さきほど保護者の方がたくさんロビーにいらっしゃいました。今日は合唱コンクールだったのですよね。こういうイベントは海外でもありましたか?
K.S 私は日本人学校だったので、同じようにありました。
M.F 私はありませんでした(アメリカ現地校出身)。
そうですか。日本ならではなのですかね。それでは本題に入りましょう。まず、身近なところから教えてください。この学校の施設で素晴らしいと思ったものはありますか?
M.F ソーラーパネルとか、雨水を利用してそれを植物に使ったりしているところです。あと、この校舎のブリック。古いものをうまく利用していて素晴らしいです。
ブリック?煉瓦ですね。とてもかっこいい校舎ですよね。それでは次の質問いいですか。女子校だからクラスには女の子しかいないわけですが、女子校での生活は、入学前に想像していたとおりでしたか?
K.S 母の知り合いで、女子校出身の方が結構いらっしゃったので、どういう感じか入学前に聞いていましたが、全てが想像以上でした!
どういうことにびっくりしたのですか?
K.S もうちょっとみんなおとなしいのかなあと思っていましたが、とても元気な子ばかりでした。
K.Sさんはとても日本語が丁寧ですね。
K.S ありがとうございます。言葉遣いは、気を付けるようにしています。
M.Fさんはどうでしたか?
M.F 女子校はいじめがあると思っていたのですが、一つもありませんでした。
良かったですね。入学前は心配だったのかな。H.Hさんはどうでしたか?
H.H 女子校は怖いイメージがあったのですが、みんなにぎやかで楽しいです。
皆さん良かったですね。では入学してどれくらいで仲良くなりましたか?
H.H すぐに仲良くなりました。
M.F 入学1日目です(笑)。
言うことなしですね(笑)。5月13日から15日に高校1年生全体で合宿に行きましたよね。どこに行ったのですか?
H.H 長野県に行って、山登りをしたりしました。
K.S あとは万平ホテルでテーブルマナーも学びました。
M.F バナナの食べ方にびっくりしたよね。ナイフでこう切って、こう切って。
なるほど。そうそう、万平ホテルと言えばジョン・レノンで有名なホテルですよね。わかりました。ありがとうございます。それでは次の質問。部活動には入っていますか?
K.S 少林寺拳法部に入っています。先輩方がとてもかっこ良いです。
少林寺拳法部はかなり強い部活ですよね。
K.S はい。先輩方がすごいです。私はまだ帯をもらえていないレベルなので。
この学校に入って初めてやったのですか。
K.S そうです。もともと格闘技に興味がありまして。学校見学のときにこの部活があるのを知って、かっこいいなあと思って入りました。ただ、今までは吹奏楽部で、運動部は初めてなのでどうかなと思ったのですが、何か新しいことをやりたいなと考え、思い切って入部しました。
M.FさんとH.Hさんは部活動はやっていますか?
M.F 私はバトン部とESS部に入っています。
H.H 私もバトン部に入っています。
同じバトン部ですか。バトン部といえば、笹塚駅前に新しくできたフレンテ笹塚(駅前のショッピングセンター)のイベントで何かパフォーマンスしたのですよね?
H.H まだ私たちはやっていないです。先輩方がやるのを見学しに行きました。
◆部活動について◆
書道部がTOKYOガンダムプロジェクトでパフォーマンスを行ったり、笹塚駅前に新しくできたショッピングセンター『フレンテ笹塚』のオープニングイベントに、ダンス部、バトン部、フォーソング部が参加したりと、学校外での活動もあるようです。また、運動部では、テニス、剣道、少林寺拳法などが強豪です。部活動一覧はこちらにてご確認ください。
それでは富士見丘学園での学習について聞いていきます。富士見丘学園は、スーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されていて、『サステイナビリティから創造するグローバル社会』という構想のもと、課題解決学習や英語力の強化を進めている学校ですよね。だから他校とは異なる授業がたくさんある。ちょっと思い出してください。4月21日(火)、『サステイナビリティ基礎』のガイダンス講演会が開かれましたよね。話者の安部敏樹先生が皆に投げかけた最初のメッセージを覚えていますか?
