こんにちは。さっそくですが、まずは簡単に自己紹介をお願いできればと思います。
C.K 私は2014年から2021年の夏までの約7年間をタイ、バンコクで過ごしていました。学年でいうと、幼稚園の年長から中学1年生の夏までで、現地では日本人学校に通っていました。富士見丘へは中学2年・4月のタイミングで編入して、現在高校1年生です。
ありがとうございます。中学1年生の夏に帰国して一度公立の中学校に通われたのですか?
C.K はい、そうです。
わかりました。続いて、S.Kさんお願いいたします。
S.K 私は現在中学3年生です。2011年から2016年、小学校1年生までの約5年間を台北で生活していました。現地ではインターナショナルスクールに通学していました。富士見丘へは中学受験のWill入試を経て入学しました。
ありがとうございます。入試についてはのちほどお伺いするとして、初めに海外での生活について、聞かせてください。C.Kさん、印象に残っていることはありますか?
C.K タイは微笑みの国と言われるくらいに本当に人が優しく温かい国なので、例えば電車に乗った時に高齢者や子供が乗ってくると、すぐに何人もの人が立って席を譲ります。そういう人の温かいところ、親切さが印象的でした。
素晴らしいですね。C.Kさんは長らくタイで生活していましたから、日本に戻ってきた際に逆カルチャーショックは受けましたか?
C.K はい。海外では1人で外を歩けないのは当たり前、スクールバスが送迎してくれることも日常だと思っていたのですが、日本ではスクールバスがなく、小学生も中学生も1人で登下校する姿や遊びに出かけている姿に驚きました。
ありがとうございます。S.Kさんはどうですか。台北の生活で印象に残っていること、異文化を感じたことがあれば教えてください。
S.K 給食でピザが出てきたことに驚いた記憶があります。また、授業中に椅子ではなく床に座って話を聞く授業があったことも印象深いです。
日本だと体育館などはありますが、教室ではほとんど床に座ることはないので海外らしいエピソードなのではと思います。海外生活で何か困ったことはありましたか?
S.K 幼かったため、異国の地でもすぐに順応できたので困った記憶はないです。
スポンジのようにどんどん吸収し、順応していったのですね。何か思い出に残っているエピソードや楽しかったことはありますか?
S.K C.Kさんのタイの印象に似てしまうのですが、台北でも、電車に乗ると幼い私のために誰かしらが席を譲ってくださり、特に高齢者や子供に優しく温かい場所だった思い出があります。
それでは次に先ほど少しお話があった入試について、お話を伺っていきましょう。C.Kさんは中学2年生の時に編入したと話してくださいましたね。
C.K はい、中学1年生の夏に本帰国後、一旦公立の中学校に通ってから中学2年生・4月入学の編入試験を受けました。
帰国後すぐに編入試験を受験しなかったのは、帰国のタイミングと試験日などがうまく合わなかったのでしょうか?
C.K 区切りの良い中学2年生の4月からの編入の方が馴染めるかなと思いまして。
そういうことでしたか。富士見丘を受験しようと思った理由を教えてください。
C.K 英語教育が充実している点が魅力的でした。また、受験する前に校内見学をしたのですが、その際に在校生が優しく挨拶をしてくれてとても嬉しかったことを覚えています。また、個人的には制服が可愛いと思ったこともポイントのひとつです。
実際に学校に足を運んで雰囲気を体感することが一番ですね。編入試験に向けて、どのような準備をしましたか?
C.K 両親と実際の面接を想定した練習をしました。作文はオンラインの家庭教師に添削してもらい、日々対策を進めました。
ありがとうございます。S.Kさんは中学受験のWill入試で入学したと聞いていますが、どういった入試でしたか?
S.K Will入試は英語の資格+国語・算数のどちらか1科目と面接です。入学後に英語の取り出し授業が受けられる英語特別コース・Bやコース・インターの場合には日本語だけでなく英語の面接もあります。私は帰国時期が早かったことで、「帰国後何年以内」という条件がある帰国生入試の受験資格がなかったため、この入試を選びました。母が雑誌か何かで富士見丘のことを知ったそうです。帰国時期が少し早くても、帰国生入試を突破した帰国生と同じ授業が受けられることがポイントでした。
幅広い入試があると心強いですよね。英語資格が必要な入試とのことですが、帰国後は公立小学校に通っていたのですか?英語はどのように勉強しましたか?
S.K 私立小学校に通っていました。富士見丘と同じようにネイティブの先生の授業があって、英語の授業は毎日ありました。それでも英語力が落ちてきているなと感じて、小学4年生からは帰国子女のための塾にも通って、英語力の維持に努めました。
英語の資格は何年生で取得しましたか?
S.K 小学5年生で英検2級、小学6年生で英検準1級を取得しました。
素晴らしいです。
◆2025年度入試◆
Will入試は面接試験において富士見丘で学びたい意志・意欲(WILL)を高く評価する入試です。
帰国生入試には、「英語エッセイ・基礎日本語作文」を試験科目とするA方式と「国語、算数(数学)、(英語)」を試験科目とするB方式があります。それぞれの強みを活かして適切な受験方式を選択してください。また、海外での体験やこれまで打ち込んできたことを積極的に評価するため、面接も重視します。面接は日本語で実施しますが、「英語取り出し授業」を希望する生徒には、英語面接も実施します。2025年度入試の中学校募集要項はこちらから、高等学校募集要項はこちらからご覧いただけます。
◆海外特別入試・転編入試験について◆
11月にシンガポール、ニューヨーク、ロンドンの3会場、及びオンラインでの海外生特別入試・転編入試験を実施しています。合格後、入学資格は10ヶ月間保持でき、帰国の予定に合わせて入学ができます。海外生特別入学・転編入学試験募集要項はこちらからご確認ください。
それでは現在の学校生活についても教えてください。C.Kさん、入学前に心配だったことはありましたか?
C.K 中学2年生からの編入学のため、出来上がった交友関係に上手くなじめるかがとても不安でした。また、初めて女子校に通うことも心配をしていました。
実際に入学してみてどうでしたか?
C.K 想像以上にフレンドリーな子が多く、おかげですぐになじむことができました。入学前の心配は取り越し苦労になりました(笑)。
よかったです!C.Kさんと同じように編入で入ってきた子はいますか?
C.K はい。英語をもっと深く学びたいという思いから、この学校へ編入した子がいます。
わかりました。入学後、良かったこと・嬉しかったことについても教えてください。
C.K 学習習慣が身につく指導をたくさん受けられるのが良いと感じています。また、留学制度が充実しているところも良かったと思っています。実際私も留学へ行くことができました!
留学へ行かれたのですね。のちほどぜひお話をお聞かせください。ちなみに学習習慣が身につく指導というのは具体的にどのようなことですか?親御さんからするととっても喜ばしいお話だと思います。
C.K 定期テストの前後の授業やホームルームでは、先生方が学習の励みになるような言葉をたくさんかけてくださいます。将来の夢を実現するために今勉強を頑張ることの大切さを教えてくれています。
やる気が増すわけですね。S.Kさんはどうでしょうか。入学前に抱いていた不安はありますか?
S.K 友達ができるか不安でしたが、すぐに良い友達ができました。
何よりです。ちなみに実際に入学したらわかる在校生ならではの学校のお気に入りポイントはありますか?C.Kさん、お願いします。
C.K 先生と生徒の距離が近い職員室がお気に入りのポイントです。分からないこともすぐに質問できるのでとてもありがたいです。また、私はアドバンストコース・Bに在籍していますが、「論理・表現」の授業はコース・インターの子と一緒に受けることができるので、高い英語力の中で刺激を受けることができて、お気に入りのひとつです。
授業については改めてお話をお聞きしますが、先生に話しかけやすい職員室は嬉しいですね。昔を思い返すと、職員室は中々行きにくい雰囲気があり、のっぴきならない用がないと行きませんでしたね。S.Kさんはどうでしょうか?
S.K 修学旅行などで海外に行く機会が多いのがお気に入りのポイントです。
富士見丘は海外でのフィールドワークが多彩な印象です。続いて、部活動についても伺いたいと思います。2人は模擬国連部に所属しているのですよね。活動内容を簡単に教えてもらえますか?
C.K 私はまだ入部したばかりなので年間の全ての活動を経験しているわけではありませんが、様々な国の大使になりきり、社会問題の解決に貢献するために思考し、交渉するという流れを先輩から教えてもらっています。
壮大な活動ですね。部員は帰国生だけではなく、一般生もいますか?
C.K はい。模擬国連は英語を使っての活動になりますが、英語が得意ではない人には先輩が日本語で説明してフォローしてくれます。
ありがとうございます。何か印象に残っているエピソードや最近話した議題について、教えてください。
C.K ギリシャ大使になって世界の食糧問題について考えました。今は次に行われる大会に向けてリサーチを始めたところです。その国について詳しく知る機会になって、とても良い学びができていると思います。
S.Kさんは現在中学3年ですが、1年生の時からすぐに入部したのですか?
S.K 中学1年生の5月に入部しました。
過去に出場した大会やイベントはどういったものがありますか?HPを拝見すると色々な大会に出ていますよね。
S.K 「JMMUN」というオールイングリッシュの大会に過去2回出場しました。中学1年生ではイスラエル大使として森林伐採について、中学2年生ではサウジアラビア大使として食糧危機について議論しました。森林伐採については植林プロジェクトのためのオーガナイゼーションを作るなど、様々な解決策を出し合って決議案にまとめました。
ありがとうございます。引き続き頑張ってください。
◆模擬国連部◆
世界が解決を目指す社会問題や国際情勢をオールイングリッシュで議論します。模擬国連大会はもちろんのこと、英語コンテストでも入賞の実績が多数あります。優しい先輩たち、そしてネイティブ教員+日本人教員による安心のバックアップ体制です。3月24日(土)、25日(日)の2日間に渡って開催された 第9回日本メトロポリタン模擬国連大会(JMMUN2024)には部員の中から29名が出場しました。当日の様子はこちらからご覧いただけます。
それでは富士見丘ならではのプログラムについて、お話を聞いていきたいと思います。先ほどC.Kさんから論理・表現の授業が面白いとお話がありました。C.Kさんはアドバンスコース・Bですが、この授業はコース・インター(最上位クラス)の子と一緒に受けられるのですか?
C.K はい、そうです。英語にはいくつかの科目がありますが、論理・表現はコース・インターとコース・Bの生徒が一緒に行う授業で、ネイティブの先生が担当してくれます。クラスの人数は20名ほどです。
最近の授業でこれは面白いトピックだったな、というものはありますか?
C.K 色の効果について学びました。例えば、赤色やオレンジ色は危険を表す色で、人間が一番目視できるオレンジ色は警備員や信号の色として使われていることや、青色の食べ物に人は惹かれないため、青色には食欲が減って体重を減らす効果があることなど、目的に応じて色が使われることを学びました。
なるほど。S.Kさんはコース・インターですね。「インター」の授業はどうですか?
S.K 単元が終わるごとにその単元についてのプレゼンテーションを行う授業が印象深いです。みんなで自由に発言して、先生と生徒の距離も近く感じられて楽しい授業です。そして、英語はどの科目もネイティブの先生が担当してくれます。
「インター」は何名ぐらいのクラスなのですか?
S.K 私たちの学年はコース・インターの生徒が少なくて、現時点では6人です。
小人数ですね。一人ひとり発言する機会が多いでしょうから、とても濃い授業になりますね。
◆The Fujimigaoka English Honors Program◆
EHP(The Fujimigaoka English Honors Program)は、上級レベルの英語学習者のための総合的なカリキュラムで、英語の深い知識と理解を促進するため、経験豊富なネイティブ教員がその指導にあたります。詳しくはこちらからご確認ください。
◆帰国生の力を活かす学習環境◆
富士見丘には充実した帰国生受け入れ体制があります。学習サポート室、英語取り出し授業、多彩な国際交流・留学プログラム、海外大学との接続と帰国生を全面的にサポートしています。帰国生受け入れ体制の概要はこちらからご確認ください。
C.Kさん、留学に行ってきたと先ほど言っていましたよね。どこに行ったのですか?
C.K 約2か月前(2024年3月)に英国への短期留学に行ってきました。また、次の8月から11月までカナダへターム留学に行く予定です。
次も予定しているのですか。羨ましいです。英国短期留学での思い出とカナダへのターム留学でやったみたいことについて、教えてください。
C.K ホストファミリーと一緒に5時間ウォーキングしたことが、英国での一番の思い出です(笑)。ホストマザーがお気に入りの英国の花、黄水仙(ダフォディル)が咲く丘を私に見せてくれました。カナダ留学での目標は、リスニング力とスピーキング力の向上です。カナダに4か月滞在して英語を上達させ、インターナショナルスクールに通っているお友達と話がしたいです。
カナダへの留学、楽しんできてくださいね。S.Kさんはどうでしょうか?学校を通して海外には行きましたか?
S.K 修学旅行で来週オーストラリアに行く予定です。現地校との交流やシドニーのオペラハウスの観光、ショッピングの時間もあるのでとても楽しみです。
来週ですか。楽しんできてください!
◆多様な国際交流、留学プログラム◆
グローバル社会で活躍する「国際性豊かな若き淑⼥の育成」に向け、様々な国際交流、留学プログラムを用意しています。詳しくはこちらよりご確認ください。
色々とお話を伺ってきましたが、最後に今後に関して教えてください。将来はどのような職業に就きたいと考えていますか?
C.K 具体的には決まっていませんが、英語力を活かせる仕事に就きたいと考えています。そのため、英語はこれからも学び続けたいです。外交や哲学、心理学に興味があります。
興味範囲が広いのは良いことですね。日々の学習で自分なりに気を付けていることはありますか?
C.K 基本ですが、授業の予習・復習には力を入れています。また、定期テストできちんと点数を取れるよう頑張っています。英語については、次の英検で準1級の合格を目指し、さらにスコアを上げられるように頑張りたいです。
前向きで良いですね。頑張ってください。S.Kさんは将来について考えていますか?
S.K 視野を広く持つために今はあえて考えないようにしています。
たしかにまだまだ色々と発見がある時期だと思うので、視野を広く持つことは大事ですね。それでは最後に、海外に住んでいる後輩に伝えたいことがあれば教えてください。
C.K 富士見丘は、様々な国にルーツをもった生徒が多く集まっていて、人と比べたりすることなく自分のこれまでの経験に自信がもてる学校です。ぜひ一度学校に遊びに来てください!
S.K 帰国後の生活に不安を持っている子もいるかと思いますが、日本での生活も楽しいので心配しないでください!きっと楽しいことが待っていますよ。