皆さんそれぞれ進学先は決まりましたか?それとも目下健闘中ですか?
全員 決まりました!
おめでとうございます!それでは受験が終了してあまり日が経っていない大学受験のことから聞かせてください。T.Yさん、進学先、入試形式、その大学・学部・学科を選んだ理由を教えてもらえますか?
T.Y 進学先は上智大学 文学部 史学科です。入試形式は帰国生入試です。正確に言うと、海外就学経験者入試です。この学科を選んだのは歴史が好きだからです。特に世界史に興味があって、もっと勉強したいと思って選びました。
なぜ世界史に興味を持ったのですか?何かきっかけなどあれば教えてください。
T.Y 革命を学ぶことが好きなんです。
革命?!
T.Y フランス革命など、社会がどうやって変革していったのか知ることはとてもワクワクします。
物事の背景、原因と結果などを学ぶことが好きなのですね。受験する大学はどのように選びましたか?
T.Y いくつか候補はあったのですが、最終的には上智大学を選びました。実は私の姉が上智大学に通っていたので、姉のサークル活動などを見に行くことがあり、自分に雰囲気が合っているなと感じたことが大きいです。ただ、史学科については富士見丘学園の先生のアドバイスがきっかけです。英語力をもっと上げたいと思っていたので他の学部も目指していたのですが、史学科でもそれは叶うので好きなことを続けるのはどうかとアドバイスをいただいて。
なるほど、わかりました。大学卒業後のことは考えていますか?
T.Y はい。史学科を仕事に結びつけるために、大学院に進学しようと考えています。
素晴らしい。先々も考えているのですね。上智大学の帰国生入試を受験するにあたり、志望理由書をどのように仕上げたか教えてください。
T.Y 私は塾に通っていなかったので、富士見丘学園の先生に本当にお世話になりました。自分の長所や学びたいことなどを一つずつ棚卸して、先生のアドバイスを元に形にしていきました。
富士見丘学園の先生は頼りになりますね。学科試問についても教えてください。上智大学のHPには歴史学をめぐる試問と記載されていますが。
T.Y ほとんどが現代文の読解のような問題です。自分なりに答える設問もあれば、文章をしっかり読みこみ、整理して答える問題もあります。また、歴史上の出来事がいくつか提示されており、その中から三つ選んでその内容を答えなさいといった問題もありました。
そういった感じなのですね。
T.Y はい。過去問をしっかり解くことをおすすめします。
ありがとうございます。それではA.Nさんにも同様にお伺いします。進学先、入試形式、その大学・学部・学科を選んだ理由を教えてもらえますか?
A.N 私も同じく上智大学で、外国語学部 英語学科に進学します。入試形式は公募制推薦入試です。この学部学科を選んだ理由は、アメリカにいる頃から映画翻訳や通訳に興味があったからです。これを仕事にするには、英語4技能のみならず、幅広い知識が必要だと思いますので、それに見合った学部学科を選びました。
外国語学部 英語学科というと英文学を学ぶイメージがあるのですが、違うのですね?
A.N はい。全く違います。それは文学部の英文学科だと思います。外国語学部 英語学科は、英語はできることを前提として、国際機関についてなど幅広く勉強していくところです。
そうでしたか。勉強になります笑。それでは大学選びについても教えてください。上智大学以外も考えていましたか?
A.N はい。実は海外大学への進学も検討していました。経験したことのない文化や生活に触れたり、自分とは価値観の異なる他国の人と話をすることで視野が広がると思いまして。 ただし、最終的には上智大学に入学し、入学した後海外の大学に留学しようと考えました。ですので、英語の資格試験の勉強は今でも継続中です。
そうですか、ビジョンがしっかりしていますね。英語の資格はぜひハイスコアを獲得して、予定通り留学できるよう頑張ってくださいね。上智大学の公募制推薦の場合も志望理由書が必要だと思いますが、どのように準備しましたか?
