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桐蔭学園中等教育学校(2019年度より男女共学化)

神奈川県横浜市中学受験編入

自ら考え判断し行動できる力を育成する

桐蔭学園中等教育学校 学校訪問レポート

海外での経験

Question 本日はよろしくお願いいたします。2人とも2年生ですね。同じクラスですか?

I.M&M.H 別のクラスですが、英語の取り出し授業では同じクラスで学んでいます。

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Question ありがとうございます。それではまず、それぞれの海外での経験について聞かせてください。I.Mさんは、2015年~2016年、日本でいうと年長さん、未就学児の時にアメリカのイリノイ州で過ごされたと聞いています。現地校(キンダーガーデン)に通っていたということで間違いないですか?

I.M はい、合っています。

Question 約1年、アメリカで過ごされたのですね。幼少期の話になりますが、何か印象に残っていることはありますか?

I.M 印象に残っていることは同じ学校に様々な国籍の人がいたことです。そのため、いろいろな国の文化について、それぞれ親子で紹介する時間がありました。私は日本の折り紙を教えた記憶があります。また、ハロウィンの日に生徒や先生が全員仮装して行列を作りながら登園したり、放課後にみんなで実際に家に回ってトリックオアトリートしてお菓子もらったり、ハロウィンを楽しんだことも覚えています。

Question 色々と楽しい記憶が残っているようですね。お友達同士とはどうでしたか。いきなり英語の環境に行くことになり、苦労したことがあったと思います。いかがでしょうか?

I.M 最初は英語に慣れませんでしたが、すごく苦労したという記憶はないです。お母さん曰く、先生が使っている言葉をすぐに真似して使っていたようです。それがそのまま会話にも活かされていったようです。また、同い年くらいの日本人の子どもたちが集まる補習校のようなものが週に2回ほどあり、日本語で話す機会もあり息抜きしながら現地で生活ができました。

Question ありがとうございます。お待たせしましたM.Hさん。M.Hさんの海外経験についても教えてもらいましょう。M.Hさんも、アメリカのニュージャージー州での生活を経験しているのですよね。0歳から年長までとのことで、生まれてすぐに現地に行ったということですか。覚えていることで構いませんので、印象に残っていることを教えてください。

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M.H 学校では年に1、2回カルチャーデイがありました。毎回テーマとする国を決めて、その国について調べたり、その国の衣装を着て歌を歌ったりしたことを覚えています。キンダーガーデンの先生はコロンビアなど南米出身の方が多くいらしたので、英語の他にもスペイン語に触れる機会がたくさんありました。授業中でも「スペイン語では~というよ。」などと話してくれるので、英語だけでなくスペイン語の単語も多く話していたと両親が言っていました。

Question なるほど。ちなみに0歳からだと日本語を勉強する場はご家庭内だと思いますが、日本語を覚えるためにどういったことをしたかを覚えていますか?

M.H 両親が家では日本語でたくさん話しかけてくれたことを覚えています。生まれてすぐにアメリカでしたので生まれは日本ですが、母国語が英語でした。そのため、日本語については家で日本の教育番組を見たり、毎晩のように祖父母と日本語で電話したり、家では完全に日本語で過ごしていました。

桐蔭学園への受験について

Question では受験について聞いていきたいと思います。I.Mさんは、年長さんの時に本帰国して中学受験をされたのですね。桐蔭学園へはどういった方式で受けたのですか?

I.M グローバル入試を利用しました。

Question 桐蔭学園中等教育学校が設置しているグローバル入試ですね。なぜグローバル入試を受けようと思ったのですか?

I.M 海外在住が幼稚園の年長時だったため、帰国生入試の「帰国後何年以内」などの受験資格の条件を満たすことができませんでした。しかし、グローバル入試は英検3級以上程度の英語資格・検定試験等の成績を有する受験生が対象なので、自分も受験しやすい方式だと思いました。

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Question たしかに帰国生入試は帰国後3年以内などの規定がありますね(桐蔭学園は2025年度の帰国生入試では帰国後5年以内に受験資格あり)。グローバル入試が受けられる以外に桐蔭学園へ入学したいと思った決め手はなんでしょうか?

