本日はよろしくお願いします。まず、小学校3年生まで日本にいたA.Wさんから聞いていきましょう。小学校3年生のときに、初めて海外で生活することになり、困ったことや大変なことはありましたか?
A.W やはり英語がしゃべれなかったのが一番大きいんですけど、次第に現地のみんなが話しかけてくれるようになって、慣れていきました。勉強面では、最初に英語の文章を書かなければいけないことがあって、すごく困りました。英語がまだ理解できていなかったので、1学年下げてもらったんです。
そうでしたか。では、K.Iさんに聞いていきましょうか。何か苦労したということはありましたか?
K.I 友達をつくることに少し苦労しました。近所に同じ学校に行っている人がいたんです。フランス人でしたが、毎日一緒に学校へ行っていたら、何となく友達になっていました。英語でコミュニケーションをとって、そこからだんだんと友達も出来てきました。
そうなんですね。お友達と何かやっていましたか?
K.I 一日の授業が終わると、アフタースクールというのがあり、それに参加できるようになって友達と一緒に行っていました。僕はチェスを10人位でしていましたね。
ありがとうございます。海外生活で得た宝物や、自分のいい経験になったという事は何かありますか。当時流行っていたもの等もあれば一緒に教えて下さい。
A.W アメリカだと日本と違って、いろんな人がいたので、多様性を学べたと思います。中国、フランスなど、いろんな国の文化や、宗教もみんな違ったので勉強になりました。流行っていたのはハンドスピナーですね。授業中に回す人が何人かいたんですよ。途中で校長先生が、校内放送で「ハンドスピナーは禁止にします!」とまで言うことになりました。アメリカにいた時に流行っていて、その後、日本に帰ってきたら、今度は日本でまた流行って(笑)ずっとハンドスピナーな感じですね。
そうですか、かなり上手になりそうですね。皆さん、英語は話せる様になりましたが、書いたり、読んだりする事は、どの様に克服しましたか?
A.W 家で英語の本を読んで、その内容について書いたりしました。あとは、読書をする時に、最初のほうはなるべく声に出して読むようにして英語を学んでいました。あと、分からない単語があったら親に聞いたり、調べたりして習得できるようにしていました。
英語習得はなかなか難しいですけれども、克服出来たのは素晴らしいですね。その後、2人とも日本に戻ってくる訳ですが、数ある学校の中で、なぜ桐蔭学園中等教育学校を選ばれたのですか?
K.I 見学に来た時の文化祭がとても楽しかったからです。また、英語が話せる環境が整っていると思いました。ネイティブの先生にもその時初めて会いましたが、フレンドリーでしたね。
A.W 私は帰国子女枠と帰国生用の英語授業があるのと、アクティブラーニング型の授業があるからです。当時、小学校6年生で受験を意識し始め、ぜひ、帰国子女枠を使いたいなと思いました。ちなみに私達の帰国生授業クラスは約20人です。
K.I あと、アメリカの小学校の授業は、積極的に意見を言い合うアクティブラーニング型の授業でした。桐蔭でもアクティブラーニング型の授業があるということを聞いていて、アメリカみたいな授業が受けられるかなと思って入ったのと、グローバルラウンジや英語村があるということを知って、放課後に行ってみたいなとも思っていたので。
まさに今、グローバルラウンジでインタビューをしていますけど、こちらも志望動機の一つだったということですね?
K.I はい。放課後によく来ます。週に3回ぐらい。アメリカでよくやっていたボードゲームをして友達と遊んでます。ネイティブの先生ともボードゲームをたまにやります。あとは、お昼ご飯などを食べに来たりします。持ち込みOKなので(笑)
A.W 私はこのグローバルラウンジのスタッフをやっています。実は1年生が結構多いんです。イベント企画等をしていますね。今度カナダデーがあるんですけど、その情報を集めたり、話し合ったりしています。カナダの文化等を、来た人に紹介したりする予定です。
そのスタッフの一人として、A.Wさんも活動しているということですね。グローバルラウンジのスタッフとして、やりがいなどを聞きたいのですが、ありますか?
A.W やっぱり、毎週ミーティングがあることと、カナダのことなどを調べることで、色々と知る事が増えるので、それはすごく楽しいです。情報を家などで調べてくるので、そのときに調べる量がたくさんあるし、あと、英語で調べると英文が「ずらっと」書かれてあるので、最終的にそれを整理して、内容をまとめるのは大変ですが。
大変だけれどとても勉強になりそうですね。あと、桐蔭英語村についてはいかがですか?