A.N 夏の間ずっとやっていました笑。2ヵ月ぐらいかけましたね。塾に通っていたので、志望理由書自体は塾の先生にみてもらい進めましたが、精神的には富士見丘学園の先生に助けられました。他の子とは入試形式が異なり不安に思っていましたので。
最終的にはセルフコントロールがポイントだとは思いますが、富士見丘学園の先生は頼りになりますね。個別テストについても教えてください。英語学科は英語の諸技術適性検査90分ですね。どういったテストでしたか?
A.N 簡単に言えば英語4技能すべてをチェックするテストです。最初の30分は英文和訳、次の30分はリスニング、次が英文ライティングで最後は英語面接です。
面接は1対1ですか?
A.N いえ、面接官二人に対し受験生一人です。
受験生一人一人なのですね。参考になります。ありがとうございます。お待たせしました、R.Kさん。R.Kさんも同様に、進学先、入試形式、その大学・学部・学科を選んだ理由を教えてもらえますか?
R.K 私も上智大学なんです。文学部 新聞学科です。入試は海外就学経験者入試(帰国生入試)です。新聞学科を選んだ理由は、父親の影響でテレビを見ることが多かったことですね。本当にテレビっ子で、最初は単純にテレビに関われたら格好いいなと思いまして。また、アメリカでの授業の影響も大きいです。向こうの学校はメディアリテラシーを育てる授業が結構多かったんです。テレビ報道、テレビ番組が視聴者に届けられるまでの流れを映像にした教育DVDなどを見て、メディア業界でバリバリ働いている人たちに憧れました。表舞台だけではなく、裏側で働いている人たちを見たことで、自分もその一員に加わりたいという意識が芽生えました。そして上智大学のオープンキャンパスに行き、新聞学科はテレビ業界への就職に結び着きそうだと思ったのでこの学科を目指しました。
ありがとうございます。よくわかりました。ぜひ、海外経験も活かしたテレビ番組を作ってください。視聴率の関係で日本のテレビはややもすると傾向が似ているので、違った切り口の番組をみたいですね。それでは受験準備についても教えてください。
R.K 塾に行き、志望理由書はチェックしてもらいました。ただ塾では面接対策までする時間がなくて、富士見丘学園の先生にたくさん頼ってしまいました。
面接練習をしてもらったのですか?
R.K はい。同じ先生とばかりでは練習にならないと思いましたので、5人ぐらいの先生にお願いし、ローテーションで練習してもらいました。
自分でお願いしに行ったのですか?
R.K はい、そうです。高2の時にお世話になった先生や部活の先生など、多方面に声をかけました。
積極性が素晴らしいですね。富士見丘学園の先生も担当してくれるのがまた素晴らしい。普通、担任の先生や進路指導の先生など、限られた先生しか対応してくれないイメージですが、この学校は違うのですね?
R.K はい、この学校の特徴だと思います。自分から助けを求めにいけば、みんな助けてくれます。アットホームな雰囲気が富士見丘学園の良いところです。
それでは上智大学の帰国生入試、学科試問についても聞いておきましょう。新聞学科は、ジャーナリズムにおける基礎学力試験90分。難しそうですね。覚えていますか?