I.M 受験しやすいという受験方式だけでなく、入学後にもしっかりサポートがあることも魅力でした。グローバル入試で入学しても帰国生入試で入った子たちと同じクラスの英語の取り出し授業が受けられることが一番の魅力でした。また、硬式テニス部がある公立の学校が少ないので、硬式テニス部があるところも魅力のひとつでした。

Question ありがとうございます。受験に向けて、いつ頃から勉強を意識し始めましたか?また、どういった勉強をしたかを教えてください。

I.M 受験に向けて5年生から個別塾に通うことにしました。一般受験も視野に入れていたので英語以外の4教科(国算理社)を、週2回の通塾や自宅学習で問題集を解くなどして勉強しました。

Question グローバル入試は英検3級以上程度の英語資格を有する受験生が対象とのことなので、 I.Mさんは何級を持っていましたか?また、英語力の維持・伸長のために帰国後も努力されたと思いますが、どういった勉強をしましたか?

I.M ちょうど、グローバル入試直前に英検2級を取得しました!この頑張りをグローバル入試で加点として評価してくれるため、とても嬉しかったです。帰国後は英語力の維持・伸長のために週1、2回ほど英会話に通っていて、今でも個別に先生に見てもらい勉強を続けています。

Question わかりました。ちなみに受験校を決定するにあたり、学校訪問はしましたか?した場合、桐蔭学園へは訪問しましたか?

I.M はい、訪問しました。第一印象としては、キャンパスがとても広いなと思いました。鸞鳳祭(学園祭)を訪れましたが、緑豊かなところが良いなと思いました。また、ネイティブの先生とコミュニケーションが取れるグローバルラウンジで、お話を伺ったグラジアニ先生がとても素敵で印象に残りました。そのグラジアニ先生が今の英語の授業を担当してくださっています。

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Question なるほど。素敵なお話ですね。それではM.Hさんにもお聞きしましょう。M.Hさんは、桐蔭学園小学校からの内部進学生と聞きました。

M.H はい。そうです。実は小学校からではなく、幼稚園の年長の時に編入しています。

Question 幼稚園からでしたか。桐蔭学園は幼稚園から大学までワンキャンパスですよね。ちなみに小学校にも同じように海外経験のある生徒さんはいましたか?

M.H 海外経験というか、中国人の友達が何人かいました。

Question なるほど。0歳から年長さんまで海外生活ですと、桐蔭学園が初めて日本の学校に通った学校だと思います。なぜ桐蔭学園に入学をしようと思ったのですか?覚えていたら教えてください。

M.H 私の場合、幼稚園の年長から編入して桐蔭学園に在籍していますが、年長から受け入れてくれる学校がそもそも少ないことや、親族に桐蔭学園の卒業生がいたという縁もあり、勧められて入学したいと思うようになりました。

Question ちなみに英語力の維持・伸長についてはどのように工夫していましたか?

M.H 帰国子女向けの英語教室に通っていました。そこに通っている友達とベースは日本語ですが、英語を交えて会話していました。また、父はカナダ、母はボストンで暮らしたことのある帰国生なので、家庭内で英語を話すことも多いです。というか、今では家庭ではほぼ英語で過ごしています。現地の生活とは真逆ですね(笑)

Question なるほど。次に学校生活について聞いていきたいと思います。よく保護者からの質問で「内部生と中学受験からの外部生の関係はどうですか?」と聞かれることもあるので、のちほど内部生からの視点のお話もぜひ教えてください。

◆桐蔭学園中等教育学校 入試情報◆
桐蔭学園ではグローバル入試を実施しており、英検3級以上程度の英語資格を有する受験生が対象になります。その他、2025年度入試の情報はこちらで公開しています。

現在の学校生活について

Question ではまず、入学直後について教えてもらいましょう。I.Mさんは中学受験からの外部生になると思いますが、内部生の子はどんな雰囲気でしたか?また、クラスに何人くらい内部生がいますか?

I.M 1クラス約40名で、そのうち10名程度が内進生です。桐蔭学園では内部生を内進生、外部生を外進生と呼んでいます。初めのうちは内進生同士、既に関係性があるので少し出遅れたように感じていたのですが、案外すぐに仲良くなれました(笑)。英語のクラスでは他のクラスの人たちと会うこともあって、交流が深まりやすいと思います。

Question なるほど。他に入学前に心配だったことはありましたか?

I.M あまり不安はなく希望の方が大きかったです。英語の能力を向上させるために質の高い授業を受けたいと思っていたこと、硬式テニス部に入部したいと思っていたので入学が楽しみでした。

Question では、内進生のM.Hさんは、外進生との関わりについて、どう思っていましたか?

M.H 「外進生たちは2~3年間、一生懸命勉強して進学してくる。」と聞いていたので、自分よりも賢くて真面目な子たちが入ってきてくるのではと思っていました。そのため、気の合う友達ができるか、自分と同じような海外経験をした子がいるかと心配しましたが、予想に反してすぐに馴染むことができました。にぎやかで接しやすい人が多く、男女の壁もなくクラス全体で仲が良くて安心しました。

Question 実際は心配無用だったということですね。仲良くなれて良かったです。入学後に良かったことや嬉しかったことはありますか?