K.S え~っと、かなり前のことなので(笑)。
「自分が思っている限界は”思い込み”であり、自分に天井を作ってはいけない。」こんな素敵なメッセージでしたね。
M.F 少し思い出しました(笑)。安部先生は、中学、高校では不登校になってしまった時期もあったけど、頑張って東大に入ったって言っていました。
どうやって勉強していたか話してくれましたか?
H.H 勉強できる友達に勉強の仕方を教わったようなことを仰っていました。
この時ペアワークなどをやったと思いますが、何をしたか教えてくれますか?
K.S ペアになって似顔絵を描きました。
先生は何故似顔絵を描かせたのかな?
K.S 自分から見た自分ではなくて、他の人から見た自分を知るためだったように思います。
それでは次の授業。5月9日(土)、『サステイナビリティ基礎』と題し、慶應大学・大川研究室の特別授業がありましたよね。どんな授業でしたか?
K.S ブロックをやりました。5人ぐらいのチームになって。完成形を見てどういう形か伝える人、その指示だけを聞いて組み立てる人など役割を分けてやりました。
レゴですね。言葉だけの説明で目指す形を作るのですね。それは面白そう。うまくいきましたか?
K.S 難しかったです。私は組み立てる係でしたが、色しか教えてもらえなくて、大きさがわかりませんでした(笑)。ブロックはサイズが異なるものがあったので、どっちがどっちだろうとか思いながらやったら、結局逆だったりという感じです(笑)。
M.F 私も組み立てる係でした。結構完成形に近いものが作れたのですが、一つだけ間違えていました。
H.H 私はメモ取り係でした。最初は簡単だろうなって思っていたのですが、意外とうまく出来なくてびっくりしました。終わった後、もっと構造を伝えるべきだったとか、色を具体的に指示すれば良かったとか、いろいろ振り返ったのを覚えています。
やはり、人にものを伝えるのは難しいですね。でも面白い。そういう練習なんでしょうね。そう、大川研究室からは、留学生の方も来てくれたのですよね。コミュニケーションは日本語で取りましたか?
M.F 私は英語だけです。
K.S タイ人の方がいたので、私は自己紹介ぐらいですがタイ語で話しました。
それはそれでよい勉強でしたね。それではどんどん聞いていきますよ。次の授業。5月19日(火)、『サステイナビリティ基礎』教科横断型授業がスタートしましたよね。富士見丘学園の先生による授業と聞いています。どんな勉強をしたのですか?
H.H 昔の家と今の家を比べたりしました。どんなところが良いとか、そういうのを話し合ったり、災害に強い家とか、エコにいい家だとか、そういうのをテーマごとに発表しました。
この授業は年間を通じて行うのですよね。最終的に何をするか聞いていますか?
H.H 最終的なことはわかりませんが、10月に岩手県の釜石市に行きます。災害とか環境とかを学びに行きます。
まだまだいきます。最近の授業ですね。6月1日(火)、グローバルリーダー育成スクールigs Z 代表 福原正大先生の講演会。題目は『変化する世界で考えるべきこと』で、日本のおかれている状況に関してお話してくださったと思います。覚えていますか?
K.S 日本の国力が下がっているから、個人の力を上げる必要があるという話だったと思います。
M.F だからまず、英語の力を上げないといけないと仰っていました。
H.H そう。だからTOEFLを学習しましょうという話でした。
なぜTOEFLなのですか?
K.S 世界で通用するからです。
H.H 外国の大学を受験するとき、英語の試験をパスできるからです。
刺激のある話が聞けて良かったですね。富士見丘学園には、eラーニングで英語を勉強できるシステムもあるとか。至れりつくせりですね。それでは次。英語の授業について聞いていきます。4月の終わり頃から、英語の取り出し授業 『Returnee English』が本格的に始まりましたよね。4月終わりの授業テーマは、「utopia」、「dystopia」で、どのような社会を我々は目指すべきか、またはどのような社会を問題視すべきか、などを勉強したと聞いています。
M.F ユートピアは理想の国、世界。ディストピアは真逆で。
H.H ディストピアは残酷な国というか。
この授業はどのように進めるのですか?
H.H ディスカッションが多いです。
M.F 宿題も特に多い授業です(笑)。
何人ぐらいで授業を受けているのですか?
M.F 6人ぐらいです。
オール イングリッシュの授業ですよね。K.Sさんはどうですか?英語の授業は?
K.S 私は二人とレベルが違うのでその授業は受けていないんです。英語は大変ですね。もともと文法が得意ではなかったので。日本人学校で勉強していましたが、クラスの子は塾で先取りしていて。みんなは分かっているのに私は分かっていないという状況でした。ちょっと英語は苦手ですが、なぜか今A組にいます。
英語が得意な人はA組なのですか?
H.H はい、英語選抜クラスです。
そうすると、K.Sさんの周りは英語が得意な子がたくさんいて良い刺激になりますね。
K.S そうですね。英語以外の授業でもなぜか英語が聞こえてくるクラスです。理科なのに英語が聞こえてくる。あれ?!、みたいな。
理科といえば、ネイティブの英語の先生が理科を教えてくれる授業もあるそうですね。どのような授業ですか?
K.S 普通の理科の授業とリンクして、それを英語でやる授業です。いつもの理科の先生と、ネイティブの先生2人で授業をしてくれます。ほとんど日本語は使わず、英語で授業が進んでいきます。
今何を勉強しているのですか?
H.H この間まで地学をやっていて。マントルとか。
本当に富士見丘学園は色々な授業がありますね。羨ましいです。
◆富士見丘学園の取り組み◆
富士見丘学園は、今年度より文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定された。『サステイナビリティから創造するグローバル社会』という構想のもと、様々な授業が展開されている。概要はこちらにてご確認ください。
富士見丘学園は国際交流活動も盛んですよね。5月8日(金)、タイの高校生28名がやって来たそうですね。タイの高校生との交流会に参加した人いますか?
M.F 参加しました。
K.S 私も参加しました。授業があったので、あとから参加したのですが、タイの方と踊ったりしました。コムローイってご存知ですか?こういう四角の紙の中に、ろうそくが入っていてそれを飛ばすんです。そういうときにやる踊りです。歌もあるんです。あとは私たちの部活を披露したりしました。少林寺拳法と剣道と。。
H.H あと書道じゃない?
M.F 華道もあったよ。タイの子と私たちがそれぞれペアを組んで。どこ行きたいですかって聞いて、そこに行きましょうって言って色々な部活を体験してもらったと思います。
コミュニケーションはタイ語で?
M.F 向こうの子は日本語をしゃべれる子が少なかったので、ほとんど英語です。
K.S ただ人によっては日本語を知っていました。それこそ、日本のアニメがタイでは人気なので、それが好きな子は知っているのだと思います。
楽しいイベントでしたね。4月下旬には富士見丘学園を推薦指定校とするロンドン大学キングスカレッジのティモシー・マクレム法学部長がご夫妻で来校されたそうですね。お話しする機会はありましたか?
M.F 他にやることがあったので、遅れて入っていったのですが、話すことができました。
それでは将来についてお聞きしましょう。それではK.Sさんから。現時点で考えている将来の夢を教えてください。
K.S 私まず四大に行くか美大に行くか悩んでいて。
美術が得意なのですか。
K.S いや、描く方ではなく、映像とか染色とか工芸に興味があるんです。今マイナーで後継者不足だと思うので。また、不景気なので、仕事がなくなったときに手に職がある方が有利かと思って。
しっかりしているなあ。
K.S でも、普通に勉強したいと思うかもしれないので、今はまだどっちとも言えないです。ただ、大学を卒業したら、出版社に入りたいです。
なぜ出版社に?
K.S もともと本が好きで、読むのが好きなんです。また、昔は書くことも結構やっていました。少し編集を学んでから小説家を目指したいです。最近の作者さんたちは結構遅咲きの方がいらっしゃるので、私にもチャンスはあるかなと思っています。
まずは業界を知って、その後デビューですね。素晴らしい。それではM.Fさん、将来の夢を教えてください。
M.F 私やりたいことがあり過ぎて(笑)。
良いですね。一つでいいので教えてください。
M.F 人を幸せにする仕事をしたいです。以前は、獣医さんになりたいと思っていましたが、今は全然違って、国を作りたいと思っています。
国をまとめたいの?政治家ですか?
M.F もっと楽しいことです。世界を良くするために国を作りたいんです。エコ活動を増やして、もっと皆が住みやすいルールを作りたいんです。そうすると、他国も真似をして世界全体が良くなると思います。
M.Fさんの夢は壮大ですね。人を幸せにしたいという熱い想いが伝わってきますよ。それではH.Hさん、どうでしょうか?
H.H 私はまた将来やりたいことは決まっていないです。でも英語を使う仕事をしたいとは思っています。
英語が得意なんですね。
H.H 得意というか好きなんです。大学は、日本の大学にするか、海外の大学にするかまだ迷っていますが、おそらく日本の大学かなと思います。
海外にいる皆さんの後輩たちの参考になると思うので、学校選びについて教えてください。それではK.Sさんからお願いします。
K.S 私は英語学習に力が入っている学校を探しました。
どのように探しましたか?
K.S JOBAのメルマガを活用しました。
それはありがとうございます(笑)。実際に学校は見に行きましたか?
K.S いくつか見学しました。富士見丘学園は、楽しそうな授業がたくさんあって良いなあと思いました。また、校内でeラーニングによる英語学習ができること、そして校内がきれいなところが気に入りました。あと、比較的人数が少ないので、先生によく見てもらえるのではとも思いました。私、自分で勉強しようと思ってもなかなかやりきれない人間なので、先生にアシストしてもらわないとだめなんです。ですからそれもポイントの一つでしたね。
先生には質問しやすいですか?
K.S そうですね、授業が終わった後とか質問します。公立の先生はすぐいなくなってしまうと思いますが、結構残っていてくださるので、そのときに質問したりします。あとは優秀な子が同じクラスにいるので、頼ったりしています。
ありがとうございます。ではM.Fさん、教えてもらえますか?
M.F ECO活動をたくさん行っている学校で、英語を使う機会が多い学校を探しました。
ECO活動はM.Fさんの中で大きなポイントなのですね。アメリカにいるときにも、そのような活動をしていたのですか?
M.F アメリカは、リユース・リデュース・リサイクルっていつも言っているけど、全然何もしないんです(笑)。本当に、何もしない。だから、日本に来て、こういう国が良いなあと思いました。特にこの学校はそういう活動が盛んで気に入りました。
英語の授業はどうですか?満足していますか?
M.F はい。中学校時代は、日本の公立学校に通っていましたが、誰かが英語を話すと「えっ、何言っているの?」という感じでしたが、この学校では英語ができる子がたくさんいて楽しいです。
それでは最後にH.Hさん。学校選びのポイントは何でしたか?
H.H 帰国生に対する英語の授業の内容で決めました。私は中3のとき編入でこの学校に入ったのですが、去年と比べて今年はさらに英語の授業が増えてうれしいです。
編入ということは、急に日本に帰ることが決まったのですか?
H.H いや、前から決まっていました。公立に入ったらすぐに高校受験になるので、最初から高校のある私立に入ろうと思いました。
どのように探しましたか?
H.H 帰国便利帳という雑誌。あと、日本に一時帰国したときに、学校説明会にも参加しました。JOBA学校フェアに行ったと思います。
編入試験は海外で受けたのですか?
H.H はい。ニューヨークで受験しました。
ありがとうございます。それでは話も尽きないのですが、この辺りで終わりにしようと思います。
◆富士見丘学園 学校紹介映像◆
富士見丘学園の様子がわかる様々なムービーがアップされています。
こちらよりご確認ください。