleなど、出願に利用しようとしている外部英語試験のスコアを目標値までできる限り高めることが大切です。
試験要項に出願に必要なスコアが明記されている場合は、少なくともこの時期に基準を突破しておかなければ受験校選択や学習計画に影響が出ます。
日本語小論文については、いわゆる小論文の書き方を定着するとともに時事知識や社会常識を身につける学習が求められます。
いきなり過去問にチャレンジするのではなく、ロジカルな文章を書くための思考方法や表現方法を<理解>にとどめず<実践>できることを目標にしましょう。
日本語小論文以外の試験科目は受験生それぞれで異なります。国語(あるいは日本語)であったり数学や理科であったりします。
数学については試験範囲の習得はマストです。その上で演習量を増やすとともに、難度の高い問題に取り組む時期です。
入試そのものを考えれば面接や口頭試問が気になる人もいるでしょう。しかし、この時期に面接対策をしても受験の時には忘れてしまいます。
勉強以外で準備したいこととしては、今年の情報・資料でいいですから自分自身の受験カレンダーや志望理由書を作成しておきたいところです。
少しでも心に余裕がある時期に準備しておけば、受験に対するイメージが具体化するとともに、自分自身のモチベーションにもなります。
議論ばかりで9月入学が広く普及しない日本の大学制度を考えると、南半球の高校生が北半球の高校生に比べ不利な面をもつことは否定できません。
自分のおかれた環境を嘆くのではなく、現在と未来を結びつけた視点をもち受験勉強を進める準備を始めましょう。
JOBAでは毎年、オセアニア夏期講習会を開講し、個別指導により南半球にお住いの海外生に向けた学習サポートを行っています。
「ふだん日本の勉強に取り組む時間を持てない」、「外部英語試験のスコアを何とか向上させたい」というオセアニアの皆さん。
<夏休み>の一時帰国に合わせ、ぜひJOBAオセアニア夏期講習会(個別指導)の受講をご検討ください。