I.M 英語の先生の授業が面白いことが良かったです。学校訪問の時にお話をしたグラジアニ先生の授業が受けられて嬉しかったですし、授業も面白くてモチベーションアップにも繋がるのでとても良い時間だと思っています。

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Question なるほど。M.Hさんはどうですか?

M.H 英語の授業レベルが格段に上がったことがすごく嬉しかったです。小学校の英語の授業は初学者向けでしたが、中等教育学校では習熟度別に分かれています。私は帰国生クラスに在籍しています。そこで先程I.Mくんが話していたグラジアニ先生が担当してくれていて、文法やディスカッションの授業を行っています。英語のニュース記事をみんなで読み、その感想を英語で書いて提出するなど、手ごたえがある授業を受けられているなと思います。また、I.Mくんのように海外経験のある同じ境遇の友達がクラスにいると現地の思い出話に花が咲き、そういった時間もとても嬉しいです。学習面では良きライバルとして、ともに切磋琢磨できる環境が整っていると思います。

Question 同じ境遇の子がいると安心しますね。英語の授業のお話がありましたが、帰国生クラスの授業はオールイングリッシュなのですね。桐蔭学園は2年生まで英語の取り出し授業があるとのことですが、取り出し授業はどうですか?印象に残っている授業や課題などがあれば教えてください。

I.M 桐蔭学園独特の課題かもしれませんが、P課題(パフォーマンス課題)というものがあります。P課題では、録音した音声を提出したり、全員の前で発表したりします。どのように自分が発言できているかを確認してスピーキング力を上げる訓練になるので、面白くてとても良い課題だと思っています。

Question なるほど。M.Hさんはどうですか?

M.H 英語の授業はもちろん面白いのですが、柔軟な環境ということも嬉しいです。早めに課題が終わった時は自分で持ってきた英語の本を読んでいました。そうしたら最近は先生が英検対策やボキャブラリーが多数書いてある書籍、洋書などを教室に置いてくれるようになりました。早めに課題が終わった時もキチンと有効に時間を使うことができます。授業で習ったことに注意しながら読んでみたり、新しい知識を一緒に結びつけながら授業を受けたりすることができて嬉しいです。

Question 素晴らしいですね!昔の自分を思い返すと、他のテキストを出すと怒られるので時間までボーッとしていた記憶がありますね(笑)。桐蔭学園ではアクティブラーニングに力を入れていると聞いておりますが、英語の授業内はもちろん、他の授業にもペアワークやグループワークを行う場面は多くあるのでしょうか?

I.M あります。学校の取り組みで特徴的なところだと思いますし、ほとんどの授業に取り入れられています。問題を個々に解いて、解き終わった後にペアワークやグループワークでどのようになったのか、互いに根拠や理由を説明して、最終的にグループで発表するという授業がたくさん行われています。

Question ありがとうございます。M.Hさんはどうですか?

M.H はい、多く取り入れられています。私は数学、特に代数が好きなのですが、ペアの相手に解き方や答えを共有するだけでなく、自分の口で相手に説明することで自分の学びを深められると実感しています。自分が何を学んだのかがはっきりと分かり、より分かりやすく整理できるのでアクティブラーニング型の授業は好きです。

Question ありがとうございます。「ふり返りシート」も活用していますか?

M.H 桐蔭学園は一貫校ですので小学生の時から「ふり返りを大切にしよう」という学びがあります。ふり返りはもちろん家に帰ってからも大事ですが、記憶がまだ真新しいうちに思い出すことが大切だと思っています。先ほどお話した数学のふり返りシートでは、気をつけたいポイントやここが大切と思うポイントを書く欄があるので、改めてこれから自分に何が必要なのか、何をすればより学びを深められるのかという課題を自分で言葉に表して書いていく機会になります。そういったことは自分でやるのが中々難しいと思うので、授業内でそういった時間を設けてくれるのは大変ありがたいと思っています。授業中はどうしても板書を写すのに必死になってしまう時があるので、ふり返りの時間に自分で考える時間があり、学習により良い姿勢で向かえると感じます。

◆英語の帰国生クラス◆
生活単位であるホームルームは帰国生、桐蔭学園小学校出身者と混合です。帰国生の英語の取り出し授業については2年次までとなります。その後は一般生と共に習熟度別授業で、自分のレベルに合ったクラスで授業を受けるようになります。アフタースクールでは様々な英語プログラムを用意しています。ネイティブ教員が常駐するグローバルラウンジも大いに活用してほしいと思います。