R.K はい。相撲についての作文が1,000字。そして、ジャーナリズムに関する用語がいくつか提示されていて、そこから4つぐらい選んでそれぞれ60字以内で説明する問題もあり、漢字の読み書きも20問ありました。
お題、相撲というのは戸惑いますね。
R.K はい。本当に最初はパニックになりました笑。過去問はもう少し報道と結びつけやすい内容だったので。まずは必死にこの1年の相撲業界のことを振り返りました。土俵から降ろされた女性議員の方がいたこと、国名は忘れてしまいましたが、小国出身の力士が優勝したことを思い出し文章にしました。2020年の東京オリンピック以降も日本が発展していくためには、国技の相撲をもっと世界に広めていくべき。そうするためには、女性は土俵に上がってはいけないなどと言わず、柔軟な姿勢を示すべきであると書きました。また、現在は日本出身とモンゴル出身の力士にまだまだ偏っているので、もっと様々な国の方が力士を目指すよう体験教室など世界を回って行うべきとも書きました。
焦っていた割には筋道が通っていますね。
R.K いや、もう本当にパニックでしたので、所々日本語がおかしい作文になってしまったと思います笑。
◆富士見丘学園の進路指導◆
現代はなかなか自分が見えにくい世の中ですが、受験は自分の中に眠っている力を引き出すチャンス。目標に対して最後まで努力する体験は将来必ず役立つはずです。
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◆富士見丘学園の進学実績◆
卒業生の3分の1がGMARCH以上に進学しています。また、SGH指定1期生である2018年度卒業生は、トップレベルの海外大学に13名合格・8名進学しています。
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それでは次に、編入も含め受験を控えている海外・帰国生のために、高校受験、高校編入について聞いていきましょう。T.Yさんは高校受験でよろしいのですよね?日本への帰国が決まったのはいつ頃でしょうか?
T.Y 中学3年生のときですね。
受験する学校はどのように決めましたか?ポイントは?
T.Y アメリカでの滞在が6年間と長かったので、日本に帰ってから勉強についていけるようサポートしてくれる学校を探しました。また、英語力が落ちないよう、英語指導に力を入れた学校にしようと決めていました。この学校は日本語も含め学習のサポートをしてくださる先生がいるし、TOEFL、IELTSなど英語の授業も充実しているので私には合っていると思いました。
学校選びの方法とすると、webや学校訪問ですか?覚えている範囲で具体的に教えてください。
T.Y webですね。「帰国生 サポート 高校」といった感じで検索して調べました。そして、都内に住むことが決まっていましたので、東京の学校でしぼりました。
学校訪問もしましたか?
T.Y はい。富士見丘学園ともう1校訪問しました。自分に合っているか見極めるために、学校の雰囲気に注目して訪問しました。訪問するときは勉強面だけではなく、その学校で自分が気に入ったところをメモするようにしていました。
受験生の鏡ですね。富士見丘学園を訪問した際、良かったところはどんなところでしたか?
T.Y まず校舎の雰囲気ですね。造りといいますか。そして、訪問したときは掃除の時間だったのですが、生徒さんが大きい声で先生を呼んでいてとても楽しそうに感じました。また、職員室にも生徒がたくさん入っていくので、馴染みやすい学校かなと思いました。
検討した結果、実際に出願したのは何校ですか?
T.Y 富士見丘学園のみです。
富士見丘学園の受験は、海外で受けましたか?それとも日本国内ですか?
T.Y ニューヨークで受けました。
受験の際、大変だったことはありましたか?
T.Y 初めての受験だったのでとにかく緊張しました。
富士見丘学園の海外入試を受ける後輩たちにアドバイスをお願いします。
T.Y 私のように日本語が不得意な子は、何回も日本語作文の練習をした方がよいと思います。書けば書くほど体に馴染んでくるので。面接は怖くないので緊張し過ぎず臨めば大丈夫です。
それではA.Nさんにも色々と聞いていきましょう。A.Nさんはアメリカから日本に帰国したのはいつですか?
A.N 中学1年生です。
受験する学校の決め手は何でしたか?
A.N 英語教育レベルが高く、帰国子女を理解している学校です。
帰国子女を理解している学校というと、具体的にはどういうことですか?
A.N やはり日本語のサポートですね。日本語力を伸ばさなくてはいけないのに、他の子と同じ指導だと中々伸びないと思うんです。この学校を選んだのも、この点が一番大きいです。
そこは大事ですね。では、受験校をどのような方法で選んだか教えてください。
A.N 私立中高がたくさん出展している国際フォーラムの進学フェアです。そこで富士見丘学園のブースに行き、あなたのような帰国生を必要としている、私たちは十分育てていけると言われ、帰国子女のことを分かってくれているなと感じました。
ちなみにJOBAは帰国生だけに特化した進学フェア、JOBA学校フェアというのを7月下旬に実施しているのですが、知りませんでしたか?
