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2025/4/4号

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【高校生・大学受験生対象】
JOBA 通信 2025/4/4号
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このメールは、JOBAの講習会を受講してくださった高校生の生徒の皆様、高校生メールマガジン購読のご登録頂きました皆様にお送りしています。

保護者の皆様におかれましては、このメールの内容をお子様にお伝えいただければ幸いです。

本メルマガは毎月第一・第三金曜日に配信しています(第五金曜日はお休み)。

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目次
■ 大学受験ワンポイント情報(114)
  出願資格(3)

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出願資格と直接に結びつきませんが、帰国生入試を始め総合型選抜やAO入試の書類選考型入試では「志望理由書」に代表される出願書類の完成度が合否を左右する一要素になります。

ここ数年の生成AIの普及は、この出願書類作成にも影響を与えています。今号のメルマガでは、大学入試における生成AIの取り扱いを紹介します。

昨年8月、文部科学省から「大学入試選抜における生成AIの取扱いについて」という文書が公開されました。

それによれば、

「大学入学者選抜における生成AIの取扱いについては、大学入学者選抜が大学教育の一貫したプロセスを前提とするものであることなどから、各大学において定める生成AIの教学面の取扱いに関する指針や考え方等との整合性を持たせた、適切なルール等が策定・運用されることが期待される。」
「例えば、出願書類として志願者本人が記載する資料(※)を求める場合、出願時や選抜時における生成AIの取扱いを募集要項等(出願書類の作成方法や評価の方針など)に示すといった方法などが考えられる。」

として、具体的な対応例が付加されています。ちなみに志願者本人が記載する資料(※)ととしては、活動報告書や大学入学希望理由書、小論文やエッセイなどが想定されると記載されています。

こうした資料発表を受け、各大学はホームページ上に募集要項の一環として生成AIの取り扱いを公表しました。

例えば、横浜国立大学は文部科学省の資料公表に先立ち2023年6月19日付けで「受験生の皆さんへ ChatGPTをはじめとする生成AIの利用について」として使用にあたっての注意を呼び掛けています。

すべてのコメントを確認したわけではありませんが、大学側としては生成AIの使用を一概に許可・不許可するものではなく、あくまで個人の責任において選択するべきとの立場をとっているようです。

つい最近では4月2日に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が「AO入試募集要項における「生成AIに関する取り扱いについて」の追記について」をホームページ上で公開しました。

以下にその一部を抜粋します。

生成AIに関する取り扱いについて

生成AIは,適切に活用することで,問題発見・解決のプロセスを効果的に促進させることができます。

ただし,生成 AIに頼り切るような利用の仕方は,他力本願そのものであり,適切だとは言えません。

生成AIをもちいた情報収集と自身の来歴や経験を掛け合わせながら思考を深めることで,初めてあなた自身の考えが形成・醸成されていくのです。

したがって,アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)では,生成AIを自身の学びを深めるためのひとつの補助的ツールとして利用することはかまいませんが,

出願時に提出が求められている「志望理由」「入学後の学習計画」「自己アピール」「任意提出資料」について,生成AI によって生成されたものを 受験生独自の成果物とはみなしません。

学部における「入学者の受入れに関する方針(アドミッションポリシー)」を参照し,その方針を理解したうえで,自らの責任のもとで十分に考えて利用してください。

引用元:https://www.sfc.keio.ac.jp/news/025712.html(最終閲覧日:2025年4月2日)

各大学の取り扱いをめぐる受験生へのメッセージには単なる注意喚起に留まらず、最新技術の粋とも言うべき生成AIを学問の府として大学がどのように捉えているかを看取することができます。

帰国生入試の出願を控えているみなさん。大学からのメッセージをもとに必要であれば生成AIを上手に利用した書類作成に努めてください。

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