◆アクティブラーニング型授業◆
桐蔭学園では2015年度からアクティブラーニング型授業を取り入れています。確かな知識を身につけつつ、「深い学び」を促すための工夫―小テストを用いたこまめな知識確認やペアワーク・グループワーク・プレゼンテーション、ふり返り、学習単元における本質を生徒・教員が共有するためのシラバスなどを活用して、バランスの良い学力を育てます。

桐蔭学園ならではの施設・プログラム

Question では次に桐蔭学園ならではの施設やプログラム、について聞いていきましょう。学校のお気に入りポイントはどこですか?

I.M グローバルラウンジです!グローバルラウンジは、英語を使ってネイティブの先生や友達とコミュニケーションを取ることができる場所で気軽に立ち寄って、英語を通じて楽しい体験ができるところです。留学生と交流したり、鸞鳳祭(学園祭)やハロウィン・クリスマスにはイベントが開かれたりします。大体のイベントに参加していますが、どれも楽しいものばかりです。

Question どんなことをそこでしていますか?また、どのくらいの頻度で行っていますか?

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I.M よく利用しています。アフタースクールプログラムでは、英語の授業を担当してくれているグラジアニ先生が主に企画してくれていて、先日は「アニメで英語を学ぼう」という楽しいプログラムを体験しました。

Question 続いてM.Hさんもお気に入りのポイントを教えてください。

M.H 私もグローバルラウンジが一番好きです。ただ遊びに来てリラックスするだけでも十分楽しい場所ですし、グラジアニ先生が英語はもちろんですが、日本語、フランス語、イタリア語が堪能で、何語を話してもよい自由さがあります。さらに新しい言語を少し学べるところも良いなと思います。私にとっては一番本来の自分を出せる場所だと思っています。小学6年生の時に参加した鸞鳳祭(学園祭)では英語で書いてあるSDGsのテーマ、17つの中から1つ選び、それについて英語で話すことができたらお菓子をもらえるなどのイベントがありました。楽しいだけでなく英語や時事問題についても触れられる場所ですごく良いと思っています。

Question 自分の教室以外に気軽に行けて楽しい空間があると学校生活もより良いものになりそうです。続いて、桐蔭学園ならではの「未来の扉(みらとび)」という探究授業についても教えてください。どんなことを授業でやっていますか?

I.M 学年によってテーマがあって、今年の2年生は青葉区の様々な課題を探しました。私は青葉区の高齢者福祉について研究しました。フィールドワークで青葉区を回って、現地で実際に情報を集めました。インタビューのためのアポイントメントやどこに取材に行くかなど、全て自分たちで決めるのです。私は老人ホームに行って部屋がどれぐらい埋まっているのか、どういう人たちが住んでいるのかを調べて高齢化福祉の問題を考えました。イチから自分たちで全部決めるというところも桐蔭学園らしいと感じましたね。

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M.H 私は地域活性化について研究しました。青葉区をより良くしていくために何ができるのか。地域活性化、教育、高齢者、ごみ問題、様々な項目の中から地域活性化を選んで、青葉区の転入者を増やして転出者を減らすにはどうすればいいか、インタビューや現地観察から考えました。いつも当たり前に利用している場所に対して、他の人の立場や新しい観点から青葉区を見ることができ、新たな学びがありました。「未来の扉(みらとび)」の授業を通じて、探究の力やプレゼンテーション力、今の社会で生きていくのに必要なことが学べているように感じました。そういった学びはアメリカのような気がして、親近感というか安心感といいますか、そういった面も感じました。

Question ありがとうございます。続いては朝のホームルームで行われている「1分間スピーチ」についても聞かせてください。キャリア教育の一環として、1年生から6年生まで普段のホームルームで自分の考えなどを言葉にする時間とのことですが、その時間について2人はどう取り組んでいますか?