一同 知りませんでした笑。
そうですか。JOBAは頑張らないといけませんね笑。A.Nさん、実際に出願したのは何校ですか?
A.N 3校です。
富士見丘学園の受験を決めたポイントは何ですか?
A.N 学校説明会に出席した際、先生たちの印象が良かったためです。
具体的にはどのあたりが良かったのですか?
A.N 笑顔でとてもウエルカムな感じで温かさを感じました。また、面談で細かく海外の生活のことなどを聞いてくれて一人一人を大事にしてくれているなと思いました。
他の学校の説明会とは違ったのですか?
A.N はい。個別対応の加減が全く違いました。
そうですか。それでは入試のことも確認しておきましょう。A.Nさんは海外入試ではなく国内で受けたのですよね。一般入試ですか?
A.N はい、アドバンスト入試というのを受けました。英語と数学でした。国語は選びませんでした。難しすぎて。
A.Nさんは10年以上アメリカ生活だから日本語に関しては大変でしたよね?
A.N 日本に帰国してから本当に大変でした。日本語はほぼ0の状態からのスタートだったので、毎日家に帰ってから授業の復習を母と行いました。漢字練習は相当やりました。
やった人にしかわからない苦しい思いをしたのですね。頑張りましたね。ではこれから受験を控えている、現地校に通っている子たちへ受験のアドバイスをお願いします。
A.N 遊んでばかりいないで、漢字など日本語の勉強は絶対しておいた方がよいと思います。また、読みやすいものでよいので、日本語の本も読んだ方がよいです。
重みのある言葉ですね。ありがとうございます。それではお待たせしましたR.Kさん。R.Kさんは、高校受験で入学したのではなく、高校2年生の4月に編入したのですよね。帰国が決まったのはいつ頃ですか?
R.K 父親に内示が出たのは高校1年生の年明け2月頃です。ただ、小学6年生のときにアメリカに行ったのですが、3年~5年ぐらいと言われていたので、3年を超えたあたりから覚悟はできていました。最後の1年は、いつ帰国と言われてもよいように、心の準備は出来ていました。
編入試験はどこの学校でも実施しているわけではないので、調べるのは大変でしたか?
R.K 父親が大きな会社に勤めていることもあり、色々と情報は入ってくる環境でした。私のように編入した人も周りにいたし、塾の説明会のようなものも定期的に行われていたので。また、親のコミュニティといいますか、母親があちこちから情報をもらってきてくれました。
そうすると、急に帰国と言われて何から調べたらわからないといった感じではなかったのですね。
R.K はい。そもそも日本にいるとき中学受験を考えていたので、その時にも色々と調べていたことも大きかったかもしれませんね。途中でまた海外に行くことになった場合、復学できるのかなど、そういうことを調べていましたので。
なるほど。わかりました。それではどういったポイントで学校をしぼったのですか?
R.K 両親の考えは英語力が維持、伸長できる学校が大前提でした。私は制服で選んだ記憶があります笑。
それはそれで大事ですね。毎日のことですから笑。富士見丘学園はどのように見つけましましたか?
R.K ニューヨークでの海外子女教育財団の説明会に行ったことがあり、富士見丘学園のブースを訪問し、英語に力を入れていることはわかっていました。
海外にいると学校訪問はそう簡単にできないので、現地の説明会は貴重ですよね。でもオハイオからニューヨークは遠いよね?
R.K はい、ドライブで9時間かかりました笑。
富士見丘学園の編入試験はいつでしたか?
