A.Sさんは1999年から2015年までジャカルタにいたそうですが、生まれたのもジャカルタですか?
A.S はい。生まれてから中学卒業するまでジャカルタにいました。
とても長いですね。M.Hさんの海外滞在歴も教えてください。
M.H 2011年の10月頃から、2013年の3月までタイのバンコクにいました。
ありがとうございます。では二人とも普通に入試を受けて、4月から武蔵野女子学院に入学したのですね。帰国時期はもともと決まっていたのですか?
A.S はい。高校は日本の学校に入学しようと決めていました。
M.H 私も決まっていました。中学校からは日本に戻ってこようと思っていました。父だけバンコクに残って先に帰国してきました。
日本の学校の受験を考え出したのはいつ頃からですか?
A.S 中学3年生の夏頃からです。周りが受験対策を始めたので、焦って私も始めました。。
M.H 小学校4年生頃から考え出しました。
現地では、具体的にどのような受験対策をしていましたか?何か困ったことはありましたか?
A.S 勉強の仕方がよくわからなくて困りました。夏は塾で基本から勉強していき、英語は主に長文を勉強して、他の学校の過去問を解くことが多かったです。それと、面接対策もしました。日本人学校の先生に、基本的な「入室の仕方」や「座り方」の動作を学びました。また、日本人学校は制服がなかったので、受験時の服装も気にしました。
M.H 私は小学校6年生から塾に通い始めました。面接対策は両親とこういう感じかなと想定しながら練習していました。 困ったことは、受験のときに熱が出たことです。バンコクにいた時点で熱が出てしまったのですが、日本に着いてもずっと熱が下がらなくて困りました。受験のときも少しもうろうとしていました。
ありがとうございます。M.Hさんは気合で乗り切ったのですね。それでは学校選びについてお聞きします。二人とも何校か学校を訪問していますが、私立の学校を中心に考えていたのですか?
A.S 将来的に大学では看護を学びたいという気持ちがあったので、そう考えたら私立で看護学部のある大学の付属校なのかなと思っていました。武蔵野女子学院がまさにそうだったのです。また、ジャカルタの日本人学校では公立志望の人は10人いない程度だったので、その影響があったかもしれません。
M.H 私は初めから私立の学校を考えていました。公立は全く考えていなかったです。バンコクの学校でもほとんどの生徒が私立を選んでいると思います。また、中には日本人学校の中学校に進む人もいました。
わかりました。ありがとうございます。A.Sさんは「看護」がポイントで武蔵野女子学院を選んだということですが、M.Hさんはなぜこの学校を選んだのですか?
M.H 私は、武蔵野女子学院の自然が豊かなところに惹かれました。それと、タイで暮らしたことで留学に興味を持ち、武蔵野女子学院は留学する先輩たちがとても多く憧れていました。さらに留学期間中の単位振り替えが可能なため、学年を落とさず進級できるところが理想的でした。それと、家から近いことも理由です。
ありがとうございます。M.Hさんの家が近いというのは、自転車で通えるくらいの近さなのですか?
M.H はい、自転車で通っています。でも少し距離があるので、雨の日は電車を使って通っています。
◆学校へのアクセス◆
6駅からアクセス可能な学校です。三鷹駅から約10分(JR中央線・総武/東京メトロ東西線)、武蔵境駅から約7分(JR中央線/西武多摩川線)、吉祥寺駅から約15分(JR中央線・総武線/東京メトロ東西線 京王井の頭線)、田無駅から約10分(西武新宿線)など。
詳細はこちらから。
入学前に不安に思っていたことはありましたか?
A.S 女子高はいじめが多そうで怖いなと思っていました。でも、実際は全くそんなことはなくて、みんな仲良くやっています。今は女子だけってこんなに楽しいんだって実感しています。
みんな仲良く活発に過ごしているのですね。女子だけだとまとまりも良さそうな気がします。
それでは、学校生活について伺っていこうと思います。武蔵野女子学院の校内でお気に入りの場所はどこですか?
A.S 松芝園グラウンドです。緑に囲まれてソフトボールの練習ができるのでとても気に入っています。
A.Sさんはソフトボール部なのですね。部員は何人くらいいるのですか?レギュラーにはなれそうですか?
A.S 中高合わせて13、14人が在籍しています。うまい子たちがいるので、レギュラーになれるかはわからないですね。
そうなんですね。ぜひ頑張ってください。M.Hさんのお気に入りの場所はどこですか?
M.H 私は八巻ガーデンがお気に入りです。中庭のことなのですが、八巻先生が手入れしているのでみんな自然にそう呼んでいます。
あの中庭の綺麗な花ですよね。癒されますね(笑)。M.Hさんは何部に入っていますか?
M.H ブラスバンド部です。部員数は80人ぐらいで、定期演奏会やイベントの前はとても忙しくなります。文化祭の時は正門から並木道をパレードします。
パレードには最適な並木道ですよね。ところで、部活は週に何日くらいあるのですか?
A.S ソフトボール部は週5日くらいです。
M.H ブラスバンド部はイベントの前は休みが全くなくなってしまうのですが、普段は月火金土の週4日です。
何時くらいに帰っていますか?
A.S 部活があるときは18時くらいに下校しています。
M.H 私も同じくらいです。ブラスバンド部は17時45分くらいに片付けが始まって、みんなで慌てて帰るような感じです。
◆MJの1日◆
仏教主義による人間成就の教育を行っている武蔵野女子学院では、朝のホームルームで「朝拝」をしています。また、7時間目の授業を効果的に使い、実力アップを図っています。詳細はこちらから。
次に学校行事についてお聞きしたいと思います。これまでで一番楽しかった行事は何ですか?
A.S 文化祭が一番楽しかったです。
文化祭では何をしたのですか?
A.S 縁日をしました。ヨーヨー釣りやもぐらたたき、的当てをしました。
そういうものは自分たちで作るのですか?準備は主に放課後にするのですか?
A.S はい。自分たちで作ります。準備は放課後や休み時間がメインで、文化祭当日の朝も早く来て準備しました。
A.Sさんは、いわゆる文化祭のようなことをジャカルタでも経験しましたか?
A.S ジャカルタの日本人学校でも文化祭のようなものはありましたけど、そこでは飲食が禁止されていたので、その点も含めて日本の文化祭のほうがもっと本格的な印象です。
ありがとうございます。M.Hさんは何か思い出に残っている行事やお薦めの行事はありますか?
M.H 中学3年生の時にオーストラリアへ修学旅行に行ったのですが、ホームステイや現地校との交流などが体験できて、とても思い出に残っています。
それは良い経験をしましたね。修学旅行中に、具体的にこれが面白かったということはありますか?
M.H 初めての経験だったホームステイです。当たり前ですが、英語環境で1日を過ごすということがとても楽しかったです。それと、意外だったことが一つ。オーストラリアは水の節約の為にお風呂であまり水を使ってはいけない決まりがあって、そこは少し大変でした。
ここからは学習コースについて伺っていこうと思います。M.Hさんは国際交流コースでしたよね。高校2年生の1年間留学が必修だそうですが、準備は始まっていますか?
M.H 文化比較講座というものがあって、日本の文化を世界へ発信するために学んでいます。今は茶道を学んでいて、これからは着付けや華道をする予定です。
日本の文化について学べるのですね。他に国際交流コースの特徴はありますか?例えば授業ではいかがでしょうか。
M.H 数学の授業が英語で行われています。英語で数検を受ける対策をしていて、問題が英語で書いてありそれを解くという感じです。他にはイングリッシュプレゼンテーションという外国人の先生の授業があり、自分で英語の文章を作ってみんなの前でスピーチをしたりしています。
クラスに留学生はいますか?留学生の子たちと話す機会などがあれば教えてください。
M.H クラスには2人留学生が在籍していてよく話します。中国とブラジルの子で、中国の子は今年から日本語を勉強しだしたのですが、今はとてもうまく話せるようになっていて驚いています。
国際交流コースはこんなところが良いというのを改めて教えてもらえますか?
M.H 海外のことや英語のことはもちろんですが、日本のことを深く知ることができるのが良いところだと思います。
◆国際交流コース◆
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協定校は生徒とのマッチングを考え、国際教育部の先生が全校訪問しているので安心して留学が経験できます。
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ありがとうございます。A.Sさんは総合進学コースですよね。なぜそのコースを選ばれたのですか?
A.S 総合進学コースは、看護学部のある武蔵野大学への優先入学制度や優遇措置があることや、他大学の入試にも幅広く対応しているところが良いと思い選びました。
中学校から持ち上がってくる子もいると思いますが、クラス編成はどのような感じですか?
A.S 他のコースは4年生(高1)から混合クラスですが、総合進学コースのみ4年生(高1)のときは中入生クラスと高入生クラスが別々で、5年生(高2)から混合クラスになります。
そうすると中学から持ち上がった子と、高校から入学した子は最初あまり接触はないのですか?
A.S 最初はあまり交流がなかったです。でも選択授業は混合クラスなので、そこで話し掛けてくれたりして仲良くなっていきました。選択授業は技術を選びました。他に音楽、書道、美術があり自分で選べます。
選択授業で交流の機会が得られるのですね。今A.Sさんは5年生(高2)ですが、授業の内容や先生の印象はどうですか?
A.S 内容がだんだん濃くなっている気がして、難しいなと感じています。先生は、優しい方が多いですし、質問もしやすいと思います。見た目が怖い先生もいますが(笑)、1年間教わってきて気持ちは優しい先生なんだというのがわかってきました。
将来の進路について伺います。二人はもう先のことを考えていますか?
A.S 看護学部のある大学に進みたいです。併設の武蔵野大学に進むことも考えていますし、他大学も検討したいと思っています。
将来は看護師さんになることを考えているのですか?
A.S はい。中学生の頃から考えていました。小学生の頃は身体があまり強くなくて頻繁に入院していたのですが、そこで看護師さんたちに大変お世話になりました。その経験から自分もそういう風になりたいと思いました。
日本人の看護師さんだったのですか?
A.S 日本人の看護師さんはいなくて、ジャカルタの人でした。とても優しくて、日本の大学の医学部を卒業していて日本語も話せる方でした。
そうですか。忙しそうな仕事だけど素敵な夢ですね。
A.S 忙しいほうが楽しいので、自分には向いていると思います。今もそう感じていますが、暇な時間があるより忙しいほうがいいですね。
ありがとうございます。M.Hさんは将来について何か考えていますか?
M.H まだこれっていうのは決まっていないです。今考えているのは、大学で国際教育のような学部のあるところでもう少し英語を学んだり、いろいろ体験したいと思っています。
最後になりますが、これから帰国生入試を考えている後輩たちへ伝えたいことはありますか?
A.S 勉強をたくさんやって損はないと思います。一番得意な英語を武器に頑張ってください。
M.H まずは、今行っている国を楽しんでほしいです。それと、武蔵野女子学院はとてもたくさんの選択肢があり、その一つ一つが充実しているので、ぜひ入学してもらって自分の夢をかなえてほしいです。
ありがとうございます。他に言い足りないことはありますか(笑)?
A.S 先ほど話しましたが、文化祭がお薦めなのでぜひ来てほしいです。今年は10月1日です。私たちの普段の様子が見られると思います。
M.H 武蔵野女子学院は仏教の教えを取り入れているのですが、若いときに宗教を知っておくと、これからの人生に役立つ感じがします。朝の朝拝や、週に1回講堂朝拝というものがあり、みんなで黙念していると深く入ってくるものがあります。こういうこともこの学校に入らなければ経験できなかったと思います。