I.M ちょうど明日が私の番です(笑)。今学期は自分が気になるニュースについて写真を見せながら解説して感想を言います。

M.H 1分間スピーチは気になるニュースを発表することもあり、日頃から自ら疑問を作っていく、一つのことを問い詰めていく、自分で興味を持って調べることが増えていく、とても良いプログラムだと思っています。私が最近行った「1分間スピーチ」では、気になるニュースとして地震の過大評価や誤報による影響について発表しました。

Question 素晴らしいですね!各校でグループワークやプレゼンの機会は増えていると思いますが、「1分間スピーチ」のような取り組みは珍しいのではと思います。

◆探究(未来への扉)とは◆
社会では、自分で情報を整理し、体系立てて知識を組み、世界を分析して問いを立て、それを衆知の力で解決することが求められます。この基盤となる力を作るのが「探究」です。桐蔭学園中等教育学校では、1年次から5年次に週に1回「未来への扉」という科目名の探究の授業があります。詳しくはこちらからご確認ください

◆1分間スピーチ◆
朝のホームルームなどでは、学校生活の伝達事項の他に、生徒による1分間スピーチの時間があります。テーマは時々によって変わりますが、毎日1人ずつテーマに沿った話をします。テーマの例は「将来の夢」「いま一番夢中になっていること」「わたしの宝物」などです。「傾聴」と「承認」が生徒の自己肯定感を醸成しています。桐蔭のキャリア教育については詳しくはこちらからご確認ください

今後の将来に向けて

Question 今後に向けて、今学校生活で頑張っていること、力を入れていることを教えてください。

I.M 英語の勉強と部活を頑張っています。英語は今後もっと力を伸ばしていけるようにしていきたいです。また、他にもできればもう1個、自分の取り柄といいますか、自分が得意なものを見つけていきたいなと思っています。

Question 素晴らしいですね。応援しています。部活のお話がありましたので、部活動についても教えてください。

I.M 男子硬式テニス部に所属しています。火曜・木曜・土曜日の週3日活動しています。テニスコートが5面あるので、3面が男子、2面が女子で分けて使っています。周りの学校で硬式テニス部がないこともあり、中学1年~3年生で70名ほど所属しています。3面あっても自分の打つ順番がなかなか来ないのですが、楽しく活動しています。毎年多くの人数が入部するので大変人気な部活ですね。

Question I.Mさんと同じく硬式テニス部を目指して入学したいという子が多いのですね。引き続き頑張ってください。M.Hさんはどうですか?

M.H 今だと私も同じく部活動を頑張っています。ダンス部(創作)に所属しており、2年生ながら副部長を務めています。部員が3学年で合わせて40名ほど所属しているので、そこで副部長としてのリーダーシップや部活ならではの緊張感など、大変なことも増えましたが、何とか自分でまずは頑張ってみようという向上心が生まれたかなと思っています。ダンスの技術面だけでなく、先輩・副部長として、他のメンバーに教える力、伝える力も養うことができ、そういった経験は勉強面でも活かせることができるようになったと思っています。

Question 副部長は部長と部員との板挟みで大変なイメージがあります。引き続きいろいろなことにチャレンジしてください。2人は今2年生ですが、将来の夢やなりたい姿などは描いていますか?

I.M まだ決まっていませんが人の役に立つ仕事をしたいです。大学は理系の大学に進みたいと思っています。また、早めに自立したいと思っているので、自身の縁がある関西方面への大学進学も視野に入れています。これからの学校生活で色々経験して考えていきたいと思っています。

Question M.Hさんはいかがでしょうか?

M.H はい、医学系か自身の強みを活かせる仕事に進みたいと考えています。ただ、親族に医学系に進んでいる人が多いので、私も医者の道の方に興味が湧いています。

Question 2人とも素晴らしいですね、応援しています!それでは最後に海外に住んでいる後輩に伝えたいことがあれば教えてください。

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I.M 海外に住んで得た英語のスキルはとても貴重なものなので、帰国後もそのスキルを活かすことができ、さらに向上させることができる学校を選んでほしいです。また、私と同じように帰国生入試の条件を満たすことができない人がこれを読んでいるかもしれませんが、桐蔭学園のグローバル入試のように海外で身に着け、帰国後も頑張って維持・伸長した英語力を活かせる入試が増えてきていると思います。帰国生入試が受けられないから、といって諦めることなく、英検、TOEFLなどの資格試験を受験してみてください。海外で得た英語のスキルを資格という形にして、自分の力にしてください。

M.H ぜひ自分の良いところを最大限に伸ばして、自信を持ってください。誰に何を言われようと、海外経験を誇りに思ってください!日本を悪くいうつもりないのですが、日本ではどうしても「出る杭は打たれる」といいますか、海外よりも「みんな一緒、集団で行動する。」ということが多いと思います。ただ、海外から日本に帰国しても自分の可能性を押し殺すことなく、むしろ自分をしっかり持つことでさらに自分の可能性を広げてほしいと思います。あなたの海外経験というのは、ずっと1つの国に住んでいる人とは本当に比べ物にならないくらい素晴らしい経験です。それをきちんと活かして、過ごしてほしいなと思います。

Question 素晴らしいコメントありがとうございます!本日は長時間ありがとうございました。