R.K 3月上旬でした。
急に帰国が決まり編入先を探さないといけない方は結構いるんですよね。時間のない中、編入先を見つける方法としてアドバイスがあれば教えてください。
R.K パンフレットやHPの写真のイメージではなく、「文字」を読んだ方がよいと思います。例えば富士見丘学園の場合、先生のブログのようなものがアップされているのですが、そういったものは入学後のイメージがつきやすいので参考になると思います。
◆富士見丘学園の入試・編入試験◆
・海外で実施【海外生特別入学・編入学試験】
富士見丘中学高等学校は、11月に海外4都市(シンガポール・香港・ロンドン・ニューヨーク)で入学試験、及び編入学試験を実施しています。合格後、入学資格は10ヶ月間保持でき、帰国のご予定に合わせて入学できます。詳細はこちらからご覧ください。
・富士見丘学園で実施【帰国生入学試験・転編入学試験】
2019年度入試は11月と1月に計2回実施しました。詳細はこちらからご覧ください。転編入学試験は年3回実施しています。試験日の相談も承っています。詳細はこちらからご覧ください。
◆富士見丘学園の英語教育◆
中学生(英語特別クラス)は週7時間、高校生(アドバンストBコース)は週6時間、ネイティブ教員が授業を担当する「Returnee English」を設置し、海外の現地校・国際校と同レベルの授業内容を提供しています。本校の英語の授業は、一般コースにおいても英語4技能を総合的に身に着けることを目標とし、日本人教員とネイティブ教員のチームティーチングによる授業(全学年)、スカイプを利用して1対1でネイティブと英会話を行う「オンラインスピーキング」(中2~高2)、辞書を使わず英書の多読を行う「Extensive Reading」(中3・高1)などを実施しており、帰国生はレベルに応じて英語4技能を伸ばすことが出来ます。さらに、高1~高3では、TOEFL・IELTS受験を考えている生徒のための「Academic English」クラスが設置され、3レベルで週2回ずつの指導が行われています。詳細はこちらからご覧ください。
それでは学校生活について伺っていきます。高校生活も残りわずかですが、富士見丘学園での生活で思い出に残っていることを教えてください。T.Yさん、いかがですか?
T.Y 一番の思い出は高校2年生のときの文化祭です。私はフォークソング部に所属しており、文化祭という大きな舞台で演奏しました。今後、あれほど大きな舞台で発表することは恐らくないかなと思っています。女子校ならではの団結力も文化祭の魅力です。
日本に帰国したから味わえたイベントなのかな?
T.Y はい。海外では文化祭はなかったので。青春を感じました!
すがすがしい気持ちになります。ありがとうございます。それではA.Nさんも教えてください。高校生活で印象に残っていることを聞かせてください。
A.N SGH甲子園、沖縄島サミットなど、多くの校外イベントに学校の代表として参加させていただいたことです。
SGH甲子園とは何ですか?
A.N 「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」として文部科学省から指定された全国の高校生たちによる課題研究の発表会です。自分たちで一からプレゼンテーションの内容を考え英語に直したりして、とってもつらかったけど、有名な大学教授などの前で納得のいくプレゼンテーションが出来たことは一生の自慢です!
素晴らしい。これも青春ですね!沖縄島サミットはどんなイベントだったのですか?
A.N 世界25ヵ国ぐらいの生徒が200人以上集まって、災害対策について発表し合うイベントです。様々な国の人と触れ合えて、私は視野が本当に狭いんだなと痛感しました。その時に出会った人と友達にもなり本当に良い思い出です。
自然災害など、一国の問題ではないものね。世界中で手を取り合って取り組んでいかなければいけない大きな課題です。貴重な経験が出来て本当に良かったですね。最後にR.Kさん、富士見丘学園での2年間の生活で印象に残っていること、思い出を教えてください。
R.K SGH甲子園に出場したことも含めて、高校2年生の1年間ずっとやってきたサステナビリティ演習が自分の中では一番の思い出です。とても濃い思い出ですね。例えば、実際に街中で100人の人にインタビューしました。男女比50:50になるように。テレビで100人インタビューなどはよく見るので、100人ぐらいなら簡単かなと思っていたのですが、実際にやってみるととても大変でした。その経験があったからこそ、改めて自分の将来を考えるようにもなったし、今書いている卒業制作の論文にもつながっています。
街中というのはどこで実施したのですか?