K.I 以前、桐蔭を見学しにきたときに、1回だけ行きました。ネイティブの先生がいっぱいいて、面白そうだなと思いました。文化祭だったんで、ゲームをやったり、ネイティブの先生と話をしたりしました。楽しかったですね。
授業の方はどうですか?
A.W 国語と算数は、アメリカにいたときに、土曜日に毎週補習校に通っていて、そこで3時間ぐらい勉強していたので問題ありません。困っているのは、社会、理科です。アメリカでは日本の社会、理科は習っていないので。なるべく予習や復習をするようにして、みんなに遅れを取らないように頑張ってます。
大変ですね。ちなみにアクティブラーニング型授業とはどのようなものですか?
A.W 全科目で、隣の人とペアワークをしたり、グループをつくって話し合ったり、互いの意見を共有しあって学ぶことをしています。例えば地理だったら、領土問題について自分の意見を述べたりもしています。
K.I 僕は道徳のグループワークで『まなボード』を使っています。
K.I 道徳の授業では、前はいじめをテーマにして学んでいたのですが、グループで自分の考えを相手に伝えあったりして、ボードに書いて、みんなで発表しました。この人、こんな考えなんだっていうのも、そのとき分かったりしますね。
A.W 私は数学で、解き方や考え方をみんなと共有しています。私はこういう方法で解きましたという感じです。あとは地理の授業で地形図を学習する際、その地域の特色を生かした観光などをボードに書いたりして整理しました。他にも化学では、実験の結果がなぜこのようになったのかを自分たちで考えてみてボードに書きます。更にiPadで先生に送信して、それを先生が共有して他の人の意見が見られるようにしてくれたりもしますね。
中等生は全員、iPadが1人1台貸与されるんですね。そこに、ロイロノート・スクールというアプリが入っており、生徒さんがプレゼンをするスライドを作ったり、あるいは自分の意見を先生に送信すると、教室のスクリーンに、クイズ番組の解答者の解答が全部見られる様なスタイルで映し出される訳ですね!
K.I はい。ただいきなり自分の答えが映し出されるわけではなく、その前にペアの人と十分話し合いお互いの考えを確認し合ってからになるので、スクリーンに答えが映し出されて先生にその答えを選んだ理由を聞かれても、自分の考えを迷わず答えられるので安心です。
桐蔭学園のアクティブラーニング型授業はすごいですね。魅力ある授業ですね。あと、取り出し授業はありますか?
K.I はい、英語の取り出し授業では少し難しいものを学べます。ネイティブの先生2人が週6時間担当してくれています。
英語学習に関して、先々予定していることはありますか?
K.I 将来的にアメリカ等に留学はしてみたいと思っています。3年生になると、春休みに全員で、フィリピンのクラークという所に2週間語学研修へ行く予定になっています。
語学研修まで、あと2年ですね。それ迄にどんな自分になっていたいというのはありますか?
A.W もっと英語のレベルを上げていきたいと思います。将来的には、私は音楽が好きなので、音楽関係の仕事に就きたいですね。ピアノを習っているので、それが生かせたらと思っています。
K.I みんなに英語以外の勉強を追いつきたいです。あとは、英語も伸ばしていきたいです。将来的には英語を使う仕事に就きたいです。せっかく海外で英語を習得したので。
分かりました。ありがとうございます。あと、桐蔭学園の先生たちの話も少し聞きましょうか。先生方はいかがでしょうか。
A.W 授業を丁寧に教えてくれるので、分かりやすくて、ノートをきれいにまとめやすく、とてもいいですね。やっぱり英語の授業と生物の授業が特に楽しいです。生物は先生がすごく細かいところまで解説してくれるので。iPadも使って、実際に植物を上から見たとき葉が重ならないように付いてることが分かるということを習ったんですけど、その写真を上から撮って、それを見て、「重ならないように付いてるね」ということを、みんなで考えたりしました。
K.I ネイティブの先生の英語の授業も分かりやすいので、本当にお薦めです。
分かりました。ありがとうございます。では最後に、以前のお二人のように海外で生活している生徒さんや、桐蔭学園に入ろうかどうしようかと考えている人たちにメッセージをお願いします。
A.W やはりアクティブラーニング型授業はお薦めですね!表現力も身に付くと思います。
K.I グローバルラウンジ、英語村などがあるので、桐蔭に入ったら海外の感覚を味わえるので、とても良いですよ!
分かりました。では、インタビューは以上で終わりになります。長い時間ありがとうございました。