R.K 横浜や渋谷ですね。夏休みを利用して行いました。また、日本国内だけではなく、シンガポールでも数多くの取材をしました。現地では、睡眠時間も取れないぐらい準備が大変でしたが、そこまで物事に対しがむしゃらにしがみついてやったことがなかったので、やり切った達成感が本当に良い思い出です。
格好いい!富士見丘学園は、生徒一人ひとりが活躍できるステージを用意してくれているのが素晴らしいですね。
◆富士見丘学園 SGHの取り組み◆
サステイナビリティ(持続可能性)の視点で様々な社会課題を捉え直すことが、富士見丘のSGH活動の全体テーマです。
「グローバル社会」といわれる今日の世の中では、環境問題はもとより、貧富の格差や被災によるコミュニティ崩壊など、一国、一個人では対処しきれない、持続可能性を脅かす問題が様々なかたちで発生しています。このような事態に対して明確な問題意識を持ち、世界の人々と手を携えて解決に向けた努力を惜しまない女性を育てることが本校のSGHプログラムの目標です。
教科横断型授業、高大連携授業、国内外フィールドワークを実施する「サステイナビリティ基礎」(高1)「サステイナビリティ演習」(高2・3)を中核として活動しています。
SGHの活動内容についてはこちらからご覧ください。
それでは最後に海外に住んでいる後輩たちにアドバイスをお願いしたいと思います。T.Yさん、よろしくお願いします。
T.Y 海外と日本では文化が異なるため、受験や入学の際に、自分が浮いていないか気にすることがあると思います。多くの帰国生がそうですし、私もそうでした。周りに合わせることばかり考えるのではなく、自分の良さを大事にしてください。また、先生が教えてくれたのですが、人には縁があるので、その出会いを通じて一生涯の親友と出会ったり、新しい特別な体験をすることができます。日本に帰国後も楽しいことが待っていますので、帰国を前向きにとらえてください。
A.Nさん、よろしくお願いします。
A.N 英語が他の生徒よりできるのは有利ではあるけれど、日本の大学受験は当然日本語もできないと勝負できません。帰国後は日本語力、語彙力アップに努めてください。また、英語資格試験を重視した受験方式は多いので、資格試験の勉強は早めにしておいた方がよいです。頑張ってください。
最後にR.Kさん、お願いします。
R.K 日本の大学に進学したいという思いがあろうとなかろうと、日本の大学の帰国子女入試で必要な書類は何なのかWebサイト等で確認してください。そして現地の成績表などの必要な書類はきちんともらってから日本に帰国することをおすすめします。日本に帰国してから海外の学校に問い合わせて送ってもらう場合はとても時間がかかります。
皆さん、貴重なアドバイスありがとうございました。また本日は、長時間にわたってお時間をいただき感謝します。皆さんの今後の活躍が楽しみです。残りわずかな高校生活を楽しんでくださいね。
◆富士見丘学園の教育理念◆
「グローバル・コンピテンシーを育てる」
コンピテンシー(COMPETENCY)という資質・能力に関する概念があります。時に「成果を上げる人に共通する行動特性」などとも訳され、近年では人材採用にも活用されていますが、本校では21世紀社会を生き抜く真のグローバル人材として必要な能力や資質、すなわちグローバル・コンピテンシーの育成に努めています。コンピテンシーは単に教科の習得による「学力」だけでなく、未知の問題解決に必要な思考力・判断力・表現力・創造力・行動力などを含んだ総合的な能力を指しています。
続きはこちらからご